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10月, 2021の投稿を表示しています

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エントレ・コルディリェラス? チリの新しい原産地呼称の覚え方

 チリのワイン産地は南北に長く広がりますが、地形的な特徴の影響を受けるために、実は南北よりも東西にかけて、気候や土壌の多様性が非常に高いと言われています。 従来の原産地呼称では、この東西にかけてのワインスタイルの特徴の違いが十分に表現されていませんでしたが、2011年から、この問題を解決するための新たな付加的な原産地呼称が加えられました。 それが、「コスタ(Costa)」、「エントレ・コルディリェラス(Entre Cordilleras)」、「アンデス(Andes)」の3つです。 これは従来の原産地呼称に付加的に加えられるもので、例えば「Aconcagua」で造られたワインに対して、「Aconcagua Costa」、「Aconcagua Entre Cordilleras」、「Aconcagua Andes」のようにラベルに表記されるようです。 上図のように、「コスタ」は海の影響を受ける地域、「アンデス」はアンデス山脈の影響を受ける地域、そして「エントレ・コルディリェラス」はその間の地域を表します。 この新たな原産地呼称の仕組み自体はシンプルなのですが、それぞれの名前、特に「エントレ・コルディリェラス(Entre Cordilleras)」を覚えるのが厄介です。 そこで、これを覚えるための語呂合わせを考えてみました。 エントレ・コルディリェラスは少し苦しいですが、英語のスペルも覚えられるように、それに合わせた語呂合わせにしてみました。 <了>

WSET Level 4 (Diploma)の学習内容と各ユニットの構成について調べてみました

WSET Level 4 (通称、ディプロマ)のユニット構成や学習範囲について調べてみました。 (関連記事: 「WSET Level 4 Diploma in Wines(通称、ディプロマ)」について調べてみました ) ユニット構成 以前に、さまざまなサイトを調べてみたのですが、なかなかわかりやすいサイトがなかったので、 自分なりにまとめてみたのが下の図です。 現在のユニットは、D1~D6までの6つで構成されているようです。ディプロマの取得は最低でも18ヵ月以上かかるかなりの長丁場のようです。 ちなみに、レベル3の内容と照らし合わせてみると次のようになるようです: ユニットD1 = レベル3の第2章(ワイン価格とワイン法部分は除く) ユニットD2 = レベル3の第2章(ワイン価格とワイン法の部分) ユニットD3 = レベル3の第3章(世界の非発泡ワイン) ユニットD4 = レベル3の第4章(世界の発泡性ワイン) ユニットD5 = レベル3の第5章(世界の酒精強化ワイン) ユニットD6 = 該当なし(しかし論文のテーマはD1~D5の範囲のいずれかに含まれる;例えば「オーストラリア」など) ディプロマではレベル3の内容をさらに深くやっていくようなイメージだと思います。 レベル3ではすべての分野を含めて1回の試験で合否が判定されますが、ディプロマでは各ユニットごとに試験が行われ、6つ全てに合格をして初めてディプロマの合格となるようです。 各ユニットのボリューム(重み) Level4のSpecificationによると、各ユニットのボリュームの次の通りのようです: ・ ユニット D1(20%) ・ ユニット D2(10%) ・ ユニット D3(50%) ・ ユニット D4(5%) ・ ユニット D5(5%) ・ ユニット D6(10%) D3は全体の半分を占めるとても大きなユニットです。 合格した方の情報を調べてみると、D3以外を最初に終わらせて、最後に難関であるD3に取り組む方が多いように感じます。 できるだけ正しい情報をまとめたつもりですが、もし誤りがあったらその都度直していきたいと思います。