マスト(ブドウ果汁や果肉、果皮などの混合物)の発酵温度によって出来上がるワインにどのような特徴の違いが出るのかをまとめてみました。 まず発酵温度についてですが、白ワインと赤ワインでは、低温、高温と言われる発酵温度は異なります。 一般に、白ワインの方が赤ワインに比べて低い温度で発酵されます。 低温での発酵の特徴 低温での発酵の特徴は、フレッシュでフルーティーな香りが生成・保持されやすいこと、また、ブドウからの果汁以外の成分の抽出度合いが低いことです。 それにより、出来上がるワインはフレッシュで果実味があり口当たりの良いものになると言われています。 しかし一方で、長期熟成に必要な果実の香りの凝縮度や、骨格となるタンニンや酸味が十分に抽出されないために、早々に出荷されて消費されることを目的とした早飲みタイプのワインになりやすいと言われています。 ちなみに白ワインの発酵温度が赤ワインよりも低い理由は、白ワインにとってフレッシュでフルーティーな香りはより重要で、赤ワインのようにタンニンの抽出を必要としていないことにあるようです。 高温での発酵の特徴 高温での発酵の特徴は、ブドウの果皮などからの抽出度合いが高まるために、果実の香りの凝縮度や、骨格となるタンニンなどの成分が果汁内に多く抽出されることです。 一方で、揮発性のエステルなどの成分が失われてしまうことで、フレッシュでフルーティな香りが失われてしまうとも言われています。 このような発酵の特徴から、高温で発酵された場合には、より長期熟成に向いたワインが出来上がると言われています。 <了>
WSETのウェブサイトの文章を引用したとても簡単な説明ですが次の通りです:
WSETとは....
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- WSET = ワイン&スピリッツ・エデュケーション・トラスト(Wine & Spirit Education Trust)
- WSETは、ワイン、スピリッツ、および日本酒の資格を認定する世界最大の教育機関
- WSETは、50年にわたりワインとスピリッツの教育の開発と提供
- WSETは、4段階のレベルに分かれた資格を提供(多言語)
- 資格はコース提供機関を通じて70か国以上の国々で提供されている
- WSET資格は、酒類業界に携わるプロフェッショナルや酒類愛好家に向けの資格
ポイントは、世界で通用する資格ということです。
WSETワイン レベル3資格とは...
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- ワインの業界で働くプロフェッショナルおよびワイン愛好家を対象とした上級レベルの資格
- ブドウの栽培とワインの醸造について詳細に説明
- コースを完了すると、ワインを正確に評価し、自分の理解をもとに、ワインのスタイルおよび品質について自信を持って説明できるようになる
- コースを完了すると、WSET の認定書と襟章が付与され、関連する WSET 認定ロゴを使用できる
ポイントは、
・プロフェッショナル、もしくは、愛好家向けの上級レベルの資格
・ブドウの栽培や醸造を詳しく学習
・ワインのスタイルや品質が評価できるようになる
ということです。
確かに、JSAワインエキスパート資格よりも、栽培や醸造、ワインのスタイル・品質評価の部分に学習時間を費やします。
WSETワイン レベル3資格の学習内容は...
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<理論パート(unit1)>
- ワイン製造の重要な要素(場所、ブドウ栽培、ワイン醸造、熟成、瓶詰め)
- 上の要素が「スティル・ワイン」、「スパークリング・ワイン」、「酒精強化ワイン」に与える影響
- ワインのスタイルおよび品質を説明する方法
- WSET 系統的テースティング・アプローチ:ワイン® (SAT) を用いてワインの特徴を説明し、品質を評価する方法
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ポイントは、
・理論とテイスティングの両方を学ぶ
・学習範囲はワインに集中し、スピリッツやリキュール、その他の醸造酒は学習しない
・教室かオンラインで必ず講義を受けなければならない(計30時間)
・最低でも自宅で講義の2倍近くは勉強しなければならい (最低54時間)
ということです。
母国語でない英語受講の場合は、実際は54時間どころはないと思います。
WSETワイン レベル3資格の評価(つまり、認定試験)は...
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<理論パート>
- 50 問の解答選択式(マークシート式)試験
- 短い記述式のテスト
- 2 種類のワインのブラインド・テイスティング
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ポイントは、
・選択問題、記述式、ブラインドテイスティングの3種類の試験
であることです。
「短い」記述式と書いてありますが、実際は結構長い文章を書くことになると思います。
WSETワイン レベル3資格の受講要件は...
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- (推奨) WSET ワイン&スピリッツ レベル 2 資格を保有している
- (推奨) もしくはそれと同等の知識レベルを証明できる (JSAソムリエ/WEなど)
- 試験を受ける国における合法的な飲酒年齢に達している
ポイントは、
・必須の知識条件はなく、いきなりレベル3から始められる
ことです。