ボルドーワインについて語られるときに、 「右岸(のワイン)」 と 「左岸(のワイン)」 という言葉が用いられます。 「右岸」とは、ジロンド川とその支流のドルドーニュ川の東岸のエリア 、そして、 「左岸」とは、ジロンド川とその支流のガロンヌ川の西岸のエリア を指します。 ワインの世界ではボルドー以外でも「右岸」、「左岸」という言葉が用いられますが、基本的には川の上流を視点に川の右側、左側が決められています。 ちなみに、どちらにも当てはまらないドルドーニュ川とガロンヌ川にはさまれた地域は、「アントル・ドゥー・メール地区」(2つの海の間という意味)と呼ばれています。 「右岸」と「左岸」で異なるワインのスタイル 一般にボルドーの 「右岸」と「左岸」では、そのワインのスタイルが異なる と言われています。ボルドーのワイン生産量のほとんどは赤ワインであるために、右岸のワイン、左岸のワインという言葉が使われるときの多くは赤ワインのことを指しています。 スタイルの違いの主な理由は、それぞれのワインで使われる ブドウ品種の違い にあると言われています。 右岸のワイン で最も多く利用されるブドウ品種は 「メルロ」 であり、それに 「カベルネ・フラン」 などの品種がブレンドされます。 左岸のワイン で比較的多く利用されるブドウ品種は 「カベルネ・ソーヴィニヨン」 であり、多くの場合それに 「メルロ」 がブレンドされています。 同じボルドーという名の地域にありながら、右岸、左岸で栽培されているブドウ品種が異なる理由は、主に土壌の違いと言われています。 「右岸」の土壌は主に粘土質土壌 です。粘土質土壌は水分を多く含むため、日中の温度が上がりにくいことが特徴です。そのため、果実の成熟に一定の暖かさが必要なカベルネ・ソーヴィニヨンは右岸の粘土質土壌での栽培が難しく、比較的、涼しい環境でも栽培のしやすい メルロ や カベルネ・フラン が多く栽培されています。 一方で、 「左岸」の土壌は砂利や小石を多く含む土壌 であり、排水性が良く、日中の気温が上がりやすいことが特徴です。そのため「左岸」の地域では、栽培に一定の暖かさが必要な カベルネ・ソーヴィニヨン が比較的多く栽培されていると言われています。 「右岸」と「左岸」ではこのようなワインに使われるブドウ品種の違いがあるわけですが、 この違いが最も顕著
英語力を伸ばしたい!だけどなかなか伸びないし、勉強も続かない...
こんな悩みを抱えていたら、ワインの勉強がおすすめです!
ワインやお酒が好きならば、なおさら、いっそうおすすめします!
ワインの資格の中には英語で受講や受験をできるものがあります。
難易度も、簡単なものから難しいものまでさまざまです。
私は英語でのワイン資格の勉強をはじめて、毎日英語を読み書きする習慣がつきました。
毎週講義に出席をして、英語を聞いて、英語を話す習慣がつきました。
最終的には、英語のコミュニケーション能力をグンと伸ばすことができました。
英語でのワイン資格の勉強は、様々な面で、大人の総合的な英語学習に向いていると思います。
なぜ英語学習にワイン資格?
私は長らく日本で英語の勉強を続けてきました。
独学でラジオを聞いたり、英会話スクールに通ったり、英会話カフェに行ってみたり、映画を英語音声で見てみたり、英語のパーティーに行ってみたり...
いつか日本語を話すように英語を話せるようになりたいと、色々な勉強を重ねてきました。
しかし未だに目標は遠く...
