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ボージョレのワインとしては、クリュ・デュ・ボージョレの「フルーリー(Fleurie)」(ワイン②)を用意しました。


ボージョレAOCや、ボージョレヴィラージュAOCのワインの場合は、炭酸ガス浸漬法(マセラシオン・カルボニック)や、半炭酸ガス浸漬法が醸造方法として用いられ、品種本来の香りが甘い香りに消されてしまう可能性があったので、そのような醸造方法が用いられることの無いクリュ・デュ・ボージョレを選びました。


(関連記事:長らく勘違いをしていたガメイの品種特徴とマセラシオン・カルボニックの関係

(関連記事:赤ワインで重要な「房ごと発酵する醸造方法」と「細胞内の発酵」




比較対象の品種としては、1つは特徴が似ていると言われるピノノワール、もう1つは同じフランスで造られるソミュール・シャンピニーAOC(ロワール)のカベルネ・フランのワインを選びました。


ピノノワールは、本当はブルゴーニュのものを選びたかったのですが、適当なものが無かったので、ファルツ産(ドイツ)のものとなりました。






テイスティング

外観

ワイン①(独ピノ):淡いルビー色

ワイン②(フルーリー):中程度の紫色

ワイン③(ソミュール・シャンピニー):濃い紫色


この結果から見て、ガメイワインは紫色がやや出やすいワインなのではないかと思います。

クリュ・デュ・ボージョレであるフルーリーは、比較的しっかりと抽出作業を行うので、色は中程度の濃さとして表れています。それほど長く抽出作業を行わないボージョレAOCやボージョレヴィラージュAOCでは、もう少し淡い色のワインになるのではないかと思います。

しかし、ソミュールシャンピニーほどの色の濃さではありませんでした。



香り

ワイン①(独ピノ):赤系果実(ラズベリー、レッドチェリー)、花(スミレ)

ワイン②(フルーリー):赤系果実(赤プラム)、ブルーベリー、ドライハーブ

ワイン③(ソミュール・シャンピニー):赤系果実(赤プラム)、ブルーベリー、黒系果実(ブラックチェリー)、ピーマン


フルーリーの香りは、ピノノワールのような赤系果実の香りだけではなく、ブルーベリーの香りも感じられます。

また、ピノノワールから感じられる花のような香りとは異なり、枯れたハーブのような香りが感じられます。梅干しと一緒に漬けてあるシソの葉を連想されるような枯れた香りです。

このような結果から考えて、ピノノワールが華やかな香りである一方で、ガメイの香りは少し地味な植物や黒系果実を思わせる香りが特徴なのかもしれません。

しかし、ソミュールシャンピニーほどの黒系果実の香りや、ピーマンのような青い香りそのものを感じるわけではありません。



味わい

ワイン①(独ピノ):辛口、酸味(高)、タンニン(低)、アルコール(中)、ライトボディ

ワイン②(フルーリー):辛口、酸味(高)、タンニン(中)、アルコール(中)、ミディアムボディ

ワイン③(ソミュール・シャンピニー):辛口、酸味(中+)、タンニン(中)、アルコール(中)、ミディアムボディ


フルーリーの味わいの特徴は、酸味が高く、タンニンがそこそこあり、ミディアムボディであることです。ソミュール・シャンピニーと同じくらいに感じられます。

タンニンが意外にしっかり感じられる理由は、比較的しっかりと抽出を行っているためだと思います。ボージョレAOCやボージョレヴィラージュAOCの場合、特にカルボニック・マセラシオンや半炭酸ガス浸漬法などが使われた場合には、タンニンは低レベルになると思います。

ピノノワールに比べるとタンニンがしっかり抽出されていますが、これは品種の特徴というよりは、醸造方法による違いだと思われます。




まとめ

今回のテイスティングの結果から、ガメイ・ワイン、特にクリュ・デュ・ボージョレ―は次のような特徴を持っているのではないかと思います。


外観 → 中程度の紫色

香り → 赤系果実+ブルーベリー、ややドライハーブのような枯れた香りあり

味わい → 酸味が高く、タンニンが中程度で、ミディアムボディ





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