今回のテーマは、ブルゴーニュの「コート・ド・ニュイ(Côtes de Nuits)」地区にある「 フラジェ・エシェゾー(Flagey-Echézeaux) 」村です。 場所は下の地図のように、モレ・サン・ドニ村、ヴージョ村、ヴォーヌ・ロマネ村の間に挟まれています。 コート・ド・ニュイの村名のワインが認められている他の村と比べると、特にそれほど小さい村でもありません。ヴージョ村やヴォーヌ・ロマネ村の方がよっぽど面積は小さめです。 しかし、このフラジェ・エシェゾー村ではその名を冠したAOCのワインを造ることは許されていません。つまり、「A.O.C. Flagey-Echézeaux」という名のワインは存在しません。 その代わり、この村で栽培されたブドウから村名を冠したワインを造る場合、全て「A.O.C. Vosne-Romanée」という隣の村の名前を冠したワインとして造られます。 なぜ、フラジェ・エシェゾー(Flagey-Echézeaux) には村名のワインが無いのでしょうか?少し疑問に思って、フラジェ・エシェゾーのブドウ畑について調べてみました。 まず、フラジェ・エシェゾーのブドウ畑の場所ですが、村名以上のワインを造ることのできるブドウ畑は、村の西側に局地化しているようです。村の中心地は、点線の楕円の部分に固まっているので、場所としては村の外れにあるようです。 この村の西側に局地化した畑のうち、大部分を占める畑は、特級畑である「エシェゾー(Echézeaux)」と「グラン・エシェゾー(Grands-Echézeaux)」です。 これら2つのグランクリュ畑から造られるブドウからは、唯一、フラジェ・エシェゾー村のアイデンティティの感じられる、「A.O.C. Echézeaux」と「A.O.C. Grands-Echézeaux」のワインが造られます。 残りの畑は、プルミエ・クリュ畑と村名ワイン畑となりますが、これらの畑で造られるワインはそれぞれ「A.O.C. Vosne-Romanée Premier Cru」と「A.O.C. Vosne-Romanée」となり、フラジェ・エシェゾー村の名前が使われることはありません。 それでは、ここでヴォーヌ・ロマネ村のブドウ畑の分布を見てみたいと思います。 これを見ると、ヴォーヌ・ロマネ村のブドウ畑は、フラジ...
フィロキセラと言えば、ヨーロッパ系ブドウ樹にとっての最大の敵。
JSAワインエキスパートでもしっかり勉強しました。
「いや無残(1863年~)」にやられたって。
そしてその対策として、アメリカ系のブドウ樹を台木するって。
しかし、フィロキセラがどのようにブドウ樹を弱らせて、
なぜアメリカ系のブドウ樹の台木がよいのかって、
全く知りませんでした。
WSETレベル3ではその辺もちゃんと教えてくれます。
<フィロキセラの正体と活動>
・フィロキセラはシラミ
・フィロキセラは薬品で駆除することができない
・フィロキセラはブドウの樹の根に寄生する
・寄生による損傷から伝染病が侵入する
・ブドウの樹は病気で弱り最後は枯死する
<アメリカ系のブドウ樹>
・ねばねばした樹液でフィロキセラの口器を塞ぐ
・損傷した場所に保護層を作り二次感染を防ぐ
アメリカ系のブドウ樹はフィロキセラとの進化の中でこの能力を身に着けたようです。
ちなみにフィロキセラは英語では"Phylloxera"。シラミは"louse(複: lice)"、寄生するは""feed on"で、樹液は"sap"、口器を塞ぐは"clog the mouth"。
Phylloxera feeds on the roots of vine. However, American vines, which evolved with Phylloxera, are able to inhibit the louse by clogging its mouth with a sticky sap.
ということです。
JSAワインエキスパートでもしっかり勉強しました。
「いや無残(1863年~)」にやられたって。
そしてその対策として、アメリカ系のブドウ樹を台木するって。
しかし、フィロキセラがどのようにブドウ樹を弱らせて、
なぜアメリカ系のブドウ樹の台木がよいのかって、
全く知りませんでした。
WSETレベル3ではその辺もちゃんと教えてくれます。
<フィロキセラの正体と活動>
・フィロキセラはシラミ
・フィロキセラは薬品で駆除することができない
・フィロキセラはブドウの樹の根に寄生する
・寄生による損傷から伝染病が侵入する
・ブドウの樹は病気で弱り最後は枯死する
<アメリカ系のブドウ樹>
・ねばねばした樹液でフィロキセラの口器を塞ぐ
・損傷した場所に保護層を作り二次感染を防ぐ
アメリカ系のブドウ樹はフィロキセラとの進化の中でこの能力を身に着けたようです。
ちなみにフィロキセラは英語では"Phylloxera"。シラミは"louse(複: lice)"、寄生するは""feed on"で、樹液は"sap"、口器を塞ぐは"clog the mouth"。
Phylloxera feeds on the roots of vine. However, American vines, which evolved with Phylloxera, are able to inhibit the louse by clogging its mouth with a sticky sap.
ということです。