スキップしてメイン コンテンツに移動

最新記事

ワイン名称に出てくるフランス語の「Côte」と「Coteaux」の違いとは?

 タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>

大人の英語学習にはワイン資格がおすすめ!



英語力を伸ばしたい!だけどなかなか伸びないし、勉強も続かない...

こんな悩みを抱えていたら、ワインの勉強がおすすめです!

ワインやお酒が好きならば、なおさら、いっそうおすすめします!


ワインの資格の中には英語で受講や受験をできるものがあります。

難易度も、簡単なものから難しいものまでさまざまです。


私は英語でのワイン資格の勉強をはじめて、毎日英語を読み書きする習慣がつきました。

毎週講義に出席をして、英語を聞いて、英語を話す習慣がつきました。

最終的には、英語のコミュニケーション能力をグンと伸ばすことができました。


英語でのワイン資格の勉強は、様々な面で、大人の総合的な英語学習に向いていると思います。




なぜ英語学習にワイン資格?



私は長らく日本で英語の勉強を続けてきました。

独学でラジオを聞いたり、英会話スクールに通ったり、英会話カフェに行ってみたり、映画を英語音声で見てみたり、英語のパーティーに行ってみたり...

いつか日本語を話すように英語を話せるようになりたいと、色々な勉強を重ねてきました。

しかし未だに目標は遠く...

いままでのやり方で英語力が伸びなかった理由を私なりに考えてみました。


<いままでのやり方で英語力が伸びなかった理由>
-------------------------------------------------------------------

・どこまでやればいいかの目標が漠然としていて続かない

・英語のために英語の勉強をしているので楽しくない

・必死に勉強をするモチベーションがない

・一人でコツコツやるものなので飽きてしまう

・読む、書く、聞く、話すのいずれかに偏ってしまい総合力がつかない

・外国人を前にしても話すテーマがない

-------------------------------------------------------------------


そして、これらの「英語力が伸びない理由」を解決する英語学習として見つけたのが「英語でのワイン資格の取得」でした。


英語でのワイン資格の勉強をはじめると、次のように問題が解決されます。


<英語でのワイン資格の勉強で解決されること>
-------------------------------------------------------------------

・どこまでやればいいかの目標が漠然としていて続かない

 ➡ 資格取得という目標ができる


・英語のために英語の勉強をしているので楽しくない

 ➡ 英語だけでなくワインの学習もできる


・必死に勉強をするモチベーションがない

 ➡ 受験が大きなモチベーションになる


・一人でコツコツやるものなので飽きてしまう

 ➡ ワインスクールに通うことで講師やクラスメートと励ましあえる


・読む、書く、聞く、話すのいずれかに偏ってしまい総合力がつかない

 ➡ 予習・復習、講義に出席、講師への質問で英語の総合力がつく


・外国人を前にしても話すテーマがない

 ➡ ワインを話題に盛り上がる

-------------------------------------------------------------------




おすすめのワイン資格は?



私が受験をした英語のワイン資格は「WSET ワイン レベル3資格」です。

(参考記事:WSETとは?WSETワインレベル3資格とは?


WSET資格は難易度によってレベル1~4までが提供されており、どのレベルでも英語での受講や受験が可能です。

レベル3は「アドバンスコース」と言われており、受講前にある程度のワインの知識を持っていることが推奨されています。

そのため、全くのワイン初心者で英語勉強を目的としている方の場合は、「ビギナーコース」と言われるレベル1か、「ベーシックコース」と言われるレベル2からの受講がおすすめです。


英語力としては資格のレベルが上がるにつれてより高い英語力が求められます。

例えば、レベル1とレベル2の資格試験はマーク式試験のみなのですが、レベル3の資格試験にはマーク式試験に加えて、理論筆記試験と、テースティングコメントの筆記試験が含まれます。

