今回のテーマは、ブルゴーニュの「コート・ド・ニュイ(Côtes de Nuits)」地区にある「 フラジェ・エシェゾー(Flagey-Echézeaux) 」村です。 場所は下の地図のように、モレ・サン・ドニ村、ヴージョ村、ヴォーヌ・ロマネ村の間に挟まれています。 コート・ド・ニュイの村名のワインが認められている他の村と比べると、特にそれほど小さい村でもありません。ヴージョ村やヴォーヌ・ロマネ村の方がよっぽど面積は小さめです。 しかし、このフラジェ・エシェゾー村ではその名を冠したAOCのワインを造ることは許されていません。つまり、「A.O.C. Flagey-Echézeaux」という名のワインは存在しません。 その代わり、この村で栽培されたブドウから村名を冠したワインを造る場合、全て「A.O.C. Vosne-Romanée」という隣の村の名前を冠したワインとして造られます。 なぜ、フラジェ・エシェゾー(Flagey-Echézeaux) には村名のワインが無いのでしょうか?少し疑問に思って、フラジェ・エシェゾーのブドウ畑について調べてみました。 まず、フラジェ・エシェゾーのブドウ畑の場所ですが、村名以上のワインを造ることのできるブドウ畑は、村の西側に局地化しているようです。村の中心地は、点線の楕円の部分に固まっているので、場所としては村の外れにあるようです。 この村の西側に局地化した畑のうち、大部分を占める畑は、特級畑である「エシェゾー(Echézeaux)」と「グラン・エシェゾー(Grands-Echézeaux)」です。 これら2つのグランクリュ畑から造られるブドウからは、唯一、フラジェ・エシェゾー村のアイデンティティの感じられる、「A.O.C. Echézeaux」と「A.O.C. Grands-Echézeaux」のワインが造られます。 残りの畑は、プルミエ・クリュ畑と村名ワイン畑となりますが、これらの畑で造られるワインはそれぞれ「A.O.C. Vosne-Romanée Premier Cru」と「A.O.C. Vosne-Romanée」となり、フラジェ・エシェゾー村の名前が使われることはありません。 それでは、ここでヴォーヌ・ロマネ村のブドウ畑の分布を見てみたいと思います。 これを見ると、ヴォーヌ・ロマネ村のブドウ畑は、フラジ...
WSET Level3のSpecificationによれば、記述式問題に対しては次のようなサンプル問題が提示されています。(この問題を含め、いくつかのサンプル問題がWebで公開されています)
WSETレベル3の記述式問題は、4つ質問から構成されており(各質問はいくつかの小問から構成されています)、それぞれが25 marksで合計100 marksの形式です。
この質問に与えられているのは4 marksであるため、4つ大問を構成する1つの小問に過ぎません。
単純に計算をすると、この質問の規模は記述式問題全体の1/25程度です。
2時間ある筆記問題で、マーク式問題を20分で終えられたとすると、記述式問題に使える時間は100分。100分で100 marksを獲得する計算だと、4 marksのこの問題に使える時間はたったの4分です。
これだけで、記述式問題がいかに時間に追われるかの想像がつくと思います。
<記述式問題の難しさ>
一見難しく感じますが、実はしっかり勉強をすればそれほど答えに困るような問題ではありません。時間の制約がなく、対話形式のように何度でも答えを述べることができるのであれば、求められていること全てに回答ができると思います。
しかし私が難しく感じた点は、
限られた時間内で求められていること全てを回答に入れ込まなければいけない
ことです。
例えばこのサンプルの場合、4 marksを獲得できるだけの内容を回答文に含めなければなりません。これは私の感覚なのですが「回答に求められている事実・事柄1つ=1 mark」であることが多いため、正しい4つの事実・事柄を含めて記述をしなければ満点はもらえない計算となります。
関連することを沢山書くという「下手な鉄砲~」作戦もありますが、これをやっていると4分などあっという間に過ぎてしまいます。
真っ白な空欄に、文字数などの指定もなく、自分の判断で過不足なく回答を書かなければいけないという部分が記述式問題の最も難しい部分だと思いました。
<回答はどの程度書いたらよいのか?>
回答量を判断するポイントは2つあります。
①付与される「mark」の数
②質問文の動詞
①については上でも書いたように、「1 mark=1つの事実・事柄」と考えると、必要な記述量はそこから判断することができます。
②は上のサンプルでいうと、「Explain」のことです。他にも問題文によって「Identify」「Describe」「Name」「State」「List」など様々です。
通常「Identify, name, state, list < describe < explain」と言われていますが、これは授業を受けながら感覚的に学んでいくことができると思います。
記述式問題の対策を説明している次のようなサイトも参考になるかもしれません。(➡ 外部サイト)
関連記事:WSETの記述式問題:「どの程度書けばいいのか?」の失敗例
WSETレベル3の記述式問題は、4つ質問から構成されており(各質問はいくつかの小問から構成されています)、それぞれが25 marksで合計100 marksの形式です。
この質問に与えられているのは4 marksであるため、4つ大問を構成する1つの小問に過ぎません。
単純に計算をすると、この質問の規模は記述式問題全体の1/25程度です。
2時間ある筆記問題で、マーク式問題を20分で終えられたとすると、記述式問題に使える時間は100分。100分で100 marksを獲得する計算だと、4 marksのこの問題に使える時間はたったの4分です。
これだけで、記述式問題がいかに時間に追われるかの想像がつくと思います。
<記述式問題の難しさ>
一見難しく感じますが、実はしっかり勉強をすればそれほど答えに困るような問題ではありません。時間の制約がなく、対話形式のように何度でも答えを述べることができるのであれば、求められていること全てに回答ができると思います。
しかし私が難しく感じた点は、
限られた時間内で求められていること全てを回答に入れ込まなければいけない
ことです。
例えばこのサンプルの場合、4 marksを獲得できるだけの内容を回答文に含めなければなりません。これは私の感覚なのですが「回答に求められている事実・事柄1つ=1 mark」であることが多いため、正しい4つの事実・事柄を含めて記述をしなければ満点はもらえない計算となります。
関連することを沢山書くという「下手な鉄砲~」作戦もありますが、これをやっていると4分などあっという間に過ぎてしまいます。
真っ白な空欄に、文字数などの指定もなく、自分の判断で過不足なく回答を書かなければいけないという部分が記述式問題の最も難しい部分だと思いました。
<回答はどの程度書いたらよいのか?>
回答量を判断するポイントは2つあります。
①付与される「mark」の数
②質問文の動詞
①については上でも書いたように、「1 mark=1つの事実・事柄」と考えると、必要な記述量はそこから判断することができます。
②は上のサンプルでいうと、「Explain」のことです。他にも問題文によって「Identify」「Describe」「Name」「State」「List」など様々です。
通常「Identify, name, state, list < describe < explain」と言われていますが、これは授業を受けながら感覚的に学んでいくことができると思います。
記述式問題の対策を説明している次のようなサイトも参考になるかもしれません。(➡ 外部サイト)
関連記事:WSETの記述式問題:「どの程度書けばいいのか?」の失敗例