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ワイン名称に出てくるフランス語の「Côte」と「Coteaux」の違いとは?

 タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>

西洋スグリ(gooseberry グーズベリー)の香りとは?|ワインの香り用語

西洋スグリ(gooseberry)はよくソーヴィニヨン・ブランを形容する香りの表現用語として登場します。



WSETのテースティングにおいても、ソーヴィニヨン・ブランのワインには必ずと言っていいほど西洋スグリ(gooseberry)が使われます。

しかし、日本ではなかなか身近に手に入るものではないので、その香りの特徴を調べてみました。



<西洋スグリの香りの特徴>

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・酸っぱく鼻にツンとくるこのベリーは、ソーヴィニヨン・ブランの特徴にそっくりである。香りのよい花の香りと、時には鼻を突くような芝やハーブの香りも持ち、場合によってはスパイスやコショウのような香りも持つ。また、酸っぱくジューシーで、グレープフルーツや青リンゴから、より熟したトロピカルフルーツのような風味も持つ。

(source) https://www.winespectator.com/articles/ive-read-about-white-wines-that-smell-like-gooseberry-what-is-that-5144



・西洋スグリはスグリ(currant)の仲間であり、その中でも特に酸味の強い部類である。ワインの香り用語の中では「緑色系果実」の分類に属し、赤系果実や黒系果実、有核果実よりも甘くなく、その代わりに酸味が強い特徴を持つ。

・特に、ニュージーランドのマールボロやフランスのロワールなどの冷涼地域で造られるソーヴィニヨン・ブランは西洋スグリの香りを持つ。

・西洋スグリの風味は、通常、ブドウそのものが持つものではなく、発酵中の酵母の活動の結果である。ソーヴィニヨン・ブランにおける西洋スグリの香りは、発酵中にブドウが持つ前駆体から放たれる硫黄を含んだ化合物に由来する。

(source) https://www.decanter.com/learn/advice/understand-tasting-notes-decoded-344920/


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どれもパワフル!似ている3種の赤ワインの比較 ~ドウロ品種、シラーズ、マルベック~

 今回は、個人的に特徴が似ていると思う3種類のワインの比較をしてみたいと思います。 ワイン①: ドウロ・ルージュ ・ブドウ品種:ティンタ・ロリス、ティンタ・バロッカ、トウリガ・フランカ、トウリガ・ナシオナル ・ワイン名: Quinta dos Avidagos Douro Tinto Reserva 2016 ワイン②:バロッサ・ヴァレー・シラーズ ・ブドウ品種:シラーズ ・ワイン名: Barossa Valley Shiraz Powell & Son 2017 ワイン③:メンドーサ (ルハン・デ・クージョGI)・マルベック ・ブドウ品種:マルベック ・ワイン名: Alpamanta Estate Malbec Alpamanta Estate Wines 2011 3ついずれもパワフル&スパイシーで、果実味としっかりとした骨格を持つワインです。 外観の比較 まず外観は、次の写真の通りです。 どれも最も濃い部類のルビー色で、見た目にそれほど違いはありません。 ドウロとバロッサシラーズがやや紫がかっているように感じられますが、これは2つがマルベックに比べて若いワインであるためで、品種による違いではないと思います。 香りの比較 香りの比較については、どれも熟した黒系果実とスパイシーな香りという、かなり似通った特徴を持っていました。 しかし、若干ながら、それぞれのワインに香りの違いもありました。 まず、ドウロは3つの中で最も控えめなタイプの香りを持ち、香りが最も閉じこもっている印象を持ちました。華やかさの少ないスパイスであるクローヴで形容されるような香りが近いのではないかと思いました。 バロッサヴァレーの香りの特徴は、少し鼻にスーッと感じられるような、コショウを思わせる香りを持つことでした。また、3つの中ではヴァニラやコーヒーで形容される樽香が最も顕著に感じられるワインでもありました。 メンドーサのマルベックは、3つの中では最も果実感が感じられるワインであり、黒系果実に加えて、乾燥プルーンで形容されるような香りを持っていることが特徴だと思いました。また、リコリスのような甘さが感じられることも特徴的でした。 味わいの比較 最後に味わいについての比較です。 どのワインもフルボディでしっかりした骨格を持っているという点は共通する特徴であり、品種による特徴を見つ...

なぜアイスワインの製造が可能?カナダのワイン産地の自然環境を考察

 カナダと言えば、アイスワインが有名です。 アイスワインの主な産地はオンタリオ州で、ここで生産されるアイスワインの割合は、カナダ全体の9割を占めると言われています。 オンタリオ州の主なワイン地域は州南部の五大湖の周辺に集まっており、北緯はだいたい41~44°くらいです。この緯度をヨーロッパに当てはめると中央イタリアからボルドーくらいです。また日本で言うと札幌市が43°くらいです。 緯度としてはそこまで寒いイメージは無いのですが、なぜアイスワインの製造ができるのでしょうか? そこで、なぜカナダでアイスワインが製造できるのかを考察してみようと思います。 なぜアイスワインが造れるほど寒いのか? まずは、オンタリオ州のワイン産地の位置から調べてみます。 カナダのワイン産地はオンタリオとブリティッシュ・コロンビアの東西に大きく分かれています。 ブリティッシュ・コロンビアの方が北に位置していますが、実は冬の寒さが厳しいのはオンタリオの方です。これは意外な感じがしますが、どうやらカナダ西岸と東岸を流れる海流の違いが東西の気候の違いを生み出しているようです。 オンタリオのある東岸にはラブラドル海流と呼ばれる寒流が流れていますが、ブリティッシュ・コロンビアのある西岸にはアラスカ海流と呼ばれる暖流が流れています。 オンタリオに寒さをもたらしている影響の1つとしては、まず、この寒流の影響が考えられます。 しかし、オンタリオの冬を厳しくしている原因はこれだけではないと思います。それは、オンタリオのワイン産地がかなりの大陸性気候であるということです。 先程の地図では分かりにくいですが、実はオンタリオのワイン産地は沿岸から500 km以上離れています。 大陸性気候の特徴は、暑く短い夏と、寒い冬です。実際に、ワイン産地にごく近いトロントの1月の平均最高気温は-1℃と、とても寒い気候です。 寒流と