タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>
以前の「WSET記述式試験の例題と苦手な問題」の記事で、レベル3のサンプル問題のタイプをいくつかあげました。
その中で、やや厄介だったのが、ブドウ栽培地域の気候に関する問題。
例えば、次のようなことが問われる問題です:
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①ある気候に該当する地域名をあげる
②ある気候がブドウの育成に与える影響を述べる
③ある気候において特定の栽培方法が選ばれる理由を述べる
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レベル3で取り扱う気候は、「育成期間の平均温度」と「3つの気候区分」の組み合わせです。育成期間の平均温度は低い温度から、"cool", "moderate", "warm", "hot"の4つに分かれています。
その中で、やや厄介だったのが、ブドウ栽培地域の気候に関する問題。
例えば、次のようなことが問われる問題です:
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①ある気候に該当する地域名をあげる
②ある気候がブドウの育成に与える影響を述べる
③ある気候において特定の栽培方法が選ばれる理由を述べる
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レベル3で取り扱う気候は、「育成期間の平均温度」と「3つの気候区分」の組み合わせです。育成期間の平均温度は低い温度から、"cool", "moderate", "warm", "hot"の4つに分かれています。
- cool climate: < 16.5 C°
- moderate climate: 16.5 ~ 18.5 C°
- warm: 18.5 ~ 21 C°
- hot: > 21 C°
また、気候タイプは"Continental (大陸性)", "Maritime (海洋性)", "Mediterranean (地中海性)" の3つに分かれています。
単純に言うと3x4=12のタイプの気候があることになります。
記述式問題で問われる可能性が非常に大きく、また、その気候の特性を知らないと応用問題も解けなくなってしまうので、気候に関しては特に念入りに情報を整理しました。
気候についてはテキストのさまざまな部分に書かれていたので、1つのマップにしてしまうと非常に復習が便利でした。(一部不確かな部分が含まれます)
またさらに、応用問題を解くうえで重要なのが、気候のタイプによるブドウ栽培への影響です。これについても一覧できるような表を作って対応しました。
どちらも作るのは面倒ですが、一度作ってしまうとテスト前の見直しに便利でした。
単純に言うと3x4=12のタイプの気候があることになります。
記述式問題で問われる可能性が非常に大きく、また、その気候の特性を知らないと応用問題も解けなくなってしまうので、気候に関しては特に念入りに情報を整理しました。
気候についてはテキストのさまざまな部分に書かれていたので、1つのマップにしてしまうと非常に復習が便利でした。(一部不確かな部分が含まれます)
またさらに、応用問題を解くうえで重要なのが、気候のタイプによるブドウ栽培への影響です。これについても一覧できるような表を作って対応しました。
どちらも作るのは面倒ですが、一度作ってしまうとテスト前の見直しに便利でした。