私はレベル3の筆記試験対策として、英作文の練習を繰り返し行いました。

またレベル3の資格取得までの賞味期間は半年ほどなのですが、レベル4では最低18ヵ月間が必要と言われています。


WESTの講座や資格試験は、次のようなワインスクールで提供されています:


<WSETの講座や資格試験を提供しているワインスクール>
-------------------------------------------------------------------

キャプラン・ワインアカデミー
・日本最大のWSET認定校です。WSETの講座は最も豊富です。

アカデミー・デュ・ヴァン
・業界最大手のワインスクールです。JSA資格により力を入れている印象がありますがWSETの講座も提供されています。

わだえみのわいん塾

-------------------------------------------------------------------




なぜ英語力が上がるのか?


私の思う英語力があがる理由は次のような4点です。

WSETはワインスクールに通わずにオンラインで授業を受けるパターンもあるのですが、ここではワインスクールに通った場合に限って詳しく説明をしたいと思います。

(参考記事:WSETレベル3とJSAワインエキスパートにかかった実額費用とその比較


<ワインスクール通いで英語力が上がる理由>
-------------------------------------------------------------------

【理由1】英語受講では、逃げ場のない英語でのコミュニケーションが求められる

【理由2】資格勉強のために日常的に英語を使う習慣がつく

【理由3】ゴールが明確なので短期集中で英語が学べる

【理由4】英語学習という意識がないので英語に飽きない

-------------------------------------------------------------------


【理由1】英語受講では、逃げ場のない英語でのコミュニケーションが求められる


英語受講では通常、全てのコミュニケーションが英語で行われます。

講義はもちろん、講師への質問や、提出する宿題なども全て英語です。

英語でコミュニケーションを行わなければどんどん授業から置いていかれるので、必死に英語を使うようになります

英語力向上のコツは、英語を使わなければならない環境に身を置くことです!


私が通ったWSETレベル3では約半年に渡って、週に1回~隔週の頻度で毎回2時間~2時間15分ほどの講義が英語で行われました。

講義の内容は毎回時間が足りないくらいで、最初の1時間30分~1時間45分くらいで理論部分の講義を行い、残った時間でテースティングという内容でした。

テースティング以外は講師はずっと話しっぱなしで、その内容を逐一ノートにメモをしていったので、毎回ハードな英語のリスニングテストをやっている気分でした。

また、テースティングでは講師から意見を求められて回答をするというインタラクティブな形式だったので、リスニングに加えてスピーキングの練習にもなりました。

講義の予習で英語テキストを読み込み、講義の復習として授業ノートを英語でまとめるので、英語のリーディングやライティングも繰り返し行いました。

読む、書く、聞く、話すという全ての英語能力が求められ、私は英語の総合力を向上させることができました


WSETレベル1~2は資格試験がマーク式だけで、合格率も非常に高いのでここまで大変ではないと思います。しかし、講義の構成はレベル3と似ているので、同じように英語の総合力を高めることができると思います。



【理由2】資格勉強のために日常的に英語を使う習慣がつく


資格取得を見据えたら、授業の予習・復習が必要です。

予習・復習とは、つまり、英語テキストの読み込みや、授業ノートの英語でのまとめです。

資格試験の講座受講から資格試験受講までは、通常、半年以上の期間を要します。そのため、この期間は英語に触れることが日常習慣となります。(1日コースのWSETレベル1を除く)。

英語力向上のコツは、英語に触れる頻度を増やすことです!


私は受講~受験までの期間は、毎朝1~2時間ほど時間を作り、講義の予習や復習に時間をあてました。そうしなければ、毎回の授業についていく自信がなかったからです。

テキストの読み込みやノートのまとめに加えて、補助資料としてビデオリンクをシェアされることもあったので、英語リスニングも日常習慣となりました。



【理由3】ゴールが明確なので短期集中で英語が学べる


資格試験の良いところは試験日があらかじめ決まっており、それが明確なゴールとなることです。

英語力向上のコツは、小さく定めた明確な目標を1つ1つ達成していくことです!


