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ワイン名称に出てくるフランス語の「Côte」と「Coteaux」の違いとは?

 タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>

WSETレベル3の英語受講から合格までの体験記(難易度、勉強法、合格の秘訣など)




ワインの素人だった私が、ワインの勉強をまじめに始めて2年目にWSETレベル3の英語試験を合格した勉強法を紹介したいと思います。


WSETは世界で通用するワイン資格です。主催団体によればレベル3は、

ワインの業界で働くプロフェッショナルおよびワイン愛好家を対象とした上級レベルの資格です。

全世界で通用する資格であるために、海外のワイナリーに行ってWSETのレベル3を持っていると言えば、ワインについてはそれなりに知っていると思ってもらえるようです。

いつか海外のワイナリーを訪れることを思い描きながら、WSETレベル3に挑戦をした軌跡を紹介します。

(参考記事:意外に高い?WSETの合格率




なぜWSETレベル3を受験?


私にとってのワインの勉強は、飲み友達作りにワインスクールに通ったことから始まりました。

当時はワインの勉強などそっちのけで、中途半端な知識でワインスクールのクラスメートとワインを飲み明かすことだけを楽しんでいました。

折角ワインスクールに通ったのに、フランスのワイン産地はブルゴーニュとボルドーしか頭に残っていませんでした。

そんなワイン素人の私がまわりの飲み友達に影響されて、JSAワインエキスパート試験に挑戦をしました。まじめなワインの勉強はゼロから始めたこともあり、はじめはイチかバチかくらいの気持ちで始めた挑戦でしたが、ワインスクールのサポートにも助けられてなんとか一回で合格をすることができました。

次に挑戦すべきは上位資格である「JSAワインエキスパート・エクセレンス」だと思い、この資格は5年間待たなければならないことを知って、ワインの勉強はしばらくお預けだと少し寂しく思っていました。

しかし、ひょんなことからWSETは英語でワインが学べるということを知って、今度も大きな挑戦でしたが、WSETレベル3の英語講座に通うことに決めました。

(参考記事:WSETとは?WSETワインレベル3資格とは?

(参考記事:ワインを英語で学ぼうと思ったきっかけと意外な発見




WSETレベル3を受講してよかったこと


WSETレベル3を受講した良かったことは、ワインを英語で学んで、資格試験にも合格をしたことで、英語の環境でも臆せずワインについて話ができるようになったことです。まだあまり機会はないのですが、チャンスがあれば臆することなく参加ができそうです。

(参考記事:ワイン講座を英語で受けるメリット


また、WSETをやったことでブドウ栽培やワイン醸造に対する知識が広がり、さらにはワインの品質についても理解が深まりました。これはJSAワインエキスパートではあまり学べなかった分野でした。

(参考記事:WSET L3を学んで知った『ワインの品質評価』

(参考記事:やって分かったJSAワインエキスパートとWSET Level3の違い


いままではJSAの考え方に則ったワイン理論しか知らなかったのですが、より世界基準のワイン理論が学べたことも大きなメリットでした。例えば、自力でおいしいワインを探したいと思ったら、WSETの方が役に立つと思いました。私はソムリエを目指しているわけではなかったので、WSETの方がむしろ共感できる点が多かったような気がします。

(参考記事:WSETレベル3とJSAワインエキスパートの違い、どちらがおすすめ?

(参考記事:理論派のための論理的なテイスティング




WSETレベル3の英語受験で苦労したこと


WSETの学習で最も苦労をしたことは、本試験に関する情報が公にはされていないことでした。JSA試験のように過去問や問題集がたくさん市販されているわけではないので、講義と限られた情報源から本試験の情報を集めました。

(参考記事:WSETで苦労する本試験に関する情報の少なさと、何とかみつけた情報源

(参考記事:Amazonで見つかるWSET参考書籍


英語受講にもあまり自信はなかったので、予習・復習をして毎回わからない単語のないようにしてから講義にのぞむなど、様々な工夫を重ねました。

(参考記事:非ネイティブのWSET-L3英語試験対策


ワインの試験と言えば、私はJSAワインエキスパート試験しか受けたことがなかったので、試験構成や、試験のコンセプトの違いになれることにも苦労をしました。特に、WSETレベル3は表面的な知識だけではなく、ワインに対する理解度を試される試験内容なので、試験に対する意識も変える必要がありました。

(参考記事:JSAワインエキスパートと、WSET(Level3)のテストの違い

(参考記事:やって分かったJSAワインエキスパートとWSET Level3の違い


WSETレベル3の最大の難関は、記述式試験(ショートエッセイとも言われるようです)と言われています。記述式試験を突破するにはワインに関する知識に加えて、ブドウ栽培、ワイン醸造に関する深い知識が必要でした。

(参考記事:WSETレベル3記述式試験とJSA筆記試験の大きな違い

(参考記事:WSETレベル3 記述式問題の形式と回答のコツ(英語受験)

