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ワイン名称に出てくるフランス語の「Côte」と「Coteaux」の違いとは?

 タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>

ワインエキスパート試験は集中力が重要!6ヵ月「全集中」勉強法



ワインの素人だった私が、ワインスクールに通って6ヵ月間(半年)しっかり勉強をして、J.S.A.ワインエキスパート試験を突破することができました。


学習を振り返って感じたことは、

素人でも6ヵ月集中すれば十分受かるし、それ以上かけるのはもったいない

ということでした。


大手ワインスクールの対策講座は、多くが4月~9月の6か月間に渡って開催されます。これはおそらく、この6か月間しっかり勉強をしさえすれば誰でも十分合格ができるレベルに達するという裏返しだと思います。そして、この対策講座に参加をした多くの受講生が合格をしていきます。

もっともおすすめできないことは、中途半端な勉強をして合格を逃してしまうことです。これは、時間、お金、労力、機会をもっとも浪費してしまうパターンです。

ソムリエ・ワインエキスパートの試験は毎年秋に実施されますが、1度合格を逃してしまうと、再受験には1年間待たなければなりません。1年もの間、期間が空くと、折角学んだ知識はどんどん頭から抜けていくし、テイスティング能力もどんどん落ちていってしまいます。

これを維持するために、改めて勉強をし直したり、テイスティングの練習にお金をかけたりとしなければならないわけですが、これは本当に時間や、お金、労力の無駄遣いだと思います。

さらにワインの学習を続ける場合には、これは大きな機会損失でもあると思います。例えば、ソムリエ・ワインエキスパート資格には、上位資格として、ソムリエ・ワインエキスパート・エクセレンス資格があります。これらの受験資格には、ソムリエ・ワインエキスパート資格を取得してからそれぞれ、3年以上、5年以上経過していることという条件があります。これらの上位資格の取得を考えた場合、一度受験に失敗するたびに、これらの試験に挑戦できるタイミングが1年ごと先延ばしになってしまうという大きな機会損失になってしまいます。

これ以外にもワインの資格や勉強の機会はさまざまあるので、ソムリエ・ワインエキスパート試験ばかりに時間を取られてしまうのは、本当に多くの機会を逃してしまうと思います。





6ヵ月(半年)「全集中」勉強法のすすめ


JSAワインエキスパート試験に合格するためには、「とにかく6か月間だけ労力とお金を集中させて一発合格すること」が最もコスパが良いのではないかと思います。

たしかに、独学で勉強をすれば、ワインスクールに通うよりもかなり費用を抑えることができるかもしれません。しかし、一発合格を逃してしまって資格取得までに2~3年を要してしまった場合、その期間の合計費用はもしかしたらワインスクールに通った方が安く済むかもしれません。

さらにその期間に費やした労力や、その期間の機会損失までを考えると、一発合格できないデメリットはかなり大きいと思います。

必ずしもワインスクールに通うことが必要だとは思いません。しかし、一発合格を必ず達成すべき目標として定めて、6ヵ月間だけはそのために必要な投資をすることが重要だと思います。

そうすれば、たとえワインの素人でもワインエキスパート試験には十分合格ができると思います。

この記事では、私がワインエキスパート試験を受けて感じた、勉強方法のコツや私が実際に行った勉強方法を、1次試験(CBT試験)対策を中心に紹介したいと思います。








ソムリエ・ワインエキスパート1次試験突破のコツ


JSAソムリエ・ワインエキスパートの1次試験の特徴は、試験問題は全て『日本ソムリエ協会教本』に書かれていることから出題されるということです。試験申し込みをすることで、冊子形式の教本を入手することができますが、こちらのサイトでは電子版の購入も可能です→ https://ec2.sommelier.jp/products/list.php?category_id=7

そのため、もし教本を丸暗記することができれば、1次試験には余裕で突破できるのですが、それほど単純な話ではありません。教本は600ページ以上もあり、A4版で比較的細かい文字で書かれているのです!