振り返ると私の英語がなかなかの伸びなかった大きな理由の1つは「目標が漠然としすぎている」ということでした。

「いつか日本語を話すように英語を話したい」と漠然と思っていたのですが、これではいくら勉強を続けても、「自分は目標に近づいているのか?」や、「あとどれくらいで達成できるのか?」が全く分からず、次第に英語に対する熱は冷めて行ってしまいました。

一方で、ワイン資格の場合違います。「試験日までに、一発合格できるだけの英語力を身につける」という明確な目標ができます。そのため短期で英語を頑張ることができるのです。

WSETの場合、レベル1が終わったら、今度はレベル2を挑戦... レベル2が終われば今度はレベル3を挑戦... と、どんどんレベルを上げて英語力を向上させていくことができます。そして、資格を取得するたびに、自分の英語力が向上していることが実感できると思います。

もしWSETに飽きてしまったら、「Italian Wine Scholar」のような他の英語ワイン資格に挑戦をすることも可能です。



【理由4】英語学習という意識がないので英語に飽きない


私はWSETの勉強期間、「英語を勉強している」という意識は全くありませんでした。

「ここを理解したいから英文を読む」「ここが試験で出るから講師の説明を聞く」「ここが重要だから英語でノートにまとめる」という意識でした。

考えているのは「どうやったら試験に受かるか?」で、英語はあくまでもそのための道具や手段として使っているだけなのです。

英語を使うことは「当然」であり、英語はワインを教えてくれる「手助け」であり、そのため「英語に飽きる」という感覚があまり出てこないのです。

英語上達のコツは、英語を道具として使うことです!


道具として英語を使えば、英語に飽きず、英語を苦痛とも思わずに、それでも次第に英語力は向上します。

さらに、ワインの学習を楽しむことができれば、英語による不便さはその楽しさにかき消されてしまいます。




まとめ


これまでの説明のように、英語のワイン資格は、英語学習にとても向いていると思いました。

世界で最もメジャーなワイン資格と言われているWSETの受験経験を中心に説明をしましたが、実はこれ以外にもさまざまなワイン資格が英語で提供されています。

そのため、ワイン学習を英語で続けようと思えば、いくらでも続けることが可能だと思います。

ワイン資格(称号?)の中には本当に、一生をかけて取得を目指すようなものもあるそうです。

「一生続けられる」ということも、ワイン資格を通した英語学習の大きなメリットの一つだと思います。


》カテゴリー一覧へ




よく読まれている記事

トカイ・アスーとその他のトカイワイン (WSET Level 3)

WSET L3のテキストではわずか2ページほどしか割かれておらず、とてもマイナー感のあるトカイ(ハンガリー)のワイン。 しかし、しっかり読み込むと、記述式問題で出題されそうな特殊ワインがいくつか含まれています。 特にトカイ・アスーは、貴腐の影響を受けていない健康なブドウでベースワインを造ってから、そのワインに貴腐ブドウを漬け込んで造られます。他の甘口ワインと比べて(参考記事:「 甘口ワインの醸造手法のまとめ 」)特殊な製造方法で、いかにもWSETの出題者が好きそうな製法です。 トカイではトカイ・アスーを含めて5種類のワインが紹介されているので、こちらを表形式でまとめてみました。まとめた項目は、使われるブドウ(grape selection)、醸造方法(wine making)、熟成方法(maturation)、出来上がるワインの特徴(characteristics of the final wine)です。 5つワインの中でも特に、特有の製法・特徴を持つ、トカイ・サモロドニ(Tokaji Szamorodni)、アスー・ワイン(Aszú wine)、トカイ・エッセンシア(Tokaji Eszencia)の3つに注意をしました。 また、これら3つはハンガリー語であるためか、スペルが独特なので、英語受験に向けてしっかりとスペルも覚えました。 その他のWSET L3の重要ポイントはこちら→「記事: WSET Level3 記述式問題で重要に思えたところ 」 (関連記事: トカイワインの主要ブドウ品種の語呂合わせによる覚え方 ) (関連記事: サモロドニ?サモドロニ?まぎらしいトカイワインの名称の覚え方 )