いままでのやり方で英語力が伸びなかった理由を私なりに考えてみました。
<いままでのやり方で英語力が伸びなかった理由>
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・どこまでやればいいかの目標が漠然としていて続かない
・英語のために英語の勉強をしているので楽しくない
・必死に勉強をするモチベーションがない
・一人でコツコツやるものなので飽きてしまう
・読む、書く、聞く、話すのいずれかに偏ってしまい総合力がつかない
・外国人を前にしても話すテーマがない
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そして、これらの「英語力が伸びない理由」を解決する英語学習として見つけたのが「英語でのワイン資格の取得」でした。
英語でのワイン資格の勉強をはじめると、次のように問題が解決されます。
<英語でのワイン資格の勉強で解決されること>
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・どこまでやればいいかの目標が漠然としていて続かない
➡ 資格取得という目標ができる
・英語のために英語の勉強をしているので楽しくない
➡ 英語だけでなくワインの学習もできる
・必死に勉強をするモチベーションがない
➡ 受験が大きなモチベーションになる
・一人でコツコツやるものなので飽きてしまう
➡ ワインスクールに通うことで講師やクラスメートと励ましあえる
・読む、書く、聞く、話すのいずれかに偏ってしまい総合力がつかない
➡ 予習・復習、講義に出席、講師への質問で英語の総合力がつく
・外国人を前にしても話すテーマがない
➡ ワインを話題に盛り上がる
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おすすめのワイン資格は?
私が受験をした英語のワイン資格は「WSET ワイン レベル3資格」です。
(参考記事:WSETとは?WSETワインレベル3資格とは?)
WSET資格は難易度によってレベル1~4までが提供されており、どのレベルでも英語での受講や受験が可能です。
レベル3は「アドバンスコース」と言われており、受講前にある程度のワインの知識を持っていることが推奨されています。
そのため、全くのワイン初心者で英語勉強を目的としている方の場合は、「ビギナーコース」と言われるレベル1か、「ベーシックコース」と言われるレベル2からの受講がおすすめです。
英語力としては資格のレベルが上がるにつれてより高い英語力が求められます。
例えば、レベル1とレベル2の資格試験はマーク式試験のみなのですが、レベル3の資格試験にはマーク式試験に加えて、理論筆記試験と、テースティングコメントの筆記試験が含まれます。
私はレベル3の筆記試験対策として、英作文の練習を繰り返し行いました。
またレベル3の資格取得までの賞味期間は半年ほどなのですが、レベル4では最低18ヵ月間が必要と言われています。
WESTの講座や資格試験は、次のようなワインスクールで提供されています:
<WSETの講座や資格試験を提供しているワインスクール>
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キャプラン・ワインアカデミー
・日本最大のWSET認定校です。WSETの講座は最も豊富です。
アカデミー・デュ・ヴァン
・業界最大手のワインスクールです。JSA資格により力を入れている印象がありますがWSETの講座も提供されています。
わだえみのわいん塾
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なぜ英語力が上がるのか?
私の思う英語力があがる理由は次のような4点です。
WSETはワインスクールに通わずにオンラインで授業を受けるパターンもあるのですが、ここではワインスクールに通った場合に限って詳しく説明をしたいと思います。
(参考記事:WSETレベル3とJSAワインエキスパートにかかった実額費用とその比較)
<ワインスクール通いで英語力が上がる理由>
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【理由1】英語受講では、逃げ場のない英語でのコミュニケーションが求められる
【理由2】資格勉強のために日常的に英語を使う習慣がつく
【理由3】ゴールが明確なので短期集中で英語が学べる
【理由4】英語学習という意識がないので英語に飽きない
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【理由1】英語受講では、逃げ場のない英語でのコミュニケーションが求められる
英語受講では通常、全てのコミュニケーションが英語で行われます。
講義はもちろん、講師への質問や、提出する宿題なども全て英語です。
英語でコミュニケーションを行わなければどんどん授業から置いていかれるので、必死に英語を使うようになります。
英語力向上のコツは、英語を使わなければならない環境に身を置くことです!
