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ワイン名称に出てくるフランス語の「Côte」と「Coteaux」の違いとは?

 タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>

ワインを英語で学ぼうと思ったきっかけと意外な発見

私はそれほどワインパーティーや試飲会に積極的に参加をする方ではないのですが、ある時友人に誘われてワインの試飲会に参加をしました。

海外団体が主催をする立ち飲み形式の試飲会で、出席者の7-8割は外国人でした。



その頃私はJASワインエキスパートに受かったばかりで、ある程度ワインについては語れる自信があったので、あまり気負うことなく会場に向かいました。

試飲会にはワインブースがワイナリーとに用意されていて、飲みたいワインのブースにいって1杯ずつ注いでもらう形式。立食パーティー用のテーブルが用意されていて、そこでゆっくりワインを味わいます。そしてそこでたまたま知り合った人たちとワインについて語ります。

「このワイン、凝縮感がありますね。」「結構タンニンが豊富で、渋味もある。」


本来であればワインスクールでならったこのような言葉が浮かんでくるのですが、いざ英語での会話となると、言葉が何も浮かんでこない...。いま思えば簡単な、"concentrated"や"tannic"、"astringent"のような基本的なテイスティング用語が全く頭に浮かんできませんでした。


あれだけワインエキスパートで必死に勉強したのに、英語では何も言えない。英語で言えなければ、知らないことと何も変わらない。今度は英語でワインを勉強しよう!と強く心に決めました。


WSETは以前から存在は知っていたのですが、ずっと「海外版ワインエキスパート」だと思っていたのでそれまでずっと興味を持つことはありませんでした。

しかし、英語受講のクラスが提供されていることを知って、俄然興味を持ちました。


受講をするのであればレベル2かレベル3。ワインエキスパートを持っていればレベル3からの受講で十分と言われていましたが、いきなり英語でレベル3を受けるのもちょっと不安。でもレベル2だとあまり多くを学べないのではないか?そんなことを考えながら、結局は準備を万全に備えてレベル3の英語クラスを受講することに決めました。

英語でワインを学べるのであれば、もう一度ワインエキスパートと同じ内容をなぞってもいいか...そんな気持ちで受講を決めました。


そこから6か月間、しっかりWSETレベル3を学習して新たに発見したことがありました。それは、WSETレベル3は決して「海外版ワインエキスパート」ではなかったこと。

以前の記事でも紹介をしたかもしれませんが、JSAワインエキスパートは「知識」に重きを置いている一方で、WSETレベル3は「理論」に重きを置いていること。

具体的には、ワインエキスパートではWSETが扱わないような、マイナーなAOCや、東ヨーロッパの国々のマイナーなワイン産地も扱います。一方で、WSETではワインエキスパートでは学ぶことのできないような、自然要因・人的要因とブドウ栽培・ワイン醸造の関係性や、それらがワインスタイルに与える影響などのワイン理論を学んでいきます。

言葉を変えると、JSAワインエキスパートとWSETレベル3はお互いに足りない部分を補う関係で、結果的にワインに対するさらなる理解を深めることができました。

はじめはワインエキスパートの内容を英語でなぞるだけの気持ちでいましたが、みっちりとワイン理論も学ぶことができました。

WSETレベル3は日本クラスで受講をしたとしても、決して無駄なプログラムではないなと思いました。

英語の方はというと...、あれ以来、海外団体が主催をする試飲会には参加をする機会はありませんが、英語でテイスティングコメントを述べられる自信はある程度つきました。

よく読まれている記事

品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト(さまざまなテイスティング試験にも使えます)