そこで、この膨大な量を暗記するためには正しい戦略が必要です。その戦略は、「暗記すべき範囲とその優先順位を決める」ことと、「暗記すべき範囲を効率的に暗記していく」ことの2つに尽きると思います。

前者に関しては、初めてワインを学ぶ場合は自分一人でやっていくのは非常に大変な作業です。下のようなワインスクールが出版している参考書をもとに勉強をすることもできるのですが、効率的に確実に、一発での合格を目指すのであれば、私はワインスクールに行くことをお勧めします。 

(参考記事:JSAワインエキスパート試験対策のためにワインスクールに行くべきか?それとも独学?

(参考記事:忙しい社会人がワインエキスパートを目指す場合におすすめのワインスクール

(参考記事:ワインスクールに通うメリット・デメリット




暗記すべき範囲とその優先順位を決める」ことができたら、1次試験突破のためにすることは、ひたすら頭に情報を詰め込む作業です。

まさにペンキ塗りのような作業で、ローラーを動かしただけ記憶は頭の中に塗る固められていきます。



このような単純作業の対策は、「勉強計画を立てて、それを定例作業としてひたすら繰り返す!」これに尽きます。

さらに勉強をする時間帯と場所も決めてしまった方が楽ちんです。

私は毎朝2時間程度の時間をとって下のような作業を日常生活に組み込みました。

サラリーマンなので、残業に左右されないのが朝に勉強をやるメリットです。

最初は大変と思えることでも、毎週繰り返していると半年くらいは簡単に続けられてしまいます。

この2つができれば、誰でも試験に受かってしまうというのが持論です。






1次試験合格のための勉強法


私は3月~7月の間にワインスクールに通いましたが、その間に行った勉強方法を<受講期間の勉強法>として、試験直前の勉強法を<テスト準備期間の勉強法>としてまとめました。

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<受講期間の勉強法 (3月~7月)>


ワインスクールの授業が毎週あるので一週間をかけて①~④までを定例作業として繰り返します:


① ワインスクールできっちり受講


[point1] 予習をしてから受講。例えば、暗記の多い部分は事前に暗記(ボルドーAOC、ブルゴーニュAOC、イタリアDOCGなど)。

[point2] 講師のコメントを逐一メモ。(授業で使った書籍↓)








② 授業まとめノートの作成し暗記ポイントを整理



[point1] 様々な資料を見なくてもいいように、全ての情報をまとめノートに集約。電子ファイルで作るのが便利です。

[point2] 覚えにくい部分は語呂を引用したり、独自の語呂を作る (おすすめ書籍↓)



[point3] 地図をベースに産地やワインの情報を整理。

[point4] 視覚的に覚えられるようにできるだけ画像を入れ込む。

[point5] ワインツアーを計画する気分でノートを作ると楽しめます。

(参考記事:一発合格!ワインエキスパート、WSETの暗記のコツ

(語呂合わせの例:アルコール発酵にまつわる2人の重要人物と語呂合わせ

(語呂合わせの例:EUの甘味(残糖量)を表すラベル表示用語とその覚え方




③ 練習問題を解いて記憶の定着の確認


[point1] ワインスクールから与えられた練習問題を解く

[point2] 独自に購入をした市販の練習問題を解く (おすすめ書籍↓)






④ ワインスクールの小テストで実力の確認(毎週)


[point] 毎回の小テストで満点を目指します。小テストで良い点を取ることがかなりのモチベーション維持になりました。実際、ほとんど毎回満点でした。

(関連記事:ワイン資格(JSA/WSET)の取得に役立ったモチベーション





<テスト準備期間の勉強法 (7月~8月)>


一次試験受験までに❶~❸を行います:




❶ まとめノートの見直しと、更新



[point] 国や地域をまたぐテーマがある場合は、新たなまとめノートを作成(年号、シノニム、統計、気候区分、各地の発泡ワインなど)

(関連記事:ソムリエ・ワインエキスパート試験で苦労をした年号の覚え方




❷ 問題集による弱点の補強と記憶の定着


[point] 過去問、市販の問題、スクール提供問題などを繰り返し解く。(新たに下のような書籍も購入しました↓)