品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト(さまざまなテイスティング試験にも使えます)

以前の記事(参照記事: 英語クラスについていくための英語力 )で、ワイン英語対策としてWSETレベル2のテキストを購入したことを書きました。 このテキスト、英語対策だけではなく、 WSETレベル3の試験対策としても非常に役に立ちました 。 役に立つ理由は、「 品種ごとの主要産地 」と「 産地ごとのワインの特徴 」が詳しく書かれているためです。 WSETレベル3の記述式試験では、「 特定の産地のワインのスタイルを書かせる問題 」がよく出題されると聞いていました。そのため、試験勉強でも品種x産地ごとのワインスタイルを何度も調べるのですが、レベル3のテキストでは品種の詳しい情報はテキストの複数箇所に別れて書かれていたので、網羅的に調べるのが大変でした。 一方で、レベル2のテキストは 各チャプターが品種ごとにまとまっている ので、 特定の品種に対して主要産地や、そのワインを網羅的に調べることが非常に簡単 でした。また、レベル2は品種に主眼を置いているために、レベル3のテキストでは省略されているような 各地のワインスタイルもしっかりと記述がなされていました 。 価格も4000円以内とレベル3のテキストほど高くはないので、WSETレベル3の試験勉強を行うにあたって、レベル2のテキストを用意しておくことは決して損はないと思いました。 最新のレベル2テキスト(英語版もしくは日本語版)はWSETのオンラインショップで購入可能です。 また、Amazonなどのサイトで中古を見つけることも可能です。 → https://amzn.to/3CuPhJQ (Amazonへのリンクです) 私は費用を浮かせるためにAmazonで中古品を購入しました・ Level 2の書籍では、シャルドネ、ピノノワール、カベルネソーヴィニヨン&メルロー、ソーヴィニヨンブラン、シラー&グルナッシュ、リースリングが個別のチャプターで説明されていました。また、その他の品種チャプターの中では、ピノグリ(ピノグリージョ)、ヴェルディッキオ&トレッビアーノ、シュナンブラン、メロンブラン、ヴィオニエ、アルバリーニョ、セミヨン、ゲヴュルツトラミネール、トロンテス、ガメイ、テンプラニーリョ、サンジョベーゼ、ジンファンデル、ピノタージュ、カルメネール、マルベックなどの様々な品種の説明もあり...

どれもパワフル!似ている3種の赤ワインの比較 ~ドウロ品種、シラーズ、マルベック~

 今回は、個人的に特徴が似ていると思う3種類のワインの比較をしてみたいと思います。 ワイン①: ドウロ・ルージュ ・ブドウ品種:ティンタ・ロリス、ティンタ・バロッカ、トウリガ・フランカ、トウリガ・ナシオナル ・ワイン名: Quinta dos Avidagos Douro Tinto Reserva 2016 ワイン②:バロッサ・ヴァレー・シラーズ ・ブドウ品種:シラーズ ・ワイン名: Barossa Valley Shiraz Powell & Son 2017 ワイン③:メンドーサ (ルハン・デ・クージョGI)・マルベック ・ブドウ品種:マルベック ・ワイン名: Alpamanta Estate Malbec Alpamanta Estate Wines 2011 3ついずれもパワフル&スパイシーで、果実味としっかりとした骨格を持つワインです。 外観の比較 まず外観は、次の写真の通りです。 どれも最も濃い部類のルビー色で、見た目にそれほど違いはありません。 ドウロとバロッサシラーズがやや紫がかっているように感じられますが、これは2つがマルベックに比べて若いワインであるためで、品種による違いではないと思います。 香りの比較 香りの比較については、どれも熟した黒系果実とスパイシーな香りという、かなり似通った特徴を持っていました。 しかし、若干ながら、それぞれのワインに香りの違いもありました。 まず、ドウロは3つの中で最も控えめなタイプの香りを持ち、香りが最も閉じこもっている印象を持ちました。華やかさの少ないスパイスであるクローヴで形容されるような香りが近いのではないかと思いました。 バロッサヴァレーの香りの特徴は、少し鼻にスーッと感じられるような、コショウを思わせる香りを持つことでした。また、3つの中ではヴァニラやコーヒーで形容される樽香が最も顕著に感じられるワインでもありました。 メンドーサのマルベックは、3つの中では最も果実感が感じられるワインであり、黒系果実に加えて、乾燥プルーンで形容されるような香りを持っていることが特徴だと思いました。また、リコリスのような甘さが感じられることも特徴的でした。 味わいの比較 最後に味わいについての比較です。 どのワインもフルボディでしっかりした骨格を持っているという点は共通する特徴であり、品種による特徴を見つ...