以前の記事(参照記事: 英語クラスについていくための英語力 )で、ワイン英語対策としてWSETレベル2のテキストを購入したことを書きました。 このテキスト、英語対策だけではなく、 WSETレベル3の試験対策としても非常に役に立ちました 。 役に立つ理由は、「 品種ごとの主要産地 」と「 産地ごとのワインの特徴 」が詳しく書かれているためです。 WSETレベル3の記述式試験では、「 特定の産地のワインのスタイルを書かせる問題 」がよく出題されると聞いていました。そのため、試験勉強でも品種x産地ごとのワインスタイルを何度も調べるのですが、レベル3のテキストでは品種の詳しい情報はテキストの複数箇所に別れて書かれていたので、網羅的に調べるのが大変でした。 一方で、レベル2のテキストは 各チャプターが品種ごとにまとまっている ので、 特定の品種に対して主要産地や、そのワインを網羅的に調べることが非常に簡単 でした。また、レベル2は品種に主眼を置いているために、レベル3のテキストでは省略されているような 各地のワインスタイルもしっかりと記述がなされていました 。 価格も4000円以内とレベル3のテキストほど高くはないので、WSETレベル3の試験勉強を行うにあたって、レベル2のテキストを用意しておくことは決して損はないと思いました。 最新のレベル2テキスト(英語版もしくは日本語版)はWSETのオンラインショップで購入可能です。 また、Amazonなどのサイトで中古を見つけることも可能です。 → https://amzn.to/3CuPhJQ (Amazonへのリンクです) 私は費用を浮かせるためにAmazonで中古品を購入しました・ Level 2の書籍では、シャルドネ、ピノノワール、カベルネソーヴィニヨン&メルロー、ソーヴィニヨンブラン、シラー&グルナッシュ、リースリングが個別のチャプターで説明されていました。また、その他の品種チャプターの中では、ピノグリ(ピノグリージョ)、ヴェルディッキオ&トレッビアーノ、シュナンブラン、メロンブラン、ヴィオニエ、アルバリーニョ、セミヨン、ゲヴュルツトラミネール、トロンテス、ガメイ、テンプラニーリョ、サンジョベーゼ、ジンファンデル、ピノタージュ、カルメネール、マルベックなどの様々な品種の説明もあり...

どれもパワフル!似ている3種の赤ワインの比較 ~ドウロ品種、シラーズ、マルベック~

 今回は、個人的に特徴が似ていると思う3種類のワインの比較をしてみたいと思います。 ワイン①: ドウロ・ルージュ ・ブドウ品種:ティンタ・ロリス、ティンタ・バロッカ、トウリガ・フランカ、トウリガ・ナシオナル ・ワイン名: Quinta dos Avidagos Douro Tinto Reserva 2016 ワイン②:バロッサ・ヴァレー・シラーズ ・ブドウ品種:シラーズ ・ワイン名: Barossa Valley Shiraz Powell & Son 2017 ワイン③:メンドーサ (ルハン・デ・クージョGI)・マルベック ・ブドウ品種:マルベック ・ワイン名: Alpamanta Estate Malbec Alpamanta Estate Wines 2011 3ついずれもパワフル&スパイシーで、果実味としっかりとした骨格を持つワインです。 外観の比較 まず外観は、次の写真の通りです。 どれも最も濃い部類のルビー色で、見た目にそれほど違いはありません。 ドウロとバロッサシラーズがやや紫がかっているように感じられますが、これは2つがマルベックに比べて若いワインであるためで、品種による違いではないと思います。 香りの比較 香りの比較については、どれも熟した黒系果実とスパイシーな香りという、かなり似通った特徴を持っていました。 しかし、若干ながら、それぞれのワインに香りの違いもありました。 まず、ドウロは3つの中で最も控えめなタイプの香りを持ち、香りが最も閉じこもっている印象を持ちました。華やかさの少ないスパイスであるクローヴで形容されるような香りが近いのではないかと思いました。 バロッサヴァレーの香りの特徴は、少し鼻にスーッと感じられるような、コショウを思わせる香りを持つことでした。また、3つの中ではヴァニラやコーヒーで形容される樽香が最も顕著に感じられるワインでもありました。 メンドーサのマルベックは、3つの中では最も果実感が感じられるワインであり、黒系果実に加えて、乾燥プルーンで形容されるような香りを持っていることが特徴だと思いました。また、リコリスのような甘さが感じられることも特徴的でした。 味わいの比較 最後に味わいについての比較です。 どのワインもフルボディでしっかりした骨格を持っているという点は共通する特徴であり、品種による特徴を見つ...

