北部ローヌ(セプタントリオナル)の主要AOCを覚えるための語呂合わせを考えました。
北から順番に並んでいます。
コート・ロティ(Cote Rotie)AOC
・北部ローヌ最北
・シラーの赤ワインのみ
・畑は南もしくは南東向きの急な斜面にある(日当たりがよく、風[ミストラル]の影響を受けにくい、手作業中心)
・テラス状の畑が多い
・ヴィオニエの混醸が20%まで認められている(実際は0%か、ずっと少ない量が主流)
・凝縮された品質の高いワインを造る(エルミタージュやコルナスと比べるとソフトでボディも軽め)
コンドリュー(Condrieu)AOC
・ヴィオニエ100%の白ワイン
・南向きの畑が多い
・急で、養分が少なく、石の多い斜面に作られたテラス状の畑が多い
・高品質ヴィオニエワインのモデルとなるワインを造る
・小さいAOC(200 haくらい)
シャトー・グリエ(Chateau Grillet)AOC
・ヴィオニエ100%の白ワイン
・コンドリューAOCに囲まれているモノポールAOC
・北部ローヌで最小のAOC(3.5 haくらい)
サン・ジョゼフ(Saint-Joseph)AOC
・赤ワイン(シラー)と白ワイン(マルサンヌ、ルーサンヌ)のAOC
・赤の製造が90%近く
・赤ワインは、マルサンヌとルーサンヌとの混醸が認められている(実際は少ない)
・50km近くに及ぶ細長いAOC(斜面や平地など様々な地形が含まれる)
・様々な地形や土壌で造られるため、ワインの品質は幅広い(中~高品質)
エルミタージュ(Hermitage)AOC
・赤ワイン(シラー)と白ワイン(マルサンヌ、ルーサンヌ)のAOC
・製造は赤ワインが2/3、白ワイン1/3くらい。
・赤ワインは、マルサンヌとルーサンヌとの混醸が認められている
・白ワインは、マルサンヌ+ルーサンヌか、マルサンヌ100%のワイン
・暖かいヴィンテージには、ヴァン ド パイユ(樹上乾燥ブドウから造られる甘口ワイン)が造られる
・小さいエリアのAOC(140 haくらい)
・南向きの石の多い斜面、一部テラス状の畑
・赤ワインのスタイルは、香りが強く、タンニンが強く、熟成能力がある高品質のワイン(骨格のしっかりした長期熟成のシラーのモデルとなるワイン)
・白ワインのスタイルは、長期熟成後に、リッチでクリーミーでナッツの香りと複雑性を持つ品質の高いワイン
クローズ・エルミタージュ(Crozes-Hermitage)AOC
・赤ワイン(シラー)と白ワイン(マルサンヌ、ルーサンヌ)のAOC
・赤ワインは、マルサンヌとルーサンヌとの混醸が認められている
・北部ローヌ最大のAOC
・北部はアルプスやミストラルの影響を受けてより涼しく、南部はより暖かいが雨が多い
・エルミタージュに比べてより肥沃な土壌であるため凝縮度は低い
・斜面や平地など様々な地形を含む(機械作業が可能な場所もある)
・様々な地形や土壌で造られるため、ワインの品質は幅広い(中~高品質)
コルナス(Cornas)AOC
・赤ワイン(シラー100%)のみのAOC
・北部ローヌの赤ワインAOCでは最南
・小さなAOC(145 haくらい)
・高タンニンで品質の高いワイン
サン・ペレイ(Saint-Peray)AOC