(参考記事:WSET Level3の問題構成と記述式試験対策




WSETレベル3合格の秘訣


私はWSETの受験を思い立ってから、最短ルートで講座の受講と本試験を経験しましたが、なんとかもっともよい成績の「Distinction」で一発合格することができました。

私が合格できた秘訣を思うことは次のようなことです。

・試験構成や試験傾向、合格ラインを早めに把握して、早くから本試験を意識した学習をする

 (参考記事:WSETレベル3の試験問題を知るために参考にしたウェブサイト
 (参考記事:WSET L3試験の成績評価に関する考察

・WSETの勉強を日常生活のスケジュールに組み込み、しっかりと勉強時間を確保する


・とにかくテキストをよく読み込み、必要な部分はノートに書き出して、記述式試験の備える

 (参考記事:非ネイティブのWSET-L3英語試験対策


・テイスティング試験のコツを早めにつかむ

 (参考記事:WSET Level3のテイスティングの特徴とは?

 (参考記事:WSETテイスティングで重要だと思った品種




WSETレベル3英語受験の勉強法


私はずっと日本で育ってきて特別な英語教育を受けたわけではないので、WSET Level3英語受験に向けては少し特別な準備を行いました。

まず、英語受験をするにあたって私の英語レベルは、次の通りでした。

・英語の授業を受けて7~8割程度は理解できる

・読むのに1.5~2倍の時間はかかるけど、辞書を使って英語テキストを読むことができる

・複雑な内容でなければ、授業中に英語で質問ができる

・講師から英語で質問をされた場合、内容を理解して何かしらの回答はできる

・英語のワイン専門用語はほとんど知らない

・(参考までに、最後に受けたTOEICは800点を少し超えたくらい)


私の個人的な感覚なのですが、他のクラスメートと比べると私の英語力はちょうど平均くらいだったと思います。最低限の英語を聞く力は必要かもしれませんが、聞くことさえできれば授業にはついていくことができると思います。

(参考記事:ワイン資格の勉強をしているのはどんな人たち?~日本語、英語クラスの違いなど~

(参考記事:WSET英語受講の講師の英語やその難易度について



勉強方法としては、次のようなことを行いました。

<準備編>はWSETレベル3コース受講前にやったこと、<継続編>はコース受講中に繰り返し行っていたこと、<テスト対策編>はコースの受講を終えてから本試験用に行ったことです。

準備や合格通知の受け取りまで含めると、およそ1年がかりくらいのプロジェクトになったのですが、スケジュール感については下の記事を参照してください。

(参考記事:「WSET Level3 合格までのスケジュール」)



◆英語受験に向けての勉強方法(準備も含む)

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<準備編>

①WSET Level3英語クラスへの申し込み

②日本語テキストの購入

③試験問題サンプルの検索


<継続編>

④授業の予習(テキストの読み込み)

⑤授業の復習(授業ノートの清書)

⑥宿題の提出


<テスト対策編>

⑦固有名詞の英単語の暗記

⑧回答を何度も英語で筆記

⑨テイスティング試験対策

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◆勉強方法の詳細


それでは①~⑧までの詳しい説明です。

<準備編>


【①WSET Level3英語クラスへの申し込み】

英語受験をするにしても、全十数回の授業を日本語で受けることは可能ですが、私は英語で授業を受けることを選びました。

日本語で授業を受けた方が理解度は高まるのですが、その場合、英語受験に向けて日本語→英語の翻訳を逐一行わなければならないことが非常に非効率的に思えて、はじめから英語で受講をすることに決めました。さらに、もしLevel4(Diploma)に進むことを考えたら、絶対英語受講に慣れておいた方が良いとも思いました。

英語リスニングにはそれほど自信があったわけではなかったので、英語リスニングのトレーニングは受講期間中も時間を見つけて続けていました。

(参考記事:英語学習でお世話になったウェブサイト(WSET英語受講対策)

英語クラスが開催される時間帯や回数、振替のルールなどは各スクールによって異なるために、無料説明会に参加をして調べてみるのがよいと思います。

(参考記事:受講するワインスクールの選択と、無料説明会に出席した感想





【②日本語テキストの購入】

英語クラスを受講すると、スクールから提供されるテキストも英語版になるのですが、補助資料として日本語テキストをWSETの公式サイトから独自に購入しました。ところどころ英語の言い回しが分かりにくいところを確認したり、さっと復習したいときには日本語テキストがあることは便利でした。8,000~9,000円程度の値段でしたが十分役に立ちました。



【③試験問題サンプルの検索】

勉強を始めるにあたって、出題内容を知っておくことが重要だと思って、試験問題のサンプルをネットで検索しました。

WSET試験は、JSR試験とは異なり試験対策の書籍が全く販売されていないので、頼れるのはインターネットです。

英語受験のメリットは、情報ソースが日本だけでなく海外にもあることで、いくつか無料でサンプル問題や取り組み方を説明しているウェブサイトを見つけることができました。
WSETが公式に公開している記述形式テストサンプル(フルバージョン)も見つけることができました。