❸ スクールで出回る「裏」資料の入手と、それを使った直前対策


[point] あまり細かくは言えませんが、独学では手に入らないような情報がワインスクールに通っていることで手に入ります。「裏」というのは、スクールから公式に提供されるわけではなく、講師や受講生から提供される資料だからです。当時の私の実力では、8割からよくても9割程度の正解率までしかとれなかったと思いますが、この資料のおかげでほとんど満点を取ることができました。一発合格を目指すのであれば、ワインスクールに通った方がよいと思う1つの理由は、ワインスクールには大きな情報収集能力があることです。また、ワインスクールに通っても友人がいないと資料は手に入らない可能性もあるので、できるだけ多く友人を作っておいた方がよいかもしれません。


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このやり方を実践したおかげで、7月にワインスクールの全ての講義が終わったときには、そのまま1次試験を受けても合格ができるレベルに達することができました。(念のための保険で8月もみっちり勉強しましたおかげでさらに正答率は伸びました!)

これに所要した勉強時間はおよそ300時間でした。2時間(1日当たり) x 30日(1か月) x 5か月(3~7月) = 300時間 という計算です。

反省点としては、もう少し予習にしっかり時間を使えばよかったと思いました。私の担当の講師は、講義が終わって4日間は復習、残りの2日間は予習に使うのがおすすめと言っていました。






1次試験(CBT試験)受験にあたっての注意事項



最後におまけに1次試験に当たっての注意事項です。

私の思う一番の注意事項は、1次試験の予約です。

各会場で受け入れることのできる受験生のキャパシティーはあらかじめ決まっているために、多くの人が受験をしたい日程や会場はすぐに予約が埋まってしまいます

私の時は、8月後半の土日の予約がすぐに埋まってしまいました。

1次試験の予約は、予覚開始期間が始まったらすぐに希望の日時と場所をおさえてしまうのがおすすめです。


会場の手際やCBTの仕組みはとても良い印象で、他の受講者の音が気にならないように防音用の耳当てが用意されていたり、回答はマウス操作だけで完了できたり、見直しのしやすいように問題に印をつけてその問題に簡単に飛べたりと、大きなストレスを感じるようなことはありませんでした。

また、しっかり勉強をしてのぞめば時間はかなりあまる印象でしたので、回答を急ぐ必要は全くありませんでした。そのため、余った時間で自己採点用の問題暗記に時間をかけることができました。






2次試験(テイスティング試験)対策



2次試験対策については下の参考記事で紹介をしています:

(参考記事:テイスティング下手のワインエキスパート2次試験対策


よく読まれている記事

トカイ・アスーとその他のトカイワイン (WSET Level 3)

WSET L3のテキストではわずか2ページほどしか割かれておらず、とてもマイナー感のあるトカイ(ハンガリー)のワイン。 しかし、しっかり読み込むと、記述式問題で出題されそうな特殊ワインがいくつか含まれています。 特にトカイ・アスーは、貴腐の影響を受けていない健康なブドウでベースワインを造ってから、そのワインに貴腐ブドウを漬け込んで造られます。他の甘口ワインと比べて(参考記事:「 甘口ワインの醸造手法のまとめ 」)特殊な製造方法で、いかにもWSETの出題者が好きそうな製法です。 トカイではトカイ・アスーを含めて5種類のワインが紹介されているので、こちらを表形式でまとめてみました。まとめた項目は、使われるブドウ(grape selection)、醸造方法(wine making)、熟成方法(maturation)、出来上がるワインの特徴(characteristics of the final wine)です。 5つワインの中でも特に、特有の製法・特徴を持つ、トカイ・サモロドニ(Tokaji Szamorodni)、アスー・ワイン(Aszú wine)、トカイ・エッセンシア(Tokaji Eszencia)の3つに注意をしました。 また、これら3つはハンガリー語であるためか、スペルが独特なので、英語受験に向けてしっかりとスペルも覚えました。 その他のWSET L3の重要ポイントはこちら→「記事: WSET Level3 記述式問題で重要に思えたところ 」 (関連記事: トカイワインの主要ブドウ品種の語呂合わせによる覚え方 ) (関連記事: サモロドニ?サモドロニ?まぎらしいトカイワインの名称の覚え方 )

