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WSET試験の記述問題対策では「動詞」が重要!?



WSET試験では、レベル3から記述式問題が用意されています。


例えばこんな問題が出題されます:

Vertical shoot positioning (VSP) is a trellising system often used when growing Chardonnay in a cool climate. Explain why a grape grower would choose to use this system.  (垣根仕立て(VSP)は、冷涼な気候でシャルドネ種のブドウを栽培する際に使用されることの多い棚付け方法である。ブドウ栽培者がこの方法を選択する理由を説明しなさい。)


この手の問題は、テキストブックに書かれていることを暗記しているだけでは対処をするのが難しいというのが個人的な感想です。


実際にWSETのウェブサイトにもこのように書かれています:

With a multiple-choice question, you know with 100% certainty how that question will be marked. WSET’s Level 3 and Level 4 examinations include other question types which may be less obvious. A truly prepared exam taker goes beyond preparing to answer questions, they prepare how to answer them. (https://www.wsetglobal.com/knowledge-centre/blog/2021/january/26/how-to-prepare-for-your-wset-exam/)


要約すると、このような感じです:

・レベル3と4には選択式以外の問題が含まれている → 記述式問題

・その問題(記述式問題)は、100%確実な答えがあるわけではない

・そのような問題には、回答を準備するだけではなく、回答方法を準備する必要がある



そう、このような記述式問題の対策としては、回答方法を準備することが必要だと思います。




回答方法の準備


では、一体、どのような準備をする必要があるのかというと、これもWSETのウェブサイトの同じページに次のように書かれています:

Look for the command verb (指令動詞を探そう)


「指令動詞(command verb)」とは、簡単に言うと、どのような回答を求めているかを示す動詞です。


先ほどの例で言うと、

Vertical shoot positioning (VSP) is a trellising system often used when growing Chardonnay in a cool climate. 
Explain why a grape grower would choose to use this system. 


太字の部分「Explain」が指令動詞に当たります。つまりこの問題では、Explain(理由を説明すること)が回答者に求められています。


WSETのウェブサイトでは、「指令動詞(command verb)」は、その問題から得点を得るためにどの程度詳細に回答をする必要があるのかを示す単語であると説明されています。





指令動詞(command verb)の例


ここからはいくつかの指令動詞(command verb)の例と、どの程度詳細な回答が求められているのかを説明したいと思います。



define

(例) Define what is meant by riddling.


「知識」が求められる指令動詞です。

簡単に言うと、「~とは?」ということなので、その言葉の意味を答えることが求められています。

あまり詳しい説明は求められいないので、回答は簡潔で問題ないようです。



describe

(例) Describe the process of riddling.


これも「知識」が求められる指令動詞です。

「~を説明せよ」ということなので、その対象の意味に加えて、その特徴を説明することが求められています。

①意味を説明する → ②その(工程の)詳細・特徴を説明する、という2段の構成が必要だと思います。



comment on

(例) Comment on the process of riddling.


これも「知識」が求められる指令動詞です。

「~について解説せよ」ということなのですが、「comment」という単語には自分の意見を述べたり、評価をするという意味が含まれているようです。そのため、その適用場面・目的に対する言及も求められ、「describe」よりも長めの回答が求められるようです。

①意味を説明する → ②その(工程の)詳細・特徴を説明する → ③適用場面・目的を説明する、という3段階の構成が必要かもしれません。



explain (その1)

(例) Explain why the bottles are twisted or rotated during riddling.


これは「理解」が求められる指令動詞です。「知識」を求める指令動詞よりも、詳しい説明が求められる傾向があるようです。

「~の理由を説明せよ」ということなのですが、端的に説明をするだけではなく、キーワードとなる言葉(ここではriddling)の説明も求められているようです。

①キーワードとなる言葉を説明する → ② その(工程の)詳細・特徴を説明する → ③理由を説明する、という構成が求められるようです。


ちなみに「describe」と「explain」という2つの言葉ですが、これはどちらも「説明する」と翻訳されることが多いと思います。しかし、「describe」は描写をするという意味合いが強く、explainは理由を説明する、という意味合いが強いようです。


ですので、describeではより(一般的な)知識が求められ、explainでは深い理解(=深い説明)が求められるようです。




explain (その2)

(例) Explain why some producers of ancestral method wines don't prefer riddling.


「explain」は、知識や理解の「応用/適用」を求める場合にも使われます。

これも「~の理由を説明せよ」ということなのですが、この場合、特定の状況設定(= ancestral method)がなされています。

そして、特定の醸造オプション(= riddling)に対する知識や理解を、この特定の状況に「応用/適用」することが求められています。

このような場合、回答の構造としては、その「状況」とその「醸造オプション」に対する知識や理解を示した後に、結論として「理由」を説明するという流れが必要になると思います。


①特定の「状況」の意味や特徴を説明して、さらに「醸造オプション」との関連を説明する

②「醸造オプション」の意味や特徴を説明して、さらに特定の「状況」との関連を説明する

③結論としてその「醸造オプション」が特定の「状況」に使われる(使われない)理由を説明する


このように、「応用/適用」を求める問題は、「知識」や「理解」を求める問題よりもさらに長めの回答が必要な傾向があるようです。



ー-----------------------------

レベル3で求められるのは「応用/適用」を求める問題までのようです。

レベル4からは、これまでの例に加えて、「分析」や「評価」を求める「compare」や「evaluate」を使って回答を求められる問題があるようです。

例えば、「compare」で問われる問題には次のように回答をすることが求められるようです。個人的には、レベル3の練習問題で1度だけ「compare」問題にあたったことがあります。



compare

(例) Compare two different methods used for riddling - manual riddling and gyropalette.


「compare」は、「分析」を求める場合に使われる動詞です。

「~と~を比較せよ」ということですが、この場合、2つ、もしくは、それ以上の要素(ここでは手法)について、類似点と相違点を説明することが求められます。

このような場合、回答としては次のような構成が考えられます。


①それぞれの要素の「意味」を説明する

②それぞれの要素の「特徴」を説明する

③それぞれの「類似点」とその「理由」を説明する

④それぞれの「相違点」とその「理由」を説明する


「知識」、「理解」、「応用/適用」の全ての要素を含んだ比較(分析)が行われるために、回答として、さらに長い説明が必要になると思います。



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