勉強方法のコツを説明する動画もありました。(➡ Wine Study - Five Top Tips for Success, ➡ WSET Level Three Exam Questions - What to Expect at Level 3

(参考記事:WSETレベル3の試験問題を知るために参考にしたウェブサイト


また、サンプル問題以外にも海外のウェブサイトで回答のコツや勉強方法なども調べて参考にしました。

(参考記事:英語サイトで見つかるWSETレベル3勉強法

(参考記事:ワインのスタイルや品質に影響を与える5つの要素 (WSET L3記述対策)




<継続編>


【④授業の予習(テキストの読み込み)】

毎回の授業の受講前に、英語テキストを読み込み、分からない単語の意味を調べてから授業に臨みました。

私はワインの専門英語をほとんど知らなかったので、これは授業を理解するうえで非常に役に立ちました。

また、予習をしながらその内容を簡単に電子ファイルにまとめておきました。




【⑤授業の復習(授業ノートの清書)】

授業中はメモを取るのが精いっぱいなので、次の授業までに毎回書きなぐりのメモを清書して、いつでも見直しができるようにしました。

書きなぐりのメモ↓

清書は電子ファイルにまとめました。電子ファイルのメリットは検索機能を使えば、キーワードでいつでも調べたい個所を簡単に見つけられることです。

(参考記事:WSETの英語対策:OCRによるテキストの電子化

これは、記述式問題に対する良い練習にもなりました。難関である記述式問題の対策は、とにかく英語でワインに関する文章を書く習慣をつけることです。

テイスティング部分に関しても毎回授業で出たワインについて模範解答をリスト形式でまとめました。

(参考記事:講義で出題されたワインリストの作成と分析の勧め



【⑥宿題の提出】

毎回提出される宿題は、どんなに忙しくても次回までにやり終えることを心掛けました。
主に記述式問題の対策ですが、これも英語でワインに関する文章を書く習慣作りに大いに貢献してくれました。



<テスト対策編>


【⑦固有名詞の英単語の暗記】

WSETの記述式試験については、よく「減点式ではないので、多少間違いが含まれても、できるだけ沢山書いた方がいい」と言われます。

講師からは「多少、スペルが間違っていても大丈夫」とも言われました。

しかし、ブドウ品種や産地については、あまりにもスペルが異なると得点できないのではと思い、出題されそうな固有名詞は個別に単語帳を作り、正確にスペルを覚えました。

(参考記事:WSETレベル3 記述式問題のための単語帳(一般単語)

(参考記事:WSETレベル3 記述式問題のための単語帳(地名、ワイン名、専門用語)


JSAの時にカタカナで覚えてしまったものを新たに英語で覚えるのに本当に苦労をしました。

例えば、シャンパーニュの「ランス」は、英語で書くと「Reims」で、普通に読んだらレイムスです。


【⑧回答を何度も英語で筆記】

最大の難関は記述式問題だとわかっていたので、スクールから提供されたサンプル問題や、独自にネットから入手したサンプル問題について何度も回答をノートに書きだしました。

(参考記事:WSET Level3 記述式問題で重要に思えたところ(本試験対策)


記述式問題の難しいところは、しっかり内容を理解していないと、過不足なく回答が書けないことにあります。そのためにノートに回答を書きだしては、必要な要素が含まれているかを毎回チェックしました。加えて、正しいスペルで英語が書けているかの確認にもなりました。

(参考記事:WSETの記述式問題:「どの程度書けばいいのか?」の失敗例

(参考記事:WSET記述式試験の例題と苦手な問題

(参考記事:一筋縄ではいかない!とてもWSET的だと思った記述式問題


毎回しっかり文章を書くのは大変なので、ポイントだけ箇条書きで出す書き方で十分だと思います。
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例)Tokaj Aszú wine production process

  • Aszú berries are macerated in the base wine (before/during/ after fermentation)
  • Traditionally the botrytised berries were made into a paste, but using uncrushed aszú berries avoids the extraction of bitter flavours.
  • This mixture is pressed 
  • the wine is matured for a period of time in oak. 