トゥーレーヌ地区(ロワール)で覚えたいAOC【語呂合わせ】

前回の記事(関連記事: アンジュ&ソミュール地区で覚えたいAOC )に続いて、今回はトゥーレーヌ地区についてです。 トゥーレーヌ地区は、アンジュ&ソミュール地区に比べるとシンプルです。 次の6つのAOCをあげてみました。 トゥーレーヌ(Touraine)AOC  ・トゥーレーヌ広域のAOC ・白、赤、ロゼ、泡などの製造が許可されている ・白はソーヴィニヨンブラン、赤はカベルネフランとコット、ロゼはカベルネフラン、カベルネソーヴィニヨン、ガメイ、グロローなどから造られる ヴーヴレ(Vouvray)AOC  ・白ワインのみ ・ほとんどシュナンブランのみから造られる ・主に辛口で、半甘口、甘口も造られる モンルイ・シュール・ロワール(Montlouis-sur-Loire)AOC  ・ロワール川の南の斜面 ・シュナンブランのみから造られる白ワイン(ヴーヴレに似ている) ブルグイユ(Bourgueil)AOC  ・赤ワイン、ロゼワインの製造が許可されている ・主にカベルネフランから造られる ・カベルネソーヴィニヨンの使用も少量許可されている サン・二コラ・ブルグイユ(St-Nicolas-de-Bourgueil)AOC  ・赤ワイン、ロゼワインの製造が許可されている ・ブルグイユよりも軽いスタイルのワイン ・ソミュールシャンピニィに似たスタイル シノン(Chinon)AOC ・赤、白、ロゼワインの製造が許可されている ・赤、ロゼはカベルネフラン、白はシュナンブランから造られる そして、個人的にはこんな語呂合わせで覚えています。 その他のAOC その他のAOCとしては、東部に シュヴェルニ(Cheverny) クール・シュヴェルニ(Cour Cheverny) ヴァランセ(Valencay) などがあります。 シュヴェルニやヴァランセでは、ピノ・ノワールやソーヴィニヨン・ブランなど、「サントル・ニヴェルネ地区」で利用される品種が利用されています。 クール・シュヴェルニは、 ロモランラン(Romorantin) 種という珍しい品種から造られる白ワインが製造されています。

南欧(イタリア、スペイン、ポルトガル)の赤ワインの違いを知る!南欧の代表品種の比較テイスティング

いままで個人的に比較テイスティングをすることの少なかった、イタリア、スペイン、ポルトガルの土着品種から造られた赤ワインのテイスティングをしてみようと思います。 目的は、それぞれの品種やワインの特徴を捉えることです。 1種類のワインだけを味わってその特徴を捉えるだけのテイスティング能力を持ち合わせていないので、とりあえず産地の近いワインを並べてみようと思います。 今回選んだワイン(品種)は次の通りです: ワイン①: ヴァルポリチェッラ・クラッシコ(品種:コルヴィーナ・ヴェロネーゼ) ワイン②: バローロ(品種:ネッビオーロ) ワイン③: キアンティ・クラッシコ(品種:サンジョヴェーゼ) ワイン④: リオハ・リゼルヴァ [伝統的な樽香強めのスタイル](品種:テンプラニーリョ) ワイン⑤: リオハ [モダンな樽香弱めのスタイル] (品種:テンプラニーリョ) ワイン⑥: ドウロ(品種:ティンタ・ロリス、ティンタ・バロッカ、トウリガ・フランカ、トウリガ・ナショナルのブレンド) 具体的なワイン名は次の通り: ① Bonacosta Valpolicella Classico Masi 2018 ② Terre del Barolo Barolo 2015 ③ Rocca Guicciarda Chianti Classico Riserva Barone Ricasoli 2012 ④ Dominio de Ugarte Reserva 2013 ⑤ Remelluri Lindes de Remelluri Viñedos de Labastida 2014 ⑥ Quinta dos Avidagos Douro Tinto Reserva 2016 外観 まずは外観の特徴の比較です。 特徴的なのは、バローロの色の淡さです。ネッビオーロ種は、かなり色が薄くなる品種のようです。 一方で、リオハとドウロは色の濃さが特徴です。特にドウロは漆黒のような濃い色です。 香り 次は香りの特徴の比較です。 それぞれのワインについての主だった香りの感想は次の通りです。あくまで個人的な感想です。 ヴァルポリチェッラは、比較的シンプルな赤系果実の香りの中に、甘いリコリスの香りが感じられます。 ネッビオーロとサンジョヴェーゼはどちらも赤系果実の香りの中に、枯れたようなドライハーブの香りが感じられ、と...