私が通ったWSETレベル3では約半年に渡って、週に1回~隔週の頻度で毎回2時間~2時間15分ほどの講義が英語で行われました。
講義の内容は毎回時間が足りないくらいで、最初の1時間30分~1時間45分くらいで理論部分の講義を行い、残った時間でテースティングという内容でした。
テースティング以外は講師はずっと話しっぱなしで、その内容を逐一ノートにメモをしていったので、毎回ハードな英語のリスニングテストをやっている気分でした。
また、テースティングでは講師から意見を求められて回答をするというインタラクティブな形式だったので、リスニングに加えてスピーキングの練習にもなりました。
講義の予習で英語テキストを読み込み、講義の復習として授業ノートを英語でまとめるので、英語のリーディングやライティングも繰り返し行いました。
読む、書く、聞く、話すという全ての英語能力が求められ、私は英語の総合力を向上させることができました。
WSETレベル1~2は資格試験がマーク式だけで、合格率も非常に高いのでここまで大変ではないと思います。しかし、講義の構成はレベル3と似ているので、同じように英語の総合力を高めることができると思います。
【理由2】資格勉強のために日常的に英語を使う習慣がつく
資格取得を見据えたら、授業の予習・復習が必要です。
予習・復習とは、つまり、英語テキストの読み込みや、授業ノートの英語でのまとめです。
資格試験の講座受講から資格試験受講までは、通常、半年以上の期間を要します。そのため、この期間は英語に触れることが日常習慣となります。(1日コースのWSETレベル1を除く)。
英語力向上のコツは、英語に触れる頻度を増やすことです!
私は受講~受験までの期間は、毎朝1~2時間ほど時間を作り、講義の予習や復習に時間をあてました。そうしなければ、毎回の授業についていく自信がなかったからです。
テキストの読み込みやノートのまとめに加えて、補助資料としてビデオリンクをシェアされることもあったので、英語リスニングも日常習慣となりました。
【理由3】ゴールが明確なので短期集中で英語が学べる
資格試験の良いところは試験日があらかじめ決まっており、それが明確なゴールとなることです。
英語力向上のコツは、小さく定めた明確な目標を1つ1つ達成していくことです!
振り返ると私の英語がなかなかの伸びなかった大きな理由の1つは「目標が漠然としすぎている」ということでした。
「いつか日本語を話すように英語を話したい」と漠然と思っていたのですが、これではいくら勉強を続けても、「自分は目標に近づいているのか?」や、「あとどれくらいで達成できるのか?」が全く分からず、次第に英語に対する熱は冷めて行ってしまいました。
一方で、ワイン資格の場合違います。「試験日までに、一発合格できるだけの英語力を身につける」という明確な目標ができます。そのため短期で英語を頑張ることができるのです。
WSETの場合、レベル1が終わったら、今度はレベル2を挑戦... レベル2が終われば今度はレベル3を挑戦... と、どんどんレベルを上げて英語力を向上させていくことができます。そして、資格を取得するたびに、自分の英語力が向上していることが実感できると思います。
もしWSETに飽きてしまったら、「Italian Wine Scholar」のような他の英語ワイン資格に挑戦をすることも可能です。
【理由4】英語学習という意識がないので英語に飽きない
私はWSETの勉強期間、「英語を勉強している」という意識は全くありませんでした。
「ここを理解したいから英文を読む」「ここが試験で出るから講師の説明を聞く」「ここが重要だから英語でノートにまとめる」という意識でした。
考えているのは「どうやったら試験に受かるか?」で、英語はあくまでもそのための道具や手段として使っているだけなのです。
英語を使うことは「当然」であり、英語はワインを教えてくれる「手助け」であり、そのため「英語に飽きる」という感覚があまり出てこないのです。
英語上達のコツは、英語を道具として使うことです!
道具として英語を使えば、英語に飽きず、英語を苦痛とも思わずに、それでも次第に英語力は向上します。
さらに、ワインの学習を楽しむことができれば、英語による不便さはその楽しさにかき消されてしまいます。
まとめ
これまでの説明のように、英語のワイン資格は、英語学習にとても向いていると思いました。
世界で最もメジャーなワイン資格と言われているWSETの受験経験を中心に説明をしましたが、実はこれ以外にもさまざまなワイン資格が英語で提供されています。
そのため、ワイン学習を英語で続けようと思えば、いくらでも続けることが可能だと思います。
ワイン資格(称号?)の中には本当に、一生をかけて取得を目指すようなものもあるそうです。
「一生続けられる」ということも、ワイン資格を通した英語学習の大きなメリットの一つだと思います。
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