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記述式試験対策だけで大学ノート1冊を使い切りました。


選択式問題対策としては、ネットで見つけたサンプル問題を解く以上は特に行いませんでした。講師からも「選択式問題でつまづいているようでは、記述式問題は絶対に解けない」と言われていたので、記述式問題のついでに選択式問題対策を行っていました。

(参考記事:WSETレベル3の多肢選択問題(四択問題)対策



【⑨テースティング試験対策】

WSETレベル3のテースティング試験は、記述式試験に比べると比較的合格しやすいと言われています。

しかし私はテースティングがあまり得意ではなく、ワインスクールで行われたテースティングの模擬試験もあまり良い成績ではなかったために、本試験の準備期間には自宅での練習を行いました。

(参考記事:8割越えは難しい... WSET L3テイスティング中間テスト

(参考記事:WSETレベル3 テイスティング対策 ~自宅練習法~

正しくワインを感じ取る能力も重要ですが、大きく得点を落としてしまう受験生の特徴は、WSETのテースティングの記述方法を正しく理解していないことだと担当の講師が行っていました。テースティングの記述ルールについても何度も見直しを行いました。

(参考記事:WSETレベル3のテイスティング試験でやりがちな失敗トップ10




勉強法でさらに改善できたと思うこと


私は試験期間中に実践しませんでしたが、もしやっていればもう少し効率的に勉強ができたと思うことを紹介します。

1つ目はWSETレベル2のテキストの利用です。

WSETレベル3の試験では、記述試験において、かなりの頻度で特定の地域で造られるワインの特徴を答えさせる問題が出題されます。

レベル3のテキストにも地域ごとのワインの特徴が書かれているのですが、レベル3はより栽培方法や醸造方法にフォーカスを当てているために、ワインの特徴に関する記述については情報が足りなかったり、記述箇所が分散されていて探すのが大変です。

一方で、レベル2のテキストはブドウ品種やその品種から造られる主要産地のワインの特徴にフォーカスが当てられており、ページ数も少ないので、ワインの特徴を調べる参考書としては最適です。

(参考記事:品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト


2つ目は参考書の利用です。

WSETレベル3のテキストの良いところは、必要な情報が無駄なくシンプルに書かれていることなのですが、特に複雑な醸造部分に関しては「もう少し知りたい」と思う情報が十分に書かれていない部分があります。

担当講師に質問をするという方法もあるのですが、講師からの回答も欲しい時にすぐ帰ってくるとは限りません。

担当講師からは「レベル3のテキストをしっかり読み込んでおけば、それ以外の参考書を使わなくても試験は大丈夫」と言われていたのですが、醸造工程の少しわかりにくい部分に関しては参考書があっても良いのかなと思いました。特に「Distinction」などのよい成績で合格をしたい方にはおすすめです。(書籍に関しては下の記事を参照してください)

(参考記事:WSETテキストでは足りない醸造工程に関する情報の調べ方




本試験にあたって心掛けたこと


学習が順調に進んでも、本試験で失敗しては元も子もありません。

本試験は、持ち物や当日の体調管理など、万全の準備をして臨みました。

(参考記事:WSETレベル3資格試験 当日の流れと気を付けたこと




よく読まれている記事

astringent(=渋い)の意味|英語ワイン書籍に出てくる英単語

「 astringent = 渋い、収斂性の(ある) 」です。 主にタンニンを含んだ赤ワインで使われます。 渋みとは、柿の渋のような味を表します。 苦味に似た感覚ですが、味覚の五大味である(甘味、酸味、塩味、苦味、旨味)には含まれず、触覚に近い感覚だと考えられているようです。 英語でも「苦い/苦味」は「 bitter / bitterness 」であり、「 astringent / astringency 」とは異なります。 この渋味独特の感覚は「収斂作用(しゅうれんさよう)」が原因と考えられています。収斂作用(しゅうれんさよう)とは、タンパク質を変性させることにより組織や血管を縮める作用のことです。 赤ワインを飲んだ時に口の中がキューッとなるあの感じです。 astringentとtannic astringent には、似た言葉として「 tannic = タンニンの味がある 」という言葉がありますが、ワイン書籍においてはよく astringent と tannic は区別されて使われています。 それは、タンニンには熟度があり、未熟なタンニンは渋味が強い傾向があるのに対して、成熟したタンニンは舌触りの豊かさをもたらす傾向があるからです。前者は「 astringent 」と表現されますが、後者は「 rich in texture 」と表現されます。 astringentの使用例 The cheapest can be lighter in body and have more astringent tannins than the better wines.  (もっとも安いワインはライトボディで、高いワインよりも渋味のあるタンニンを持つ。) The wine is unpleasantly astringent and bitter. (このワインは、渋くて、苦くて不快だ。)