なぜアイスワインの製造が可能?カナダのワイン産地の自然環境を考察

 カナダと言えば、アイスワインが有名です。 アイスワインの主な産地はオンタリオ州で、ここで生産されるアイスワインの割合は、カナダ全体の9割を占めると言われています。 オンタリオ州の主なワイン地域は州南部の五大湖の周辺に集まっており、北緯はだいたい41~44°くらいです。この緯度をヨーロッパに当てはめると中央イタリアからボルドーくらいです。また日本で言うと札幌市が43°くらいです。 緯度としてはそこまで寒いイメージは無いのですが、なぜアイスワインの製造ができるのでしょうか? そこで、なぜカナダでアイスワインが製造できるのかを考察してみようと思います。 なぜアイスワインが造れるほど寒いのか? まずは、オンタリオ州のワイン産地の位置から調べてみます。 カナダのワイン産地はオンタリオとブリティッシュ・コロンビアの東西に大きく分かれています。 ブリティッシュ・コロンビアの方が北に位置していますが、実は冬の寒さが厳しいのはオンタリオの方です。これは意外な感じがしますが、どうやらカナダ西岸と東岸を流れる海流の違いが東西の気候の違いを生み出しているようです。 オンタリオのある東岸にはラブラドル海流と呼ばれる寒流が流れていますが、ブリティッシュ・コロンビアのある西岸にはアラスカ海流と呼ばれる暖流が流れています。 オンタリオに寒さをもたらしている影響の1つとしては、まず、この寒流の影響が考えられます。 しかし、オンタリオの冬を厳しくしている原因はこれだけではないと思います。それは、オンタリオのワイン産地がかなりの大陸性気候であるということです。 先程の地図では分かりにくいですが、実はオンタリオのワイン産地は沿岸から500 km以上離れています。 大陸性気候の特徴は、暑く短い夏と、寒い冬です。実際に、ワイン産地にごく近いトロントの1月の平均最高気温は-1℃と、とても寒い気候です。 寒流と、大陸性気候の影響によって、オンタリオの冬はアイスワインを造ることができるくらい気温が下がるのだと考えられます。 なぜ寒い地域にも関わらずブドウ栽培ができるのか? オンタリオのワイン産地は冬場は非常に気温が低いことが分かりました。 では反対に、なぜこのような寒さが厳しい地域にも関わらず、ブドウ栽培ができるのかについて考えてみたいと思います。 それには次の4つの理由があるのではないかと考察します。 ...

WSETレベル3の英語受講はブドウ栽培、ワイン醸造部分が難しい

英語受講というと全てがとても難しく思えてしまいます。 しかし、個人的な経験からいうと、学習範囲によって難しい部分とそこまで難しくない部分があります。 大きく分けると 難しい部分 は 「ブドウ栽培」「ワイン醸造」に関わる部分 で、 そこまで難しくない部分は、「各地のワイン」です。 具体的には難しいのは次のような章です。 <比較的難しい章> -------------------------------------------------------- Ch.4 The Vine Ch.5 The Growing Environment Ch.6 Vineyard Management Ch.7 Common Elements in Winemaking and Maturation Ch.8 White and Sweet Winemaking Ch.9 Red and Rose Winemaking Ch.41 Sparkling Wine Production Ch.43 Sherry Ch.44 Port -------------------------------------------------------- その他の章は、英語でもそこまで難しくはないと思います。 特に、Ch.4~Ch.9は、ほとんど全ての章に関係してくる部分なのでしっかり理解をすることが重要です。 これら難易度の高い部分に対しては、受講前にしっかりとテキストを読み込んで予習をすることがおすすめです。 (➡ 参考記事: WSET Level3の英語受験を一発合格した勉強方法 ) また、事前にYoutubeなどにあがっている無料の素材を視聴して、使われている単語になれておくのも良いかもしれません。 <難しい章への対策> ・テキストを読み込んで予習 ・無料素材(Youtubeなど)で予習 次のようなYoutube動画はとても参考になります: ・ Viticulture ・ Vine Pruning ・ Introduction To Winemaking ・ Malolactic Fermentation この内容を英語で聞いてしっかり理解できるようであれば、きっと英語受講は問題ないと思い...

