planting material とは、文字のごとく畑に植えるもの、つまり畑に植えるブドウ樹のことです。
上手い翻訳が見つからなかったのですが「planting material = 植栽材料」とでもいうべきでしょうか。
一般的には「苗 = seedling」 のことだと思うのですが、既に植えられている台木に接ぎ木をするようなパターンが良く行われるので、一概に「苗」とは言えないのだと思います。
個人的には、この「planting material」という単語は要注意でした。なぜなら、なじみ深い単語の組み合わせなので、なんとなく意味を知った気になって読み飛ばしてしまうのですが、よくよく考えてみると何を表しているのかが自分の中で不明確になってしまっていたからです。
例えば、「The vigour of the vine depends on the planting materials.」と書かれている場合、「樹勢(vigour)は、planting materialsに依存する」という意味ですが、planting materialに含まれる要素をしっかり理解していないと、正しく意味が取れません。
「planting material」に含まれる主な要素は次の3点です:
・ブドウ品種
・クローン
・台木
つまり上の例文は、樹勢は、ブドウ品種、クローンの種類、台木などに依存をするという意味を含んでいるわけです。
上の3要素以外にも、ブドウ樹の年齢や、健康状態なども、おそらく「planting material」を考える時に検討すべき要素なのだと思います。
一見簡単に見える言葉でもしっかりと意味を理解しておくことは、WSETなどの英語のワイン試験を受験する場合にはとても重要なことだと思います。