英語の説明力を試されたルミアージュとデゴルジュマンの工程

WSET L3の英語受験において、特に英作文の力を試されたのは、非発泡性ワイン、特に伝統的方式におけるルミアージュ(動瓶)とデゴルジュマン(澱抜き)の工程の説明でした。 伝統的方式の工程の説明やその目的は、試験においてかなり出題される可能性が高いのではないかとしっかりと準備をしておいたのですが、このルミアージュ(動瓶)とデゴルジュマン(澱抜き)は、専門用語もたくさん出てくるし、日本語でも説明ができるか不安な内容でした。 一読しても、英文も複雑で、各工程の詳細をしっかりと説明する自信が全くなかったので、テキストの英文を分解して、自分なりの簡易な英文に作り替えて、それを覚えるという対策をとりました。この方法は、これ以外にもヴィンテージポートのデカンティングの手順や、スパークリングワインの開栓手順を覚える際にも活用しました。 下が、ルミアージュとデゴルジュマンの工程を自分なりに覚えやすい英文に分解した例です(使われている単語が一部難しいので、実際はもう少し簡易な単語に替えました)。テキストの説明よりも冗長になってはいますが、各ステップを単文の一行の英文にまとめることで、覚えるのも書くのもかなり楽になりました。 --------------------------------------------------------------- <Overall explanation of riddling and disgorgement > (ルミアージュとデゴルジュマンの概要) Riddling and disgorgement are processes to remove the lees sediment, after the period of maturation. (ルミアージュとデゴルジュマンは、一定の熟成期間を過ぎたのちに、沈殿した澱を取り除くための工程である) <Detailed flow of each process (各プロセスの詳しい流れ)> Riddling (ルミアージュ/動瓶) ① Bottles were placed horizontally in the holes of an A-frame rack called a pupitre.  (瓶はピュピートルと呼ばれるA字型に開かれた棚の穴...