WSETの記述式問題:「どの程度書けばいいのか?」の失敗例

記述式問題対策で最も苦労をしたのが 「必要十分な回答を書くこと」 でした。 時には必要な情報を全て書き込むことができずに減点をされてしまったり、時には余分な情報を書きすぎて時間を超過してしまったり... 例えば、 ワークブックのサンプル問題(②ある気候がブドウの育成に与える影響を述べる) から考えて、出題の可能性のある次のような問題。 「地域Aを品種Bにとって最適な育成地域とさせている気候条件を1つのべよ」 このような問題で私がよくやってしまう回答はこんな感じ。 「地域Aには、海からの冷たい風の冷却効果で、その地域の気温が下がるから」 そして、多分これだと満点回答はもらえません。なぜなら、この回答は「気温が下がることが、なぜ品種Bにとって良いことなのか?」が説明されていないから。 満点をもらうためには、 「地域Aには、海からの冷たい風が吹いて、その地域の気温が下がるから。そして、それによって品種Bにとって重要な特徴であるxxxの香りが造られるから。」 ここまで書かなければなりませんでした。 これだから記述式問題は難しい!このことを知っていたとしても、それを文章として表すことができなければ得点をもらうことができません。 「問題をしっかり読むこと!」そして「自分の回答を何度も疑うこと!」。英語で限られた時間内でこれを行うためにはひたすら訓練あるのみでした。 関連記事:「 WSET記述式試験の例題と苦手な問題 」

ワイン英語が聞き取れなかった理由と、その対策

英語のワイン講座(WSET L3)に出席をして感じたことが、テーマによって授業の理解度がかなりかなり変わるということ。 例えば、ブルゴーニュやボルドーのワインがテーマの場合にはかなり理解度が高いのですが、ブドウ栽培・ワインの醸造部分の説明になると途端に理解度が下がりました。 そんな中、ある人が言っていたことを思い出しました。 「話せない単語や言葉は聞き取れないよ」 まさにその通りだと思いました。 ブルゴーニュやボルドーがテーマの場合、出てくる言葉は普段の英会話でも使えるような耳なじみのある英単語が多かったのですが、ブドウ栽培・ワイン醸造がテーマになると、"acetaldehyde"とか、"inflorescence"とか、"sterile filter"とか普段使わないような英単語が多く含まれていました。 講義の予習もしていたこともあり、これらの英単語の意味は全く分からなかった訳ではなかったのですが、講義を聞く上で致命的なのは次の2点でした。 ① 正確な発音がわかっていなかった ② 言葉を聞いた瞬間にその意味のイメージが広がらなかった 口頭の英語は、書かれた英語とは違って、正しい発音がわからなければその言葉を捕まえることができません。また、その言葉を捕まえることができたとしても即座に意味が分からないと、話の内容全体の理解が追い付きません。とても辞書で調べている暇などありません。 それまで行っていた授業の予習では、テキストを読んでわからない英単語が出てきたら、英和辞典で意味を調べて終わり!という、「英単語→日本語の単語」という単純作業しか行って行っていませんでした。そのため、 正確な発音(①) と 言葉のイメージ付け(②) という大事な部分はほとんど補えていなかったのだと思います。 これでは授業を「聞く」ための予習としては不十分だと、少しずつ予習のやり方を変えていきました。変えた内容は、 テキストを少なくとも頭の中で音読する こと、そして、英文は日本語に翻訳して理解をするのではなく、 可能な限り英語として理解をすること 。この2点を心掛けて授業に臨むことにしました。授業中にいちいち英語と日本語の間を行ったり来たりしていたのでは、とても授業には追い...