英語の説明力を試されたルミアージュとデゴルジュマンの工程

WSET L3の英語受験において、特に英作文の力を試されたのは、非発泡性ワイン、特に伝統的方式におけるルミアージュ(動瓶)とデゴルジュマン(澱抜き)の工程の説明でした。 伝統的方式の工程の説明やその目的は、試験においてかなり出題される可能性が高いのではないかとしっかりと準備をしておいたのですが、このルミアージュ(動瓶)とデゴルジュマン(澱抜き)は、専門用語もたくさん出てくるし、日本語でも説明ができるか不安な内容でした。 一読しても、英文も複雑で、各工程の詳細をしっかりと説明する自信が全くなかったので、テキストの英文を分解して、自分なりの簡易な英文に作り替えて、それを覚えるという対策をとりました。この方法は、これ以外にもヴィンテージポートのデカンティングの手順や、スパークリングワインの開栓手順を覚える際にも活用しました。 下が、ルミアージュとデゴルジュマンの工程を自分なりに覚えやすい英文に分解した例です(使われている単語が一部難しいので、実際はもう少し簡易な単語に替えました)。テキストの説明よりも冗長になってはいますが、各ステップを単文の一行の英文にまとめることで、覚えるのも書くのもかなり楽になりました。 --------------------------------------------------------------- <Overall explanation of riddling and disgorgement > (ルミアージュとデゴルジュマンの概要) Riddling and disgorgement are processes to remove the lees sediment, after the period of maturation. (ルミアージュとデゴルジュマンは、一定の熟成期間を過ぎたのちに、沈殿した澱を取り除くための工程である) <Detailed flow of each process (各プロセスの詳しい流れ)> Riddling (ルミアージュ/動瓶) ① Bottles were placed horizontally in the holes of an A-frame rack called a pupitre.  (瓶はピュピートルと呼ばれるA字型に開かれた棚の穴...

読んでおいて良かったWSETのSpecification(仕様)

WSETでは、各コースに関する詳細な情報が「Specification (仕様)」としてまとめられています。 L3 英語版: https://www.wsetglobal.com/qualifications/wset-level-3-award-in-wines/ L3 日本語版: https://www.wsetglobal.com/jp/japanese-qualifications/level-3-award-in-wines-jp/ この資料はWSETのコースに申し込みをしなくても、上のWSETの公式ウェブサイトから誰でも入手することが可能です。 ページ数は34ページで、なかなか読み応えのある資料なのですが、 試験で問われること や、 試験の形式 、 試験の合格基準 、 各試験の問題例 も載っているので、WSETの試験をイメージする上でとても役に立ちました。 (参考記事: WSET Level3 の試験構成(マーク式、記述式、テースティング) ) 特に読んでおいてよかったと思うのが、試験の合格基準に関わる「2 試験の構成と結果」の部分でした。 私はWSETの試験を受けるにあたって、ある対策講座クラスに出席をしたのですが、そこでは「理論試験は、選択式問題と記述式試験の合算で55%以上をとれば受かるかもしれない」と講師が説明をしていました。「合格基準は、合算で55%かもしれないし、個別に55%かもしれないし、それは明らかにされていないけど、私は合算だと思います」と。 しかし、「Specification (仕様)」を読むと、しっかりと次のように書かれています: ----------------------------------- ユニット1:理論試験の試験時間は2 時間で、2 部構成になっています。問題の構成は次の通りです。 • 多肢選択式問題50 問 • 記述式問題4 問(各25 点) このユニットの試験に合格するには、 各部の問題で正解率55% 以上を得点する必要があります 。 ----------------------------------- ちなみに英語では次の通りです。 ----------------------------------- Unit 1: Theory Exam...

