前回の記事でも書きましたが、D1のオンライン受講で求められた英語力は圧倒的にリーディング能力とライティング能力でした。
個人的な意見で言うと、各英語力の重要性は次のような感じだと思います。
・リーディング力 → 超重要
・ライティング力 → やや重要
・リスニング力 → それほど重要ではない
・スピーキング力 → ほとんど重要ではない
リーディング力
オンライン受講においてリーディング力は最も重要で下。なぜなら、オンライン受講のインプットは、ほとんど全てがリーディングによって得られるからです。読むべきものは例えば次のようなものでした。
・テキストブック
・課題の指示
・試験対策資料(理論試験ガイド、テイスティングガイド)
・Diplomaプログラム全般の説明資料(Specification)
また、講師とのやり取りも基本的にほぼすべてがオンラインプラットフォーム上のツール(メール、チャット、コメントツール)を使ってのテキストベースのやり取りでした。
とにかく毎週読むものが多くて、担当講師から時々送られてくる有難いはずの長文メールもうんざりしてしまうほどでした。
講師とのやり取りで私が最も苦労をしたのはチャットでのやり取りでした。毎週1回、各担当講師が1時間のチャットセッションを開催して、受講者全員を対象に自由に質問のできる場を与えてくれたのですが、即座に英文を書いたり読んだりするスピードについていけず、その場を有効に活用することはできませんでした。質問を送ろうときっちりスペルや文法を確認したりしていると、完全にチャットの流れに遅れてしまっていました。
ライティング力
英語のライティング力もリーディング力に次いで重要です。ライティング力は主に課題の提出に必要とされました。
論述課題は結構な長文になることもあるので、日ごろからある程度の英文を書くことに慣れていないと、毎週すべての課題をやり終えるのはかなり大変な作業だと思いました。
また、講師への質問は基本的には、メールもしくはチャットツールを通してとなるので、ここでもライティング力が必要とされました。
しかし、課題の提出も、講師への質問も、オンライン受講を終えるために必ず必要なものではないので、個人的にはリーディング力に次いでの重要度だと思いました。実際に、論述課題をほとんど全てスキップしていた受講者も見受けられました。
リスニング力
リーディング/ライティング力と比べると、リスニング力の活躍する場面はほとんどありませんでした。
ほぼ毎週、担当講師から受講者全員に向けてビデオメッセージが送られてきたのですが、これを聞く際にリスニング力が唯一必要となりました。
ただし、ビデオメッセージは何度でも聞き直せたので、それほど高度なリスニング力は必要とはされませんでした。
私はレベル3を集合形式で受講したのですが、その時と比べると、リスニング力の重要性はずっと低いと思いました。
スピーキング力
オンライン受講においてスピーキング力が必要とされる場面はほぼ皆無です。
私の場合は、グループ課題のチームメイトとのZOOM会議で多少役に立ちましたが、全てのチームがZOOM会議を行っていたとは思えませんでした。
(関連記事:WSET Diploma D1オンライン受講の感想④ ~個人/グループ論述課題~)
メールベースでグループ作業の調整をやっていたチームもあれば、全く相談なしで個別にグループ作業をやっていると見受けられるチームもありました。
グループ課題への参加自体もそもそも必須ではありませんでしたので、基本的にスピーキング力が必ず求められる場面はなかったと思います。