タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>
前回の「セントラル・ヴァレー」リージョンのサブリージョン覚え方に続いて、今回は「コキンボ」と「スール」リージョンのサブリージョンの覚え方を考えてみました。
(関連記事:チリのワイン産地、セントラルヴァレーのサブリージョンの覚え方【語呂合わせ】)
コキンボ リージョン
まずは、より北の「コキンボ(Coquimbo)」リージョンから。
コキンボリージョンは、チリで北部にあるアタカマ・リージョンと、アコンカグア・リージョンに挟まれる産地です。
(関連記事:チリの主要ワイン産地(リージョン)の覚え方【語呂合わせ】)
ここには「エルキ・ヴァレー」、「リマリ・ヴァレー」、「チョアパ・ヴァレー」という3つの主要なサブリージョンがあります。
そして、次のような語呂合わせで覚えます。
「チリは、
今期も (コキンボ)
エレキの利回り (エリキ・ヴァレー)
利回り (リマリ・ヴァレー)
超アップ (チョアパ・ヴァレー)」
スール リージョン
次は、「スール(South/Sur)」リージョンです。
「スール」リージョンは、セントラルヴァレー・リージョンと、アウストラル・リージョンに挟まれたチリ南部の産地です。
(関連記事:チリの主要ワイン産地(リージョン)の覚え方【語呂合わせ】)
ここには、「イタタ・ヴァレー」、「ビオ・ビオ・ヴァレー」、「マジェコ・ヴァレー」の3つの主要なサブリージョンがあります。
そして次のような語呂合わせで覚えます。
「チリ
擦るよ(スール)
痛い(イタタ・ヴァレー)
病気に(ビオ・ビオ・ヴァレー)
マジか?(マジェコ・ヴァレー)」
アコンカグア・リージョンについては特に独自の語呂合わせは作りませんでしたが、
「あかん!母さんが、アントニオ猪木にラブレター」のような、有名な語呂合わせで覚えることができます。