ドイツワインは、ワイン法によって大きく 4つ に分けられています。 原産地名称保護のある「 プレディカーツヴァイン(Prädikatswein) 」と「 クヴァリテーツヴァイン(Qualitätswein) 」、地理的表示保護のある「 ラントヴァイン(Landwein) 」、そして、地理的表示のない「 ドイッチャー・ヴァイン(Deutscher Wein) 」の4つです。 図で表すと次のようなピラミッドで表されます。ドイツワインを学ぶ場合、これはおなじみのチャートです。 これは基本的には、 品質分類の順位 を表したものだと思います。つまり、そのワインの 生産における制約の厳しさ を、上から順に並べたものだと思います。 例えば、最上位のプレディカーツヴァインの製造には、ブドウの栽培地、収穫方法、ブドウ中の最低糖度、ラベル表示などに厳しいルールが設けられています。しかし一方で、最下位のドイッチャー・ヴァインにおいてはドイツ国内であれば特にブドウ栽培地の制約はなく、その他についてもそれほど厳しい制約はありません。 そして、このような特徴を持つ品質分類のピラミッドにおいて、私は長らく勘違いをしていました。 それは、 「基準が厳しい=生産量が少ない」という思い込み です。そのため、生産量は階層が下のものの方が多く、上位になるにつれて減っていくと思っていました。 ちょうどピラミッドのチャートが表すように、下位の ドイッチャー・ヴァインやラントヴァインがドイツワインの生産量を下支えしている のだと思い込んでいました。 しかし、実際の生産量は、その思い込みと異なりました。 生産量を考慮すると、ピラミッドは概ね次のような形となります。 ドイツワインの生産量を下支えしていると思われていた「 ドイッチャー・ヴァイン 」と「 ラントヴァイン 」を合わせた生産量は実は全体の4%ほどしかないそうです。 そして、残りの生産の2/3ほどを「 クヴァリテーツヴァイン 」が占めており、残りの1/3ほどが「 プレディカーツヴァイン 」です。 実は、日常的にもっとも多く飲用されているワインは、このチャートが表すように「 クヴァリテーツヴァイン 」なのだとか。 今回の件は、チャートによる視覚的効果によって、事実を誤認してしまう典型的な例の1つだと思いました。 このような品質基準のピラミッドチャート...
2019年のJSAソムリエ・ワインエキスパート2次試験では、テイスティングの各項目の配点比率が大きく変わりました。
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18' 19' 変化
外観 24% → 19% (-5%)
香り 33% → 26% (-7%)
味わい 20% → 17% (-3%)
その他の項目 10% → 9% (-1%)
収穫年 3% → 5% (+2%)
生産地 3% → 7% (+4%)
主なブドウ品種 3% → 12% (+9%)
飲料の銘柄 各2%→ 各3%(+1%)
*()内の数字は2018年度から2019年度の変化の割合です
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大きな違いは収穫年、生産地、主なブドウ品種の配点の割合が増えたこと。
18'はこの3つを合計して9%だったのですが、今年は24%となり配点の1/4程度を占めることとなりました。
私のように趣味レベルでワインを飲んでいるレベルだと、
収穫年、生産地、主なブドウ品種に合わせて香りの回答も調整をしていくので、
これらの要素が配点に与える影響は50%近いのではと考えてしまいます。
もし、JSAソムリエ・ワインエキスパートとWSET level3に
私なりのタイトルをつけるのであれば次のようになります:
・JSA:「ワインの特徴評価」+「ワイン当て(生産地・品種当て)」
・WSET:「ワインの特徴評価」+「品質評価」
個人的な意見ですが、ワイン愛好家としてどちらが役に立つかというと断然「WSET」だと思います。
なぜなら、良いワインを飲みたいときに店員さんに伝えるべき表現がわかるし、
ワインを試飲した際も、それが品質の高いワインであるかどうかを判断できるからです。
一方、JSAの「ワイン当て」は今まであまり役に立った記憶はありません。
なぜなら、ワインの収穫年、生産地、主なブドウ品種は全てラベルを見れば一目瞭然です。また、同じ収穫年、生産地、品種であっても栽培方法・醸造方法によってはワインの品質は全く異なるものになります。
さらに普段のワイン会で、ワイン当てをしようものなら、単なる知識のひけらかしをするちょっと嫌な奴です。
唯一、ワインコンクールに出場するのであれば、一定の価値はあるのかもしれませんが...
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18' 19' 変化
外観 24% → 19% (-5%)
香り 33% → 26% (-7%)
味わい 20% → 17% (-3%)
その他の項目 10% → 9% (-1%)
収穫年 3% → 5% (+2%)
生産地 3% → 7% (+4%)
主なブドウ品種 3% → 12% (+9%)
飲料の銘柄 各2%→ 各3%(+1%)
*()内の数字は2018年度から2019年度の変化の割合です
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大きな違いは収穫年、生産地、主なブドウ品種の配点の割合が増えたこと。
18'はこの3つを合計して9%だったのですが、今年は24%となり配点の1/4程度を占めることとなりました。
私のように趣味レベルでワインを飲んでいるレベルだと、
収穫年、生産地、主なブドウ品種に合わせて香りの回答も調整をしていくので、
これらの要素が配点に与える影響は50%近いのではと考えてしまいます。
もし、JSAソムリエ・ワインエキスパートとWSET level3に
私なりのタイトルをつけるのであれば次のようになります:
・JSA:「ワインの特徴評価」+「ワイン当て(生産地・品種当て)」
・WSET:「ワインの特徴評価」+「品質評価」
個人的な意見ですが、ワイン愛好家としてどちらが役に立つかというと断然「WSET」だと思います。
なぜなら、良いワインを飲みたいときに店員さんに伝えるべき表現がわかるし、
ワインを試飲した際も、それが品質の高いワインであるかどうかを判断できるからです。
一方、JSAの「ワイン当て」は今まであまり役に立った記憶はありません。
なぜなら、ワインの収穫年、生産地、主なブドウ品種は全てラベルを見れば一目瞭然です。また、同じ収穫年、生産地、品種であっても栽培方法・醸造方法によってはワインの品質は全く異なるものになります。
さらに普段のワイン会で、ワイン当てをしようものなら、単なる知識のひけらかしをするちょっと嫌な奴です。
唯一、ワインコンクールに出場するのであれば、一定の価値はあるのかもしれませんが...