リースリング(Riesling)の主要産地とそのワインの特徴

前々回のソーヴィニヨン・ブランの主要生産地域一覧(参考記事: Sauvignon Blancの主要産地一覧と代替ワイン )に引き続き、今度はリースリングの主要生産地域一覧。 WSET L3のテキストの情報をもとに下のようにまとめました。 リースリングの産地としては、ドイツやアルザスのような涼しい地域のイメージが強いですが、ニューワールドのオーストラリア、アメリカ、ニュージーランドでも造られています。 リースリングはアロマティック品種で樽を効かせたものは少ないので、WSET L3の本番試験で代替ワインを求められるようなことがあれば、果実の熟度や香りのタイプの近いものを選ぶのが正攻法ではないかと思います。 ここでもWSETテキストの物足りなさで、New York StateとNew Zealandのリースリングについてはあまり細かい記述がありませんでした。きっと記述式試験にはでないということだと思い、あまり深く突っ込んで調べるようなことはしませんでした。 クレア・ヴァレーのリースリングは、テキストには「瓶熟成により、ハチミツやトーストの風味を醸すことがある」と書かれていましたが、授業では瓶熟成を経ていない若いワインでもこのような風味を醸すと説明されたので、少し疑問が残るところでした。試験ではテキスト通りに書いた方が無難かもしれません。 リースリングは他にカナダなどでも造られているのですが、キリがないのでこの辺りの産地にとどめました。 各品種の産地ごとの特徴は、WSET Level 2のテキストにまとめられていたので、こちらも参考にしました。品種によってはL3のテキストよりも詳しく説明がされていました。 (参考記事: 品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト ) <ドイツの品質分類ごとのリースリングの特徴> リースリングの場合は、ドイツの品質分類ごとのワインのスタイルも重要です。 どのようなブドウからどのように造られるのか?そして、その結果、どのような特徴を持ったワインが出来上がるのか?に注意して、それぞれのワインのスタイルをまとめました。 具体的には、TrockenbeerenausleseとBeerenausleseは、貴腐の影響を受けているために、必ず甘口で果実の皮の砂糖漬けのような香りを持っていることや、Eisw...

出題頻度高め?甘口ワインの醸造手法のまとめ(WSET レベル3)

WSET L3の記述式試験では、よく特殊ワインの製造方法が問われると担当の講師から聞きました。 広い意味で言えば、甘口ワインも特殊ワインの一つ。通常の辛口ワインの醸造方法と比べて、主にアルコール発酵からその後で特殊な工程が加えられます。 テキストでは様々な手法が箇条書きでまとめられているのですが、毎回読むのが大変で、私は次のように表にまとめて覚える方法をとりました。表にしておくと、次回、復習をするときにぱっと調べたいことがわかるのでとても便利です。 特に注意をしたのが、その手法がどのタイミングで行われるのか?(timing of adding sugar) どんなワインで使われるのか?(examples) そのワインはどんな特徴を持つのか?(characteristics of the final wine) です。 言葉が似ているせいか(両方pではじまる)、私は"passerillage (樹上でブドウを乾燥させる方法)"と"passito (収穫後にブドウを乾燥させる方法)"を混同してしまうことが多かったのですが、このようにまとめるとその違いは一目瞭然です。 その他のWSET L3の重要ポイントはこちら→「記事: WSET Level3 記述式問題で重要に思えたところ 」

