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ワイン名称に出てくるフランス語の「Côte」と「Coteaux」の違いとは?

 タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>

WSET Diploma D1 試験突破に必要なものは?~ 認定試験の感想と、試験対策に関する後悔 ~



D1の認定試験の結果が返ってきました。結果の通知は受験日から10週後が目安なので、おおむね予定通りです。


(関連記事:「WSET Level 4 Diploma in Wines(通称、ディプロマ)」について調べてみました

 

結果は登録住所(私の場合は自宅)に封書で届きました。

 

数か月間の努力の結果が一瞬で明らかになってしまうので、なかなか開ける勇気がありません。届いてから暫く放置をしておきました。

 

それから心を落ち着けて「えいやっ」と開封しましたが、結果は無事「PASS」でした。

 

しかし、その結果は期待していたほど良いものではありませんでした。

 

合格をしたことは嬉しかったのですが、Diplomaは決して甘くないという現実を突きつけられました。と同時に、試験対策についての大きな後悔も残りました。

 

自分への戒めも込めて、D1の試験対策の後悔を書き留めたいと思います。



 

試験対策の後悔

 

後悔①: 専門用語にとらわれ過ぎた

 

D1は一般的なブドウ栽培からワイン醸造までを詳しく学ぶDiplomaプログラムの根幹となる分野です。

 

そのため、生物や化学分野の日頃は目にしないような英単語や専門用語がたくさん登場します。

 

(関連記事:WSET Diploma D1オンライン受講の感想② ~オンライン テキスト ブックの読み込み~


最初の私の後悔は、これらの英単語のスペルや、専門用語の意味を覚えるのにこだわりすぎてしまったことです。

 

これは、JSAワインエキスパートの試験対策で身についてしまった悪癖なのですが、専門用語を目にするとすぐにそれに飛びついて、その意味を覚えることに多くの時間を割いてしまうことです。ワインエキスパートの試験では、用語の意味を問う問題が多数く出題される傾向にあったためにこのような癖がついてしまっていました。

 

しかし、このような勉強法はDiplomaにおいては学習効率の悪さにつながってしまったと思います。Diplomaでも専門用語の意味を答える問題は出題されます。しかし、その配点はそれほど大きくありません。そのため、専門用語にあまりこだわり過ぎず、より多くの時間をブドウ栽培やワイン醸造に影響を与える要素の対策、つまりこの分野の高い理解を示すことに使うべきでした。

 

英単語についても同様です。使い慣れない英単語が出てくると、「この単語のスペルを試験で間違えたらどうしよう?」という気持ちが先行して、スペルの暗記に多くの時間を使いすぎてしまったような気がします。しかし多くの場合、それらの単語は、別の単語を使って言い換えることが可能だったと思います。例えば、「gelatine(ゼラチン)」という単語は、「fining agent(清澄剤)」というより使い慣れた単語で言い換えが可能です。

 

このような言い換えを活用して、単語学習にはあまり時間を割きすぎないような戦略が必要だったと思います。専門的な英単語を書けることは言いたいことに説得力を増すための加点材料になるかもしれません。しかし、そもそもこの分野を十分に理解しておらず、言いたいことが間違っていたらすべてが水の泡になってしまいます。

 

Diplomaの試験では、専門用語を知っていることは単なる出発点であり、それらを使っていかに自分の理解度の高さを示すことができるかの方がより重要であったと思います。

 

 

 

後悔②: さまざまな方向からの質問に対する準備ができていなかった

 

2つ目の後悔は、テキストブックに沿った見直しに多くの時間を割いてしまったことです。そのために、テキストブックの流れとは異なる方向からの質問に、十分な対策ができていませんでした。

 

D1のテキストブックは、おおむねブドウの育成・栽培プロセスに沿って説明が進みます。おそらく時系列で説明をした方が、読者に分かりやすいからだと思います。しかし、試験で出題される質問は、素直にこのような流れには沿っていません。

 

例えば「温度がブドウ育成・栽培に与える影響を説明せよ」などの、時系列とは関係ない方向からの質問が与えられます。そしてこの質問の答えはテキストブックの様々な場所に散らばっています。なぜなら、温度はブドウ育成・栽培のほとんど全てのプロセスで影響を与える要素であるからです。

 

私の試験対策はあまりにテキストブックの流れに従って行われていたために、このような「横串」の質問に対する備えは十分にできていませんでした。そのために、問題文を読んで面食らってしまうようなこともありました。

 

 

 

後悔③: 過去の試験レポートを熟読していなかった

 

これが一番の後悔なのですが、過去の試験レポートをあまり読まずに試験に臨んだことです。


(関連記事:WSET Diploma D1オンライン受講の感想⑦ ~D1認定試験の準備~

 

試験レポートを読むと過去の出題の傾向が分かります。具体的な出題内容がかかれているわけではありませんが、どんなタイプの問題が出題されたのかが分かります。また、受験生の多くがどのような問題でつまずいたのかも分かります。

 

今思えば非常に参考になるレポートだったのですが、テキストブックやセオリーガイダンスの読み込みに時間を優先させてしまい、このレポートの読み込みにかける時間を怠ってしまいました。

 

後悔②にもつながる部分なのですが、過去の試験レポートを読むことで、より多面的な試験対策ができていたのではないかと思っています。

 

 

 

PSAAにつながったと思うこと

 

一方で、私の試験対策にも良い面はいくつかありました。そのために準備が不十分だったにも関わらず、何とかPASSができたのだと思います。

 

・何を問われているのかがしっかり理解できた

 

これは主に、「セオリーガイダンス」に書かれている部分です。Diplomaでは質問文の動詞のタイプによって、どのような回答をしなければならないのかが決まります。

 

