タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>
シャブリのように、酸味が強く、果実味がそれほど豊富ではないワインの表現として、ときどき「 ミネラル感 」という言葉が用いられます。 「ミネラル」とは一般に、「鉱物」や「無機物」、「栄養としての無機質」を意味します。 しかし、これらの風味がどのようにワインから感じられるのかを考えてみると、なかなか具体的なイメージが浮かばないと思います。 ワインの「ミネラル感」とは一体、何のことを指しているのでしょうか? ここで一つ参考になるウェブサイトがありました。 それは「ミネラル感」を代表するワインである、「シャブリ」ワインのウェブサイトです: https://www.chablis-wines.com/tasting/minerality/minerality,3310,16328.html? ここでは、 「ミネラル感」 は次の3つの要素に分けられて説明されています。 - Ocean (磯っぽさ) - Land (土っぽさ) - Smoke (スモーキーさ) 「磯っぽさ」 の具体的な例としては、次のようなものがあげられています: ヨード、殻の内側、生ガキ、波しぶき 「土っぽさ」 の例としては次の通り: チョーク、白色石灰岩、火打石、火薬、濡れた石、乾いた大地に降る雨 そして、 「スモーキーさ」 の例としては次の通りです: 硫黄(擦ったマッチ)、燻煙香、スモークウッド シャブリのワインから感じられる 「ミネラル感」 は、おそらく、これら3つの要素のいずれかか、これらを組み合わせたものなのだと思います。 また、これら3つ以外の要素として、「塩味」もワインに「ミネラル感」を与えうる要素としてあげられていますが、これについては賛否両論があり、まだ十分に解明されていない部分があるようです。 ちなみに、個人的にはシャブリのワインを表す表現としては、「 火打石(flint) 」をよく目にします。 「火打石」 の香りとは、熱せられたり 打ち当てられたりした時のような 岩石の香り 、あるいは 煙の香り と言われています。 火打石の香りは、先ほどの3つの要素の中では 「土っぽさ」 に含まれていますが、その香りの特徴としてはどうやら、「土っぽさ」に加えて、 「スモーキーさ」 の特徴も含まれているようです。 「ミネラル=土っぽさ(岩石っぽさ)+スモーキーさ」 ととらえると、何となく「ミネラル...