ワイン用語の正しい発音「アウスレーゼ?」「アウスレーザ?」

WSETの英語受講で、私が少し苦労をしたのがワイン用語の正しい発音です。 例えば、「 Bordeaux Supérieur 」。日本語では、「ボルドー・シュペリウール 」や「ボルドー・シュペリュール」と書かれることが多いと思います。 しかし、いざこれを英語の文章の中で言おうと思うと、少し考えてしまいます。カタカナの音のままで発音をしたら明らかに不自然です。 WSETでは「Bordeaux Supérieur」の正しい発音を次のように紹介しています https://www.youtube.com/watch?v=wHtH-cBWuVw&index=23&list=PLBEyL8JWZDOtc2_xhcCUXYRCVgAjqXz9t ここで紹介されている発音は「シュペリウール」や「シュペリュール」でもなく、英語の「superior」に近い発音です。 WSETは公式サイトにおいて、このようなワイン用語の正しい発音の例をいくつか紹介しています。(英語サイトなので、”正しい発音=英語学習者向けの正しい発音”という意味だと思います) https://www.wsetglobal.com/knowledge-centre/how-to-say-it/ この中で私が気になったのは次のような用語: ・ Auslese, Spätlese ・ Botrytis ・ Pommard ・ Vendanges tardives ・ Champagne ・ Minervois ・ Puligny-Montrachet まず「Auslese (アウスレーゼ)」「Spätlese (シュペートレーゼ)」はそれぞれ語尾が「ゼ」で終わっていますが、音声で聞くと「ザ」に近い発音です。そういえば、私の担当講師がずっと「アウスレーザ」「シュペートレーザ」と発音をしていて、私はこれが訛りだと思っていたのですが、どうやら正しい発音だったようです。 「Botrytis」は「ボトリティス・シネレア」でおなじみですが、音声例での発音は「ボトライティス」です。 「Pommard (ポマール)」は「ポマー」に近い発音。「Vendanges tardives(ヴァンダンジュ・タルディヴ)」は、「ヴァンダーン・タルディーヴ」...

WSETで苦労する本試験に関する情報の少なさと、何とかみつけた情報源

WSETの試験勉強で苦労するのは、試験に関する情報の少なさです。 試験情報を公開してはいけないとの規約があるようで、得られる情報は限られたものです。 JSAワインエキスパート試験では、ウェブ上で過去問が公開されていたり、問題集が書籍として販売されていたりと情報が豊富です。 また、JSA試験はスクールに通えば、毎回の授業で小テストが行われたり、試験の直前に模試が行われたりもしています。 大雑把な言い方をすると、JSAはスクールに通って、毎回授業に出て、時間を確保して言われた復習をきちんとやれば、ほとんどの人が合格できる試験だと思いました。 一方、WSETのコースでもスクールから練習問題が提示されるのですが、そんなに量は多くないので、これで本試験の対策になるのか不安です。 唯一の救いは全世界で行われているため、海外の情報にもアクセスできることです。 例えば下のサイトなどは、記述式の試験の解法として参考にしました。 https://napavalleywineacademy.com/use-this-foolproof-method-to-ace-those-short-answer-questions/ また、こちらの記事でもいくつか海外の情報ソースを紹介しています。 関連記事: WSETレベル3の試験問題を知るために参考にしたウェブサイト

講義で出題されたワインリストの作成と分析のすすめ

折角ワインスクールに通うのであれば、講義で提供されたワインをリスト化するのはおすすめです。 ワインの色、品種、生産地域をリストの項目に入れておくと、それぞれがどのような香りや味の特徴を持つワインだったのかを後から簡単に調べられるので非常に便利です。 以前に飲んだワインと同じ香りを感じたら、その香りにどんな香りの用語が使われていたのかを簡単に探すことができます。この作業を繰り返すことで、頭の中で「香り→香り用語」が自然と結びつくようになってきます。 さらに、生産者や価格、試飲コメントなどを入れておくと、テストが終わった後でも自分用のワインリストとしても役立ちます。もう一度飲みたいワインも一目瞭然です。 さらにWSETのSATに限って言えば、各評価項目の相関をとってみるのも面白いかもしれません。 模範解答をもとに独自に各項目の分析をしてみたのですが、次のような関係性がありそうです。(独自分析なので、どこまで信用できるかはわかりません...) 例えば、 Finish (後味) ⇔ Quality (品質) の間には非常に強い相関関係が見られます。 また、 Aroma intensity (香りの強さ) ⇔ Flavour intensity (風味の強さ) Flavour intensity (風味の強さ) ⇔ Finish (後味) Body (ボディ) ⇔  Finish (後味) にも強い相関関係が見られるので、品質の高いワインはこれらの評価が全て高くなるはずです。 さらに、 Body (ボディ) ⇔  Alcohol (アルコール) Quality (品質) ⇔ Readiness for drinking (飲み頃のレベル) にもやや強い関係が見られます。 数字を用いて定量化をしてみた結果は、SATを使って感覚的にワインを評価している内容と概ね一致をしていました。