この対策はきっちりと行っていたので、大きく的を外した回答はなかったのだと思います。


(関連記事:WSET Diploma D1オンライン受講の感想⑦ ~D1認定試験の準備~


 

・予定通りの時間配分ができた

 

試験時間はあっという間に過ぎてしまいます。1問目にあまりに多くの時間を使いすぎると、最後の問題に取り掛かる前にタイムオーバーとなってしまいます。

 

試験では得点配分が明記されているので、基本戦略はその配点に見合っただけの時間を使うことです。

 

多少の想定外はありましたが、事前に予定をしていた通り、全ての質問に対してそれなりに時間を配分できたことは良かったのだと思います。

 

 

・満遍なく、全範囲がカバーできた

 

テスト対策ではテキストブックの全ての範囲をカバーして、満遍なく時間を割いて学習をしました。

 

そのために、試験前に特に弱点となる部分はありませんでした。

 

結果として、本試験において「何を書いたらよいかわからない」問題がなかったことが良かったのだと思います。



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名前の紛らわしいフォーティファイドワイン VDN、VDLの覚え方

醸造法で分けるとワインには次の4つのタイプがあるのですが、 ① Still wine (スティルワイン) ② Sparkling wine (スパークリングワイン) ③ Fortified wine (フォーティファイドワイン/ 酒精強化ワイン) ④ Flavored wine (フレーヴァードワイン) VDNとVDLは、フランスを代表するフォーティファイドワイン(③)として登場します。 VDNはVins Doux Naturels (ヴァン・ドゥー・ナチュレル = 天然甘口ワイン)、VDLはVins de Liqueurs (ヴァン・ド・リキュール = リキュールワイン)の略称です。 VDNの代表的なワインは「ミュスカ・ボーム・ド・ヴニーズ」で、一方、VDLは「ピノー・デ・シャラント」などです。 名前も似ており、紛らわしいこの2つのワインですが、大きく違うのは 酒精強化のタイミング です。 酒精強化とは、ワインにコクや保存性を持たせるために醸造中にブランデーやアルコールを添加する処理のことです。 VDNでは酒精強化を 果汁の発酵中 に行うのに対して、VDLでは 未発酵の状態 (一部例外もある)で行います。 主なフォーティファイドワインの酒精強化のタイミングをまとめてみました。 VDNでは酒精強化が行われることで、ワイン酵母が活動できなくなりアルコール発酵はこのタイミングで止まります(このことを、 Mutage ミュタージュ といいます)。甘味を残すために醗酵を途中で止めるという製法は、一般的な甘口ワインと同様です(ただし、一般の甘口ワインでは、発酵を止めるための方法としてアルコール添加は行いません)。 このことから、VDNの「天然の糖から造られた 甘口ワイン 」というネーミングが何となく関連付けられます。 一方で、VDLは基本的に、ブドウジュースにアルコールを加えただけの飲み物です。ワインの定義を「ブドウの果汁を発酵させたアルコール飲料」とすると、ワインと言えるかどうかも怪しいです。むしろ、蒸留酒に風味成分や甘味を加えるリキュールに近い製法です。 これが理由ではありませんが、VDLの名前に リキュール が含まれていると、...

ナパヴァレーAVA(カリフォルニア)の覚え方を正攻法で考える

 ワイン学習において、ナパヴァレーAVAの暗記は難関だと思います。 いままで語呂合わせによる覚え方などを考えてきましたが、今回は正攻法による覚え方を考えてみたいと思います。 まず、ナパヴァレーの位置ですが、ナパ郡の西部の広い範囲に位置しています。そして、ソノマ郡とソラノ郡に挟まれたやや内陸に位置しています。 東西を、ヴァカ山脈とマヤカマス山脈に挟まれているために、東のセントラルヴァレーからの暖かい空気や、太平洋からの冷たい空気から守られています。 しかし南部はサン・パブロ湾に面しているために、ここからの冷たい海風や霧の影響を受けています。また、北部の一部も山脈が少しだけ途切れているために、ソノマ郡からやってくる涼しい空気の影響もやや受けます。 さて、ここから本題のナパヴァレーのAVAに関してです。 ナパヴァレーには、この地域全体をカバーするNapa Valley AVAと、その中に16の小地域のAVAが含まれています。覚えるのが難しいAVAは、この16の小地域のAVAです。 主だったAVAは、下の図のように、山の斜面と、谷底の川の近くに、南北に並んでいます。 数あるものを覚えるための1つの方法としては、それぞれの要素をグルーピングすることだと思います。 そこで、これらのAVAを、まずは山の斜面にあるもの(緑色)と、谷間にあるもの(無色)に分けてみたいと思います。 緑色のAVAではほとんどの畑が霧の冷涼効果を受けないフォグライン(Fog line)よりも高い標高に位置しています。一方で、無色のAVAの畑は霧の影響を受けるフォグラインよりも標高の低い場所に位置しています。 そして、次にサン・パブロ湾からの冷たい風と霧の影響を受ける度合によって、谷間のAVAを3つのグループに分けようと思います。南に位置するAVAほどその影響は大きく、北に位置するAVAほどその影響は小さくなります。 下図の青い地域は湾からの影響を大きく受け涼しい地域であり、赤い地域は湾からの影響はほとんどなく暖かい地域です。そして黄色はその中間くらいです。 谷間の南部のAVA まずは、谷間のAVAのうち、もっともサン・パブロ湾に近い地域にある3つのAVAです。 ・ロス・カーネロス(Los Carneros) ・クームズヴィル(Coombsville) ・オーク・ノール・ディストリクト(Oak Kn...

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