シャルドネ(Chardonnay)の主要産地とそのワインの特徴

ソーヴィニヨン・ブラン(参考記事: ソーヴィニヨンブランの主要産地一覧と代替ワイン )、リースリング(参考記事: リースリングの主要産地とそのワインの特徴 )に引き続き、白ワインでもっとも有名な品種と言っても過言ではない世界各地でつくられている シャルドネ 。 WSET L3でも主要産地として、 シャブリ、コードドール、マコネ (以上、ブルゴーニュ)、 カリフォルニア、オーストラリア、ニュージーランド、チリ などがあげられています。 シャルドネは産地によって、香りや風味、製法が異なります。シャブリのような緑色系果実主体のフレッシュでライトボディのものから、カリフォルニアのトロピカルフルーツ主体でしっかりとしたMLFや樽熟成を経てヘーゼルナッツやバターの香りのするものまで、様々なスタイルがあります。 そのため、「代わりのワインを推薦せよ」というWSET L3の記述試験によくでる代替ワイン問題でも出題されそうです。 例えば、「シャブリの代わりの同じ品種主体のワインをニューワールドの産地から推薦せよ」という問題の場合は、冷涼な産地のエレガントなつくりのワインが良さそうです。 表から探すと、私だったら冷涼な地域として有名な、カリフォルニアのロスカーネロスや、オーストラリアのモーニントン・ペニンシュラを選んでしまいそうです。(正しい答えはわかりませんが...) 各品種の産地ごとの特徴は、WSET Level 2のテキストにまとめられていたので、こちらも参考にしました。品種によってはL3のテキストよりも詳しく説明がされていました。 (参考記事: 品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト )

WSET Level3 記述式問題で重要に思えたところ(本試験の筆記問題対策)

繰り返しになりますが、WSET level3の最大の難関は記述式問題です。 (参考記事: WSET Level3 の試験構成 ) WSETの記述式問題では、出題されたテーマに対して、深く理解をしているかが問われます。 (参考記事: 一筋縄ではいかない!とてもWSET的だと思った記述式問題(問題例) ) そのため、記述式問題の基本的な対策は、WSETレベル3のテキストの読み込みと、講義ノートの見直しを主に行いました。 しかし、広大な産地全てについて、万遍無く、深く理解をするというのは途方もない作業に思われました。 さらに私の場合は英語受験だったので、日本語のようにテキストをスラスラ読むこともできるわけはなく、本試験までの日数から逆算をすると、とてもそんな時間は確保できないと思いました。 そこで記述式試験対策の方針としては、いくつか重要と思われる部分にヤマを張って、それらを重点的に勉強することにしました。「重要と思われる部分」は次のような判断基準で抜き出しました。 ・講義中に担当講師が「重要」「試験に頻出」と言っていた部分 ・サンプル問題で、何度も問われていた部分 (参考記事: WSET過去問は共有禁止!それでもWSETレベル3の試験問題の参考にしたウェブサイト ) ・複雑で、しっかり理解をしていないと説明ができないと思った部分(特に醸造工程のオプションなど) ヤマを張った部分に関しては何度もテキストを読み返して、テキストの重要ポイントは何度もノートに書きあげて英文を書く練習を続けました。 (参考記事: WSET Level3の英語受験を一発合格した勉強方法 ) (関連記事: WSET試験の記述問題対策では「動詞」が重要!? ) 「重要と思われる部分」として抜き出した具体例を下に紹介します: <ワインの保管とサービス> ワインの保管方法(参考記事: ワインの保管方法 ) ワインの提供温度 (参考記事: チャートで覚えたワインのサービス温度 ) ワインのデカンティング 発泡性ワインの栓の抜き方(参考記事: 非発泡性(スパークリング)ワインの栓の抜き方 ) ワインの保存に使われる方法(参考記事: ワインの保管方法 ) <ブドウ樹の栽培、畑の管理、ワインの醸造> 高接ぎとその特徴(参考記事: grafting(...