マスト(ブドウ果汁や果肉、果皮などの混合物)の発酵温度によって出来上がるワインにどのような特徴の違いが出るのかをまとめてみました。 まず発酵温度についてですが、白ワインと赤ワインでは、低温、高温と言われる発酵温度は異なります。 一般に、白ワインの方が赤ワインに比べて低い温度で発酵されます。 低温での発酵の特徴 低温での発酵の特徴は、フレッシュでフルーティーな香りが生成・保持されやすいこと、また、ブドウからの果汁以外の成分の抽出度合いが低いことです。 それにより、出来上がるワインはフレッシュで果実味があり口当たりの良いものになると言われています。 しかし一方で、長期熟成に必要な果実の香りの凝縮度や、骨格となるタンニンや酸味が十分に抽出されないために、早々に出荷されて消費されることを目的とした早飲みタイプのワインになりやすいと言われています。 ちなみに白ワインの発酵温度が赤ワインよりも低い理由は、白ワインにとってフレッシュでフルーティーな香りはより重要で、赤ワインのようにタンニンの抽出を必要としていないことにあるようです。 高温での発酵の特徴 高温での発酵の特徴は、ブドウの果皮などからの抽出度合いが高まるために、果実の香りの凝縮度や、骨格となるタンニンなどの成分が果汁内に多く抽出されることです。 一方で、揮発性のエステルなどの成分が失われてしまうことで、フレッシュでフルーティな香りが失われてしまうとも言われています。 このような発酵の特徴から、高温で発酵された場合には、より長期熟成に向いたワインが出来上がると言われています。 <了>
ワインのサービス温度を覚えるのも、ワインと料理の相互関係と同様に苦労しました。
ワインのサービス温度は、多肢選択問題だけではなく、記述式問題にも出題される問題であるため重要です。個人的には出題もしやすい内容だと思ったので、記述式問題対策としてヤマをはりました。(➡ WSET Level3 記述式問題で重要に思えたところ)
しかし、テキストは数字の羅列で覚えにくい...
そこで、ここも表にまとめて何とか覚えることにしました。
ポイントは保管温度の上限である15℃を基準に、2℃ごとの変化で各種ワインの提供温度を覚えるというもの。
例えば、ミディアム~フルボディの赤ワインは、17℃を中心に「Room temperature」15℃~18℃がサービス温度に設定されています。
ミディアム~フルボディの白ワインは、11℃を中心に「Lightly chilled」10℃~13℃がサービス温度です。
1℃レベルの細かい温度を覚えるのも意味がないと思ったので、個人的にはこれで概要をおさえておけば十分だと思いました。
この中でも特に「Sweet wines」「Sparkling wines」「Red wines(Medium/Full-bodied)」は重要度が高いと思いしっかり覚えました。
なぜならば、記述式問題で、抜栓やデカンティング、製造方法と絡めて問題が作りやすいと思ったからです。例えば、このような問題。「スパークリングワインの抜栓から提供までを説明しなさい」とか、「ヴィンテージポートの提供方法について説明しなさい」など。
特に、「Red wines(Medium/Full-bodied)」にはデカンティングの必要なヴィンテージポートが含まれるために注意をしました。