プレディカーツヴァインの6区分の直訳による覚え方

 ドイツワインの最上位の品質区分である「 プレディカーツヴァイン(Prädicatswein) 」は、ブドウ果汁の糖度によって6つの区分に分かれています。 糖度の高い順に、 ・Trockenbeerenauslese(トロッケンベーレンアウスレーゼ) ・Eiswein(アイスヴァイン) ・Beerenauslese(ベーレンアウスレーゼ) ・Auslese(アウスレーゼ) ・Spätelese(シュペートレーゼ) ・Kabinett(カビネット) と並びますが、これらのドイツ語覚えるのは結構大変です。 しかしgoogle翻訳などを利用して、それらを英語や日本語に直訳をしてみると、一気にその難易度は下がります。 なぜならば、その直訳がほとんどの場合、そのワインに使用するブドウの特徴を表しているからです。 直訳と、ワイン(に使用するブドウ)の特徴を下図にまとめてみました。 「Trockenbeerenauslese」、「Beerenauslese」ではその名の通り、糖度の高いブドウの粒を選抜してワインを造っていることがわかります。 粒レベルで、糖度の高いブドウを選定しているため、そこから得られるブドウ果汁の糖度もかなり高いものとなります。 特に、全てが貴腐ブドウから造られる「Trockenbeerenauslese」は非常に高い糖度です。 「Eiswein」も基本的には全てのブドウの粒が凍っているために、圧搾された果汁は非常に糖度の高いものとなります。 「Auslese」もブドウの選抜はしていますが、この選抜は「粒」レベルではなく、「房」レベルです。房中のブドウ粒の糖度はまちまちなので、上位の3区分に比べると糖度は下がります。 「Spätelese」には遅摘みの完熟ブドウが使われますが、基本的には「Auslese」のような房の選抜は行われていません。その代わり、通常収穫よりも長めに(約2週間)ブドウを成熟させるために、ブドウ中の糖度があがります。 最後に「Kabinett」ですが、これは他とは異なりブドウの特徴を表しているわけではないようです。もともとは「Kabinett = キャビネット、戸棚」は、直ぐに販売するワインとは別に特別に保管をしておくリザーブワインのような意味で使われていた言葉のようです。 現在の「Kabinett」はプレディカーツヴァインの中で最...

ブドウ樹の仕立て、剪定とは?短梢剪定、長梢更新剪定とは?

ブドウ樹は、その土地に合わせて様々な形をしています。このブドウ樹の形は「仕立て」と呼ばれ、休眠期の剪定によって整えられます。 例えば、ボルドーやブルゴーニュでは針金と柱を用いて枝を地面と垂直方向に伸ばす「垣根仕立て」が多く採用されています。 一方で日本では、ブドウや葉を棚の天面に広げる棚仕立て(Pergola ペルゴラ)が多く採用されています。 このような仕立てや選定は、気温、日照、水、土壌の栄養分などのブドウ樹が必要とする要素や、ブドウ畑の機械の使用などを考慮して、そのブドウ畑に最適なものが選ばれます。 WSETレベル3では、この「仕立て」、「剪定」について比較的しっかりと学ぶのですが、ブドウ畑に馴染みのない私にとっては少し理解が難しい部分でした。 特に私が混乱してしまったのは、「仕立て(training)」と「剪定(pruning)」の違いでした。両者はお互いに深い関係があり、テキストの説明だけでは直感的にわかりにくかったので、個人的に図などを利用してまとめてみました。 (関連記事:t rellis の意味 | 英語ワイン書籍に出てくる英単語 ) <仕立てと剪定の違い> WSETテキストによれば「仕立て」と「剪定」は次のように説明されています。 「ブドウ樹の整枝・仕立てとは一般に株の形状のことをいい、大きく分けて、株仕立てとコルドン仕立ての二つに分類できる。」(株…ブドウ樹で一年以上経っている木質部のこと) 「剪定とは、冬または生育期間中に、望ましくない葉や長梢、株を除去することである。剪定によって樹の形が決まり、大きさが制限される。」 つまり、仕立てとは「ブドウ樹の形」を意味し、剪定とはその「ブドウ樹の形をつくるための作業」ということになります。 <仕立てと剪定の種類> 「仕立て」は株(一年以上経っている木質部)の形によって大きく「株仕立て(head training)」と「コルドン仕立て(cordon training)」の二つに分類ができるようです。 「株仕立て」は株の部分が比較的小さいのに対して、「コルドン仕立て」はコルドンと呼ばれる腕枝があるのが特徴です。コルドンは通常1~2本ですが、4本以上のコルドンを持つ「大木仕立て(big vine)」と呼ばれるものもあるようです。 ...

