マスト(ブドウ果汁や果肉、果皮などの混合物)の発酵温度によって出来上がるワインにどのような特徴の違いが出るのかをまとめてみました。 まず発酵温度についてですが、白ワインと赤ワインでは、低温、高温と言われる発酵温度は異なります。 一般に、白ワインの方が赤ワインに比べて低い温度で発酵されます。 低温での発酵の特徴 低温での発酵の特徴は、フレッシュでフルーティーな香りが生成・保持されやすいこと、また、ブドウからの果汁以外の成分の抽出度合いが低いことです。 それにより、出来上がるワインはフレッシュで果実味があり口当たりの良いものになると言われています。 しかし一方で、長期熟成に必要な果実の香りの凝縮度や、骨格となるタンニンや酸味が十分に抽出されないために、早々に出荷されて消費されることを目的とした早飲みタイプのワインになりやすいと言われています。 ちなみに白ワインの発酵温度が赤ワインよりも低い理由は、白ワインにとってフレッシュでフルーティーな香りはより重要で、赤ワインのようにタンニンの抽出を必要としていないことにあるようです。 高温での発酵の特徴 高温での発酵の特徴は、ブドウの果皮などからの抽出度合いが高まるために、果実の香りの凝縮度や、骨格となるタンニンなどの成分が果汁内に多く抽出されることです。 一方で、揮発性のエステルなどの成分が失われてしまうことで、フレッシュでフルーティな香りが失われてしまうとも言われています。 このような発酵の特徴から、高温で発酵された場合には、より長期熟成に向いたワインが出来上がると言われています。 <了>
WSET Level3は、
どこで?
どんな品種が植えられているか?
そして、どんなワインが作られている?
だけではなく、
それはなぜなのか?
まで学ぶことにあります。
例えば、JSAソムリエ/ワインエキスパート試験では、
ただやみくもに苦しい思いをして覚えたナパのサブリージョン(AVA)。
これもWSETならどの地域の特徴を理解しながら楽しく覚えられます。
キーポイントは、この2つ。
・畑の標高の高さ
・ナパの南に位置するサンパブロ湾からの近さ
暑く乾燥したカリフォルニアで品質の高いワインを作るには、
ブドウを冷やす影響がなければなりません。
この影響でワインには適度な酸やエレガントさが与えられます。
まず、谷底(valley floor)に位置する地域は、
冷たいサンパブロ湾から吹き込む涼しい風や、霧の影響で、
ブドウ畑は冷やされます。
さらに湾から近い地域ほど、その冷却効果の恩恵が受けられます。
そのため、湾に最も近いロスカーネロスは最も涼しい地域となり、
ピノノワールやシャルドネを使ったワインや、
スパークリングワインが作られます。
同じく谷底にあるが湾から少し離れた
スタッグスリープやオークヴィル、ラザフォードでは、
一定の冷却効果の得られるため、
ソーヴィニヨンブランや、比較的エレガントなカベルネソーヴィニヨンが作られます。
これも谷底にあるが最も湾から遠いセントヘレナやカリストガでは、
冷却効果が十分ではなく、
成熟に多くの熱を必要とするジンファンデルなどの黒ブドウ品種が作られています。
また、谷底ではなく、湾からの霧の影響を受けない比較的標高の高い地域にある
マウントヴィーダーやハウエルマウンテンは、
ここでも十分な冷却効果が得られずに、
ジンファンデルなどの黒ブドウ品種が作られています。
JSAの時は語呂でひたすら覚えたサブリージョンですが、
各地域の特徴や品種の関係がわかると、
目からうろこです。
カリフォルニアのピノノワールは最近高額になりつつありますが、これはおすすめの1本。エノテカでも取り扱いのされている安心のクオリティーと、3000円台前半というコスパの良さ。
カリフォルニアらしい凝縮感の中にもピノノワールらしいエレガントさが保たれており、樽の香りもうまく調和されています。
どこで?
どんな品種が植えられているか?
そして、どんなワインが作られている?
だけではなく、
それはなぜなのか?
まで学ぶことにあります。
例えば、JSAソムリエ/ワインエキスパート試験では、
ただやみくもに苦しい思いをして覚えたナパのサブリージョン(AVA)。
これもWSETならどの地域の特徴を理解しながら楽しく覚えられます。
キーポイントは、この2つ。
・畑の標高の高さ
・ナパの南に位置するサンパブロ湾からの近さ
暑く乾燥したカリフォルニアで品質の高いワインを作るには、
ブドウを冷やす影響がなければなりません。
この影響でワインには適度な酸やエレガントさが与えられます。
まず、谷底(valley floor)に位置する地域は、
冷たいサンパブロ湾から吹き込む涼しい風や、霧の影響で、
ブドウ畑は冷やされます。
さらに湾から近い地域ほど、その冷却効果の恩恵が受けられます。
そのため、湾に最も近いロスカーネロスは最も涼しい地域となり、
ピノノワールやシャルドネを使ったワインや、
スパークリングワインが作られます。
同じく谷底にあるが湾から少し離れた
スタッグスリープやオークヴィル、ラザフォードでは、
一定の冷却効果の得られるため、
ソーヴィニヨンブランや、比較的エレガントなカベルネソーヴィニヨンが作られます。
これも谷底にあるが最も湾から遠いセントヘレナやカリストガでは、
冷却効果が十分ではなく、
成熟に多くの熱を必要とするジンファンデルなどの黒ブドウ品種が作られています。
また、谷底ではなく、湾からの霧の影響を受けない比較的標高の高い地域にある
マウントヴィーダーやハウエルマウンテンは、
ここでも十分な冷却効果が得られずに、
ジンファンデルなどの黒ブドウ品種が作られています。
JSAの時は語呂でひたすら覚えたサブリージョンですが、
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目からうろこです。
カリフォルニアのピノノワールは最近高額になりつつありますが、これはおすすめの1本。エノテカでも取り扱いのされている安心のクオリティーと、3000円台前半というコスパの良さ。
カリフォルニアらしい凝縮感の中にもピノノワールらしいエレガントさが保たれており、樽の香りもうまく調和されています。