今回は、前回の記事(記事:WSET Diploma D1受講の感想① ~オンライン受講の流れ~)で紹介をしたオンライン テキスト ブックの読み込みに関してです。
D1のテキストブックは、全体で200ページ以上の内容です。
D1の期間は6週間ありますが、残り2週は復習のためのプログラムが用意されているため、この200ページ以上の内容をたった4週で読み込むスケジュールとなっています。つまり1週間で50ページ以上です。
D1の内容は、栽培や醸造に関する専門用語が多々使われているために、スラスラと読み進めることは非常に大変です。
ほんのごく一部ですが、例えば次のような単語です。
stamen (雄しべ),
stigma (柱頭), xylem (木質部),
phloem (師部), manure (肥料), compost
(堆肥), aphid (アブラムシ), root-knot
nematode (ネコブセンチュウ), mite (ダニ),
parasitic wasp (寄生バチ), bacillus subtilis (枯草菌), potassium metabisulfite (メタ重亜硫酸カリウム),
potassium bisulfite (亜硫酸水素カリウム),
polyvinylpolypyrrolidone (ポリビニルポリピロリドン), diammonium
phosphate (リン酸2アンモニウム),
pectolytic enzyme (ペクチン分解酵素)
日本語でも高校の生物や化学の教科書に出てきそうな言葉ばかりです。これを英語で読み進めるわけですから、かなり骨が折れます。
そこで役立つのが、オンライン翻訳ツールです。
以前、WSETレベル3の記事でも紹介をしましたが、Google Translatorはとても心強い助けになります。
(関連記事:WSETレベル3のテキスト購入方法とテキスト電子化のメリット)
翻訳の精度がそこまで高くは無くても、大まかな意味をとるのに非常に役に立ちます。
専門用語に関しては、全てにおいて意味は分かるようにしておく必要があると思いましたが、認定試験に向けては、書けるようにしておくべき単語はある程度絞る必要があるのではないかと思いました。
とにかく毎週50ページの内容を、2、3日以内に読み終えるように心がけました。
テキスト ブックのフォーマットについて
テキストブックは、ある電子書籍専用のウェブサイトにアクセスをして、IDとパスワードを入力して参照をする形式でした。
画面があまり大きくないノートパソコンで書籍を開くと、非常に文字が小さいので、いちいち拡大・縮小をしなければならないので、使い勝手はよくありませんでした。おそらくタブレット向けに開発されたツールなので、タブレットで利用をすると、もう少し使い勝手が良いのかもしれません。
さらにこの電子書籍は画像形式なので、単語を選んでコピー&ペーストをしてオンライン辞書を利用することもできませんでした。
また、オンラインツールであるために、インターネットがつながっていないと利用できないところも非常に不便でした。
使い方を十分理解していない部分もあったのかもしれませんが、個人的には何もメリットがないツールでした。
もしかしらた、私のようにこのツールに不満を持つ受講者が一定数いたためか、まもなく、PDF形式のテキストブックも並行して提供されました。
パソコンから参照をする場合にはPDFの方が圧倒的に便利だったので、オンライン書籍には全くアクセスをしなくなりました。
どちらにしても紙形式のテキストブックの提供は無かったために、紙で参照をしたい受講者の中には、200ページもの内容をプリントアウトした人もいたようです。