WSETで納得!JSAで疑問だったギヨ・ドゥブルとコルドン・ロワイヤの違い

JSAワインエキスパートを学んでいた時に、ブドウ樹の仕立て方でずっと疑問に思っていたことがありました。 それは、 「ギヨ・ドゥブルとコルドン・ロワイヤの違い」 。 両者ともに世界的に広く採用されている仕立て方である「 垣根仕立て 」の代表例なのですが、 ギヨドゥブルは長梢剪定 、 コルドンロワイヤは短梢剪定 の例として紹介されていました。 (参考記事: ブドウ樹の仕立て、剪定とは?短梢剪定、長梢更新剪定とは? ) それぞれぱっと見の形はすごく似ていて、その違いは、枝の太さの違いだけ。ギヨドゥブルは2本に分かれる枝が細くて、コルドンロワイヤはそれが太い。 なぜこのような似通った2つの仕立て方が用いられているのか が、当時の私にはわかりませんでした。 JSAソムリエ・ワインエキスパート試験では、ブドウの栽培方法、特に仕立て方に関してはあまり深い知識は必要なかったために、この2つの機能的な違いや、長梢剪定、短梢剪定に関する説明は試験対策講座でも省略されていました。また、当時、独自でネット検索をして色々調べてみたのですが、結局答えはわからず終いでした。 それから一年、こんな疑問があったことも忘れてしまった頃、WSETレベル3の講義を受けて この疑問を解決することができました! ギヨ・ドゥブルとコルドン・ロワイヤの選定の流れ WSET の講義を受けて分かったことは、次のようなこと: ギヨ・ドゥブル では、前年の新梢が一本だけ残され、その枝(長梢)が水平方向に延ばされる ギヨ・ドゥブル では、水平に伸ばされた長梢の上に、その年の新梢が垂直に伸びる ギヨ・ドゥブル では、その年の収穫が終わったら、その年の新梢1本だけを残して、残りの枝は刈り取られる コルドン・ロワイヤ では、一昨年かそれ以前に作られた腕枝(コルドン)の上に、去年の新梢の一部(短梢)が残される コルドン・ロワイヤ では、短梢から今年の新梢が垂直に伸びる ギヨ・ドゥブル、コルドン・ロワイヤともに 、新しいブドウの房は新梢の上にできる (ギヨ・サンプル/ドゥブルの剪定の流れ) (コルドン・ロワイヤの剪定の流れ) 仕立てが出来上がった状態では、それぞれとても似通った形になって...

ソムリエ・ワインエキスパート試験で苦労をした年号の覚え方

WSETと比較をしてみると、JSAソムリエ・ワインエキスパート試験で特徴的な部分は、ワインに関する歴史が問われることでした。 (関連記事: WSETレベル3とJSAソムリエ・ワインエキスパート資格の違い、どちらがおすすめ? ) ワインやワイン産地には興味があるんですが、正直、ワインの歴史にはそこまで興味を持てませんでした。ワイン愛好家にとって重要なことは、おいしいワインを見つけることや、おいしいワインを飲むことであり、ワインがどんな歴史をたどってきたかなんて近代を除いてそんなに重要なことではないと思えるからです。 「歴史なんか覚えて、何の役に立つの?」正直こんな気持ちでした。 だから、いざ覚えようと思っても、興味のないことはなかなか覚えられません。ワインの色などは語呂合わせを駆使して覚えてきたのですが、年号関連は語呂を作っても同じような語呂ばかりになってしまい、この方法もあまり役に立ちませんでした。 そこで始めたのが、正確な年号を覚えるのはとりあえず置いておいて、年号の順番を覚えるというやり方。特定のトピックにおいて、関連した年号を1つの図にまとめていくと、何となく時代背景が見えてきて、少しずつ頭に入ってくるような気がします。さらに、キーとなる年号だけ覚えておけばその前後関係を覚えておくだけで、JSAソムリエ・ワインエキスパート試験は4択なので十分対応可能だと思いました。 例えば原産地管理法の年号は、ヨーロッパ→北米・南ア→南米・豪州→NZ・日本のように広まっていくのがわかります。 また、ブドウの伝来もヨーロッパ→南米→アメリカ・南ア→豪州→NZ→日本のように広がっています。 そして、日本も長野・山梨から始まり、北海道や山形に広がっていくのがわかります。 正確な年号を語呂合わせで覚えるよりも、こちらの方が時代背景がわかるので後々役に立つ知識になるとおもいました。 このような類似のトピックで情報を1つの図にまとめていくやり方は、その他覚えにくい生産量のデータや、気候区分を覚えるのにも役に立ちました。単なる数字を覚えるよりもずっと楽に暗記ができました。 例えば、フランス各地の栽培面積とワイン生産量。 そして、各地の気候区分。 試験中に具体的な数字が浮かばなくても、なんどなくこれらの図が頭に浮か...

ワインの香りを表す英語「herbal」と「herbaceous」の違い

WSET L3のテキストを読んでいると、香り用語の中に「 herbal 」と「 herbaceous 」というよく似た言葉が出てきます。 herbalは「 ハーブの 」、herbaceousは「 草の 」という言葉で訳されています。 「ハーブの」を表す herbal  (もしくは herb) で形容されているブドウ品種は、イタリア系品種(Friulano, Nebbiolo, Dolcetto, Carmenère, Sangioveseなど)やViuraなどです。 一方で、「草の」を表す herbaceous で形容されているブドウ品種は、Cabernet Franc, Sauvignon Blanc ,Cabernet Sauvignonなどです。 WSETのテースティングツールであるSATでは、香りを表す用語ととして herbal と herbaceousは明確に区別されており、 herbal「ハーブの」 には、 ・eucalyptus(ユーカリ) ・mint(ミント) ・medicinal(薬) ・lavender(ラベンダー) ・fennel(フェンネル) ・dill(ディル) が含まれる一方で、 herbaceous「草の」 には、 ・green bell pepper [capsicum](青ピーマン[トウガラシ]) ・grass(芝) ・tomato leaf(トマトの葉) ・asparagus(アスパラガス) ・blackcurrant leaf(黒スグリの葉) が含まれています。 また、熟度の低いブドウからできたワインも、herbaceous「草の」で形容されています。 これを見ると、カベルネ・ソーヴィニヨンやソーヴィニヨン・ブランに含まれるといわれる メトキトピラジン に由来する ピーマン香 は、herbaceous「草の」で表現されているようです。 実際に、WSETのテキストではソーヴィニヨン(・ブラン)は次のように説明されています。 ・The cool climate gives aromas and flavours of green apple and asparagus often with a hint of wet pebbles. [Sanc...