トゥーレーヌ地区(ロワール)で覚えたいAOC【語呂合わせ】

前回の記事(関連記事: アンジュ&ソミュール地区で覚えたいAOC )に続いて、今回はトゥーレーヌ地区についてです。 トゥーレーヌ地区は、アンジュ&ソミュール地区に比べるとシンプルです。 次の6つのAOCをあげてみました。 トゥーレーヌ(Touraine)AOC  ・トゥーレーヌ広域のAOC ・白、赤、ロゼ、泡などの製造が許可されている ・白はソーヴィニヨンブラン、赤はカベルネフランとコット、ロゼはカベルネフラン、カベルネソーヴィニヨン、ガメイ、グロローなどから造られる ヴーヴレ(Vouvray)AOC  ・白ワインのみ ・ほとんどシュナンブランのみから造られる ・主に辛口で、半甘口、甘口も造られる モンルイ・シュール・ロワール(Montlouis-sur-Loire)AOC  ・ロワール川の南の斜面 ・シュナンブランのみから造られる白ワイン(ヴーヴレに似ている) ブルグイユ(Bourgueil)AOC  ・赤ワイン、ロゼワインの製造が許可されている ・主にカベルネフランから造られる ・カベルネソーヴィニヨンの使用も少量許可されている サン・二コラ・ブルグイユ(St-Nicolas-de-Bourgueil)AOC  ・赤ワイン、ロゼワインの製造が許可されている ・ブルグイユよりも軽いスタイルのワイン ・ソミュールシャンピニィに似たスタイル シノン(Chinon)AOC ・赤、白、ロゼワインの製造が許可されている ・赤、ロゼはカベルネフラン、白はシュナンブランから造られる そして、個人的にはこんな語呂合わせで覚えています。 その他のAOC その他のAOCとしては、東部に シュヴェルニ(Cheverny) クール・シュヴェルニ(Cour Cheverny) ヴァランセ(Valencay) などがあります。 シュヴェルニやヴァランセでは、ピノ・ノワールやソーヴィニヨン・ブランなど、「サントル・ニヴェルネ地区」で利用される品種が利用されています。 クール・シュヴェルニは、 ロモランラン(Romorantin) 種という珍しい品種から造られる白ワインが製造されています。

読んでおいて良かったWSETのSpecification(仕様)

WSETでは、各コースに関する詳細な情報が「Specification (仕様)」としてまとめられています。 L3 英語版: https://www.wsetglobal.com/qualifications/wset-level-3-award-in-wines/ L3 日本語版: https://www.wsetglobal.com/jp/japanese-qualifications/level-3-award-in-wines-jp/ この資料はWSETのコースに申し込みをしなくても、上のWSETの公式ウェブサイトから誰でも入手することが可能です。 ページ数は34ページで、なかなか読み応えのある資料なのですが、 試験で問われること や、 試験の形式 、 試験の合格基準 、 各試験の問題例 も載っているので、WSETの試験をイメージする上でとても役に立ちました。 (参考記事: WSET Level3 の試験構成(マーク式、記述式、テースティング) ) 特に読んでおいてよかったと思うのが、試験の合格基準に関わる「2 試験の構成と結果」の部分でした。 私はWSETの試験を受けるにあたって、ある対策講座クラスに出席をしたのですが、そこでは「理論試験は、選択式問題と記述式試験の合算で55%以上をとれば受かるかもしれない」と講師が説明をしていました。「合格基準は、合算で55%かもしれないし、個別に55%かもしれないし、それは明らかにされていないけど、私は合算だと思います」と。 しかし、「Specification (仕様)」を読むと、しっかりと次のように書かれています: ----------------------------------- ユニット1:理論試験の試験時間は2 時間で、2 部構成になっています。問題の構成は次の通りです。 • 多肢選択式問題50 問 • 記述式問題4 問(各25 点) このユニットの試験に合格するには、 各部の問題で正解率55% 以上を得点する必要があります 。 ----------------------------------- ちなみに英語では次の通りです。 ----------------------------------- Unit 1: Theory Exam...