ソーヴィニヨンブラン(Sauvignon Blanc)の主要産地一覧と代替ワイン

WSETの記述式試験の定番問題の1つに、代替ワインの提案問題があります。 例えば、こんな問題: -------------------------------------------- A customer who regularly purchases classic French wines requests New World alternatives. Recommend a suitable New World wine as a substitute for each of the wines listed, stating reasons for your selection. 定期的にフランスワインを購入しているある顧客から、ニューワルドの代替品をリクエストされました。 リストのそれぞれのワインに対して、代替品として適切なニューワールドのワインを勧めて、それを選んだ理由を述べてください。 -------------------------------------------- *問題はインターネット上に公開されていた"Specification for the WSET Level 3 Award in Wine and Spirits"のサンプル問題から引用 選択肢はメジャー産地のメジャー品種のワインの選択肢が多くて、次のようなワインがリストにあがったりします: -------------------------------------------- Pouilly-Fumé, Côte-Rôtie, Saint-Emilion, Margaux, Chablis -------------------------------------------- この手の問題を解くには、品種ごとの主要ワイン(産地)とそのワインの特徴をまとめておくと便利です。 例えば、主要な白ワイン品種である ソーヴィニヨン・ブラン について、私は次のようにまとめました。(大量生産品は除いて、プレミアムワインだけに絞っています) <ソーヴィニヨン・ブランの主要ワイン産地一覧> この品種は、第一アロマを生かした早飲みタイプと、オークを効かせて熟成さ...

クリアンサ、レゼルバ、グランレゼルバとは?スペインワインの熟成規定(最低熟成期間)の私的暗記法

スペインの赤ワインのうち、最良のワインにはほぼ確実にオークを使用した熟成がされていると言われています。白ワインの大半はフレッシュで果実味が豊かなワインと言われていますが、一部のワインではオークを使った熟成が行われ、異なる風味が加えられています。 スペインのワイン法でもワインの熟成表記に関する規定が定められており、最低熟成期間の長さによって、「 クリアンサ(Crianza) 」、「 レゼルバ(Reserva) 」、「 グラン・レゼルバ(Gran Reserva) 」などのカテゴリーが規定されています。 最低熟成期間には、総熟成期間と樽熟成期間があり、総熟成期間は樽熟成期間を含めたトータルの熟成期間を示しています。 いくつかのワイン試験では、この最低熟成期間をワインの種類(赤、白・ロゼ)ごと、カテゴリーごとに覚えなければならないのですが、この数字の羅列を覚えるのはなかなか至難の業です。 そこで、個人的に考えた、このスペインワインの熟成規定の覚え方を紹介したいと思います。 1. 表を年表示にする まずは、数字を覚えやすくするために、表の単位を「月」から「年」に変換します。 まるで囲んだ部分だけ、語呂合わせなどを使って覚えます。 2. 赤ワインの「グラン・レゼルバ」の熟成期間を覚える 赤ワインのグラン・レゼルバの最低熟成期間は、偶然にもクリアンサとレゼルバの最低熟成期間を足し合わせた期間なので、簡単に覚えられます。 3. 白・ロゼワインの「クリアンサ」、「レゼルバ」の最低総熟成期間を覚える 白・ロゼワインにおいて、クリアンサ、レゼルバの最低の総熟成期間は、偶然にも赤ワインの「最低総熟成期間ー最低樽熟成期間」に一致します。これを覚えます。 4. 白・ロゼワインの「グラン・ レゼルバ」の最低総熟成期間を覚える 今までの法則で行くと、「グラン・レゼルバ」の最低の総熟成期間は3.5年が望ましいですが、 実際は4年 です。ここだけ、例外的に 0.5年だけずれる と覚えます。 5. 白・ロゼワインの 最低樽熟成期間を覚える 白・ロゼワインの最低の樽熟成期間は、全て同一の0.5年です。 赤ワインの「クリアンサ」のものと同じと覚えておくと、覚えやすいかもしれません。 最後に、この表を法則とともに覚えておくことで、暗記作業は完了です。 関連記事: スペインの「グラン・レセルバ(Gran Re...