WSET Level3 記述式問題で重要に思えたところ(本試験の筆記問題対策)

繰り返しになりますが、WSET level3の最大の難関は記述式問題です。 (参考記事: WSET Level3 の試験構成 ) WSETの記述式問題では、出題されたテーマに対して、深く理解をしているかが問われます。 (参考記事: 一筋縄ではいかない!とてもWSET的だと思った記述式問題(問題例) ) そのため、記述式問題の基本的な対策は、WSETレベル3のテキストの読み込みと、講義ノートの見直しを主に行いました。 しかし、広大な産地全てについて、万遍無く、深く理解をするというのは途方もない作業に思われました。 さらに私の場合は英語受験だったので、日本語のようにテキストをスラスラ読むこともできるわけはなく、本試験までの日数から逆算をすると、とてもそんな時間は確保できないと思いました。 そこで記述式試験対策の方針としては、いくつか重要と思われる部分にヤマを張って、それらを重点的に勉強することにしました。「重要と思われる部分」は次のような判断基準で抜き出しました。 ・講義中に担当講師が「重要」「試験に頻出」と言っていた部分 ・サンプル問題で、何度も問われていた部分 (参考記事: WSET過去問は共有禁止!それでもWSETレベル3の試験問題の参考にしたウェブサイト ) ・複雑で、しっかり理解をしていないと説明ができないと思った部分(特に醸造工程のオプションなど) ヤマを張った部分に関しては何度もテキストを読み返して、テキストの重要ポイントは何度もノートに書きあげて英文を書く練習を続けました。 (参考記事: WSET Level3の英語受験を一発合格した勉強方法 ) (関連記事: WSET試験の記述問題対策では「動詞」が重要!? ) 「重要と思われる部分」として抜き出した具体例を下に紹介します: <ワインの保管とサービス> ワインの保管方法(参考記事: ワインの保管方法 ) ワインの提供温度 (参考記事: チャートで覚えたワインのサービス温度 ) ワインのデカンティング 発泡性ワインの栓の抜き方(参考記事: 非発泡性(スパークリング)ワインの栓の抜き方 ) ワインの保存に使われる方法(参考記事: ワインの保管方法 ) <ブドウ樹の栽培、畑の管理、ワインの醸造> 高接ぎとその特徴(参考記事: grafting(...

コート・ド・ボーヌの村名の私的な覚え方【地図と語呂合わせ】

  「コート・ド・ボーヌ(Cote de Beaune)」の村名は正直言って、「コート・ド・ニュイ(Cotes de Nuits)」よりも覚えるのが大変です。 その理由は、村の名前が多いことです。 コート・ド・ボーヌの村名は、地域を区切って、主要な村を先に覚えていく方法が個人的には有効だと思います。 分け方は、「コルトンの丘付近」、「ボーヌ付近」、「シャニー付近」の3つの地域に分けました。 ちなみに、「コルトンの丘付近」は、特級畑「コルトン・シャルルマーニュ」を共有する3村、「ボーヌ付近」は赤ワインの生産が多い3村、そして「シャニー付近」は白ワインの生産の多い4村です。 コルトンの丘付近 コルトンの丘付近の村は、頭文字で覚えます。 ペルナン・ヴェルジュレス(Pernand-Vergelesses) アロース・コルトン(Aloxe-Corton) ラドワ・セリニィ(Ladoix-Serrigny) コルトンの丘を中心に反時計回りで、「 PAL 」となります。 この3村は先述の通り、特級畑「 コルトン・シャルルマーニュ 」を有していることで有名です。 (関連記事: 地図を使うと覚えやすい!コルトンの丘のグラン・クリュAOCの暗記法 ) ボーヌ付近 ボーヌ近辺の3村は、ボーヌ付近のいずれも赤ワインの生産の多い村です。 ボーヌ(Beaune) ポマール(Pommard) ヴォルネイ(Volnay) ボーヌは赤白ワインの生産が許可されていますが、ポマールとヴォルネイは赤ワインの生産しか許可されていません。 個人的には次のような語呂合わせを使って覚えています。 シャニー付近 シャニーに近い次の4つの村では白ワインが多く生産されています。 サン・トーバン(St Aubin) ムルソー(Meursault) ピュリニィ・モンラッシェ(Puligny-Montrachet) シャサーニュ・モンラッシェ(Chassagne-Montrachet) いずれの村でも赤白ワインの生産が許可されていますが、両モンラッシェの特級畑では白ワインの生産しか許可されていません。 個人的には次のような語呂合わせを使って覚えています。 その他の村 その他の村は、余裕があれば少しずつ覚えます。 ちなみに、ブラニィ(Blagny)は、ムルソー村とピュリニィ・モンラッシェ村にまたがる地域のことで、ブラニ...