南欧(イタリア、スペイン、ポルトガル)の赤ワインの違いを知る!南欧の代表品種の比較テイスティング

いままで個人的に比較テイスティングをすることの少なかった、イタリア、スペイン、ポルトガルの土着品種から造られた赤ワインのテイスティングをしてみようと思います。 目的は、それぞれの品種やワインの特徴を捉えることです。 1種類のワインだけを味わってその特徴を捉えるだけのテイスティング能力を持ち合わせていないので、とりあえず産地の近いワインを並べてみようと思います。 今回選んだワイン(品種)は次の通りです: ワイン①: ヴァルポリチェッラ・クラッシコ(品種:コルヴィーナ・ヴェロネーゼ) ワイン②: バローロ(品種:ネッビオーロ) ワイン③: キアンティ・クラッシコ(品種:サンジョヴェーゼ) ワイン④: リオハ・リゼルヴァ [伝統的な樽香強めのスタイル](品種:テンプラニーリョ) ワイン⑤: リオハ [モダンな樽香弱めのスタイル] (品種:テンプラニーリョ) ワイン⑥: ドウロ(品種:ティンタ・ロリス、ティンタ・バロッカ、トウリガ・フランカ、トウリガ・ナショナルのブレンド) 具体的なワイン名は次の通り: ① Bonacosta Valpolicella Classico Masi 2018 ② Terre del Barolo Barolo 2015 ③ Rocca Guicciarda Chianti Classico Riserva Barone Ricasoli 2012 ④ Dominio de Ugarte Reserva 2013 ⑤ Remelluri Lindes de Remelluri Viñedos de Labastida 2014 ⑥ Quinta dos Avidagos Douro Tinto Reserva 2016 外観 まずは外観の特徴の比較です。 特徴的なのは、バローロの色の淡さです。ネッビオーロ種は、かなり色が薄くなる品種のようです。 一方で、リオハとドウロは色の濃さが特徴です。特にドウロは漆黒のような濃い色です。 香り 次は香りの特徴の比較です。 それぞれのワインについての主だった香りの感想は次の通りです。あくまで個人的な感想です。 ヴァルポリチェッラは、比較的シンプルな赤系果実の香りの中に、甘いリコリスの香りが感じられます。 ネッビオーロとサンジョヴェーゼはどちらも赤系果実の香りの中に、枯れたようなドライハーブの香りが感じられ、と...

リースリング(Riesling)の主要産地とそのワインの特徴

前々回のソーヴィニヨン・ブランの主要生産地域一覧(参考記事: Sauvignon Blancの主要産地一覧と代替ワイン )に引き続き、今度はリースリングの主要生産地域一覧。 WSET L3のテキストの情報をもとに下のようにまとめました。 リースリングの産地としては、ドイツやアルザスのような涼しい地域のイメージが強いですが、ニューワールドのオーストラリア、アメリカ、ニュージーランドでも造られています。 リースリングはアロマティック品種で樽を効かせたものは少ないので、WSET L3の本番試験で代替ワインを求められるようなことがあれば、果実の熟度や香りのタイプの近いものを選ぶのが正攻法ではないかと思います。 ここでもWSETテキストの物足りなさで、New York StateとNew Zealandのリースリングについてはあまり細かい記述がありませんでした。きっと記述式試験にはでないということだと思い、あまり深く突っ込んで調べるようなことはしませんでした。 クレア・ヴァレーのリースリングは、テキストには「瓶熟成により、ハチミツやトーストの風味を醸すことがある」と書かれていましたが、授業では瓶熟成を経ていない若いワインでもこのような風味を醸すと説明されたので、少し疑問が残るところでした。試験ではテキスト通りに書いた方が無難かもしれません。 リースリングは他にカナダなどでも造られているのですが、キリがないのでこの辺りの産地にとどめました。 各品種の産地ごとの特徴は、WSET Level 2のテキストにまとめられていたので、こちらも参考にしました。品種によってはL3のテキストよりも詳しく説明がされていました。 (参考記事: 品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト ) <ドイツの品質分類ごとのリースリングの特徴> リースリングの場合は、ドイツの品質分類ごとのワインのスタイルも重要です。 どのようなブドウからどのように造られるのか?そして、その結果、どのような特徴を持ったワインが出来上がるのか?に注意して、それぞれのワインのスタイルをまとめました。 具体的には、TrockenbeerenausleseとBeerenausleseは、貴腐の影響を受けているために、必ず甘口で果実の皮の砂糖漬けのような香りを持っていることや、Eisw...

