タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>
ボルドーには、いくつか有名な格付けが存在します。
メドック地区、ソーテルヌ地区、グラーヴ地区、サンテミリオン地区にはそれぞれ個別の格付けが存在し、優良生産者(シャトー)は格付けワインとして認定されています。
普段は、格付けのリストを眺めるのみですが、それぞれの格付けが、どの地域をカバーしているのかを見ると、より格付けに対する理解が深まると思います。
特に、最も有名な「1855年の格付け」は、対象地域がメドックだけだと思っていたら、ソーテルヌも含まれていたりと、個人的には少しわかりづらいと思いました。
また、有名なワイン産地の中では、ポムロールにはまだ格付けは存在していません。
あとは、それぞれの地域で、どんな種類のワイン(赤、白、貴腐など)が格付け対象なのかも、重要なポイントかもしれません。