パロ・コルタド・シェリーとは?アモンティリャードとオロロソとの製法の違いを調べてみた

JSA試験、WSET試験を通して酒精強化ワインであるシェリー(Sherry)を学んできましたが、ずっと疑問に思っていたことがありました。 それは、「 パロ・コルタド・シェリーとは何なのか? 」です。 シェリーとは、スペイン・アンダルシア州カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラとその周辺地域で生産される酒精強化ワインのことで、ポート・ワイン(ポルトガル)、マデイラ・ワイン(ポルトガル)とともに、著名な酒精強化ワインと言われています。 シェリーには、フィノ(Fino)/マンサ二ーリャ(Manzanilla)、オロロソ(Oloroso)、アモンティリャード(Almontillado)、 パロ・コルタド(Palo Cortado) 、ペドロヒメネス(Pedro Ximenez)など様々な種類があります。 しかし、JSA、WSETどちらのテキストにおいても、 パロ・コルタド に関する記述 はとても少なく、製法に関する記述もなく、漠然とその特徴が書かれているだけでした。 その特徴は、 ・希少であること ・アモンティリャード(Amontillado)の香りを持つが、味はオロロソ(Oloroso)のボディとこくを持つ という2点だけです。 ずっと疑問に思っていたことを解決すべく、製法を中心にパロ・コルタドについて調べてみました。 参考にしたのは、次のサイトです: https://www.sherrynotes.com/sherry-types/palo-cortado/ https://www.sherrynotes.com/2015/background/palo-cortado-mystery/ まずは、パロ・コルタドの発祥から。パロ・コルタドは、もともとフィノとしては不適合として除外された樽からできたそうです。 <パロ・コルタドの発祥> ------------------------------------------------------------------------ ・パロ・コルタドは、もともとフィノ(Fino)の製造から偶然生まれたワインと言われている。 ・フィノシェリーでは、樽での熟成中にフロールと呼ばれる産膜酵母が発生し、フロールのもとで熟成される。しかし、フィノ樽の中には...

ナパヴァレーAVA(カリフォルニア)の覚え方を正攻法で考える

 ワイン学習において、ナパヴァレーAVAの暗記は難関だと思います。 いままで語呂合わせによる覚え方などを考えてきましたが、今回は正攻法による覚え方を考えてみたいと思います。 まず、ナパヴァレーの位置ですが、ナパ郡の西部の広い範囲に位置しています。そして、ソノマ郡とソラノ郡に挟まれたやや内陸に位置しています。 東西を、ヴァカ山脈とマヤカマス山脈に挟まれているために、東のセントラルヴァレーからの暖かい空気や、太平洋からの冷たい空気から守られています。 しかし南部はサン・パブロ湾に面しているために、ここからの冷たい海風や霧の影響を受けています。また、北部の一部も山脈が少しだけ途切れているために、ソノマ郡からやってくる涼しい空気の影響もやや受けます。 さて、ここから本題のナパヴァレーのAVAに関してです。 ナパヴァレーには、この地域全体をカバーするNapa Valley AVAと、その中に16の小地域のAVAが含まれています。覚えるのが難しいAVAは、この16の小地域のAVAです。 主だったAVAは、下の図のように、山の斜面と、谷底の川の近くに、南北に並んでいます。 数あるものを覚えるための1つの方法としては、それぞれの要素をグルーピングすることだと思います。 そこで、これらのAVAを、まずは山の斜面にあるもの(緑色)と、谷間にあるもの(無色)に分けてみたいと思います。 緑色のAVAではほとんどの畑が霧の冷涼効果を受けないフォグライン(Fog line)よりも高い標高に位置しています。一方で、無色のAVAの畑は霧の影響を受けるフォグラインよりも標高の低い場所に位置しています。 そして、次にサン・パブロ湾からの冷たい風と霧の影響を受ける度合によって、谷間のAVAを3つのグループに分けようと思います。南に位置するAVAほどその影響は大きく、北に位置するAVAほどその影響は小さくなります。 下図の青い地域は湾からの影響を大きく受け涼しい地域であり、赤い地域は湾からの影響はほとんどなく暖かい地域です。そして黄色はその中間くらいです。 谷間の南部のAVA まずは、谷間のAVAのうち、もっともサン・パブロ湾に近い地域にある3つのAVAです。 ・ロス・カーネロス(Los Carneros) ・クームズヴィル(Coombsville) ・オーク・ノール・ディストリクト(Oak Kn...