WSETレベル3の英語受講はブドウ栽培、ワイン醸造部分が難しい

英語受講というと全てがとても難しく思えてしまいます。 しかし、個人的な経験からいうと、学習範囲によって難しい部分とそこまで難しくない部分があります。 大きく分けると 難しい部分 は 「ブドウ栽培」「ワイン醸造」に関わる部分 で、 そこまで難しくない部分は、「各地のワイン」です。 具体的には難しいのは次のような章です。 <比較的難しい章> -------------------------------------------------------- Ch.4 The Vine Ch.5 The Growing Environment Ch.6 Vineyard Management Ch.7 Common Elements in Winemaking and Maturation Ch.8 White and Sweet Winemaking Ch.9 Red and Rose Winemaking Ch.41 Sparkling Wine Production Ch.43 Sherry Ch.44 Port -------------------------------------------------------- その他の章は、英語でもそこまで難しくはないと思います。 特に、Ch.4~Ch.9は、ほとんど全ての章に関係してくる部分なのでしっかり理解をすることが重要です。 これら難易度の高い部分に対しては、受講前にしっかりとテキストを読み込んで予習をすることがおすすめです。 (➡ 参考記事: WSET Level3の英語受験を一発合格した勉強方法 ) また、事前にYoutubeなどにあがっている無料の素材を視聴して、使われている単語になれておくのも良いかもしれません。 <難しい章への対策> ・テキストを読み込んで予習 ・無料素材(Youtubeなど)で予習 次のようなYoutube動画はとても参考になります: ・ Viticulture ・ Vine Pruning ・ Introduction To Winemaking ・ Malolactic Fermentation この内容を英語で聞いてしっかり理解できるようであれば、きっと英語受講は問題ないと思い...

なぜアイスワインの製造が可能?カナダのワイン産地の自然環境を考察

 カナダと言えば、アイスワインが有名です。 アイスワインの主な産地はオンタリオ州で、ここで生産されるアイスワインの割合は、カナダ全体の9割を占めると言われています。 オンタリオ州の主なワイン地域は州南部の五大湖の周辺に集まっており、北緯はだいたい41~44°くらいです。この緯度をヨーロッパに当てはめると中央イタリアからボルドーくらいです。また日本で言うと札幌市が43°くらいです。 緯度としてはそこまで寒いイメージは無いのですが、なぜアイスワインの製造ができるのでしょうか? そこで、なぜカナダでアイスワインが製造できるのかを考察してみようと思います。 なぜアイスワインが造れるほど寒いのか? まずは、オンタリオ州のワイン産地の位置から調べてみます。 カナダのワイン産地はオンタリオとブリティッシュ・コロンビアの東西に大きく分かれています。 ブリティッシュ・コロンビアの方が北に位置していますが、実は冬の寒さが厳しいのはオンタリオの方です。これは意外な感じがしますが、どうやらカナダ西岸と東岸を流れる海流の違いが東西の気候の違いを生み出しているようです。 オンタリオのある東岸にはラブラドル海流と呼ばれる寒流が流れていますが、ブリティッシュ・コロンビアのある西岸にはアラスカ海流と呼ばれる暖流が流れています。 オンタリオに寒さをもたらしている影響の1つとしては、まず、この寒流の影響が考えられます。 しかし、オンタリオの冬を厳しくしている原因はこれだけではないと思います。それは、オンタリオのワイン産地がかなりの大陸性気候であるということです。 先程の地図では分かりにくいですが、実はオンタリオのワイン産地は沿岸から500 km以上離れています。 大陸性気候の特徴は、暑く短い夏と、寒い冬です。実際に、ワイン産地にごく近いトロントの1月の平均最高気温は-1℃と、とても寒い気候です。 寒流と、大陸性気候の影響によって、オンタリオの冬はアイスワインを造ることができるくらい気温が下がるのだと考えられます。 なぜ寒い地域にも関わらずブドウ栽培ができるのか? オンタリオのワイン産地は冬場は非常に気温が低いことが分かりました。 では反対に、なぜこのような寒さが厳しい地域にも関わらず、ブドウ栽培ができるのかについて考えてみたいと思います。 それには次の4つの理由があるのではないかと考察します。 ...