タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>
私はそれほどワインパーティーや試飲会に積極的に参加をする方ではないのですが、ある時友人に誘われてワインの試飲会に参加をしました。
海外団体が主催をする立ち飲み形式の試飲会で、出席者の7-8割は外国人でした。
その頃私はJASワインエキスパートに受かったばかりで、ある程度ワインについては語れる自信があったので、あまり気負うことなく会場に向かいました。
試飲会にはワインブースがワイナリーとに用意されていて、飲みたいワインのブースにいって1杯ずつ注いでもらう形式。立食パーティー用のテーブルが用意されていて、そこでゆっくりワインを味わいます。そしてそこでたまたま知り合った人たちとワインについて語ります。
「このワイン、凝縮感がありますね。」「結構タンニンが豊富で、渋味もある。」
本来であればワインスクールでならったこのような言葉が浮かんでくるのですが、いざ英語での会話となると、言葉が何も浮かんでこない...。いま思えば簡単な、"concentrated"や"tannic"、"astringent"のような基本的なテイスティング用語が全く頭に浮かんできませんでした。
あれだけワインエキスパートで必死に勉強したのに、英語では何も言えない。英語で言えなければ、知らないことと何も変わらない。今度は英語でワインを勉強しよう!と強く心に決めました。
WSETは以前から存在は知っていたのですが、ずっと「海外版ワインエキスパート」だと思っていたのでそれまでずっと興味を持つことはありませんでした。
しかし、英語受講のクラスが提供されていることを知って、俄然興味を持ちました。
受講をするのであればレベル2かレベル3。ワインエキスパートを持っていればレベル3からの受講で十分と言われていましたが、いきなり英語でレベル3を受けるのもちょっと不安。でもレベル2だとあまり多くを学べないのではないか?そんなことを考えながら、結局は準備を万全に備えてレベル3の英語クラスを受講することに決めました。
英語でワインを学べるのであれば、もう一度ワインエキスパートと同じ内容をなぞってもいいか...そんな気持ちで受講を決めました。
そこから6か月間、しっかりWSETレベル3を学習して新たに発見したことがありました。それは、WSETレベル3は決して「海外版ワインエキスパート」ではなかったこと。
以前の記事でも紹介をしたかもしれませんが、JSAワインエキスパートは「知識」に重きを置いている一方で、WSETレベル3は「理論」に重きを置いていること。
具体的には、ワインエキスパートではWSETが扱わないような、マイナーなAOCや、東ヨーロッパの国々のマイナーなワイン産地も扱います。一方で、WSETではワインエキスパートでは学ぶことのできないような、自然要因・人的要因とブドウ栽培・ワイン醸造の関係性や、それらがワインスタイルに与える影響などのワイン理論を学んでいきます。
言葉を変えると、JSAワインエキスパートとWSETレベル3はお互いに足りない部分を補う関係で、結果的にワインに対するさらなる理解を深めることができました。
はじめはワインエキスパートの内容を英語でなぞるだけの気持ちでいましたが、みっちりとワイン理論も学ぶことができました。
WSETレベル3は日本クラスで受講をしたとしても、決して無駄なプログラムではないなと思いました。
英語の方はというと...、あれ以来、海外団体が主催をする試飲会には参加をする機会はありませんが、英語でテイスティングコメントを述べられる自信はある程度つきました。
海外団体が主催をする立ち飲み形式の試飲会で、出席者の7-8割は外国人でした。
その頃私はJASワインエキスパートに受かったばかりで、ある程度ワインについては語れる自信があったので、あまり気負うことなく会場に向かいました。
試飲会にはワインブースがワイナリーとに用意されていて、飲みたいワインのブースにいって1杯ずつ注いでもらう形式。立食パーティー用のテーブルが用意されていて、そこでゆっくりワインを味わいます。そしてそこでたまたま知り合った人たちとワインについて語ります。
「このワイン、凝縮感がありますね。」「結構タンニンが豊富で、渋味もある。」
本来であればワインスクールでならったこのような言葉が浮かんでくるのですが、いざ英語での会話となると、言葉が何も浮かんでこない...。いま思えば簡単な、"concentrated"や"tannic"、"astringent"のような基本的なテイスティング用語が全く頭に浮かんできませんでした。
あれだけワインエキスパートで必死に勉強したのに、英語では何も言えない。英語で言えなければ、知らないことと何も変わらない。今度は英語でワインを勉強しよう!と強く心に決めました。
WSETは以前から存在は知っていたのですが、ずっと「海外版ワインエキスパート」だと思っていたのでそれまでずっと興味を持つことはありませんでした。
しかし、英語受講のクラスが提供されていることを知って、俄然興味を持ちました。
受講をするのであればレベル2かレベル3。ワインエキスパートを持っていればレベル3からの受講で十分と言われていましたが、いきなり英語でレベル3を受けるのもちょっと不安。でもレベル2だとあまり多くを学べないのではないか?そんなことを考えながら、結局は準備を万全に備えてレベル3の英語クラスを受講することに決めました。
英語でワインを学べるのであれば、もう一度ワインエキスパートと同じ内容をなぞってもいいか...そんな気持ちで受講を決めました。
そこから6か月間、しっかりWSETレベル3を学習して新たに発見したことがありました。それは、WSETレベル3は決して「海外版ワインエキスパート」ではなかったこと。
以前の記事でも紹介をしたかもしれませんが、JSAワインエキスパートは「知識」に重きを置いている一方で、WSETレベル3は「理論」に重きを置いていること。
具体的には、ワインエキスパートではWSETが扱わないような、マイナーなAOCや、東ヨーロッパの国々のマイナーなワイン産地も扱います。一方で、WSETではワインエキスパートでは学ぶことのできないような、自然要因・人的要因とブドウ栽培・ワイン醸造の関係性や、それらがワインスタイルに与える影響などのワイン理論を学んでいきます。
言葉を変えると、JSAワインエキスパートとWSETレベル3はお互いに足りない部分を補う関係で、結果的にワインに対するさらなる理解を深めることができました。
はじめはワインエキスパートの内容を英語でなぞるだけの気持ちでいましたが、みっちりとワイン理論も学ぶことができました。
WSETレベル3は日本クラスで受講をしたとしても、決して無駄なプログラムではないなと思いました。
英語の方はというと...、あれ以来、海外団体が主催をする試飲会には参加をする機会はありませんが、英語でテイスティングコメントを述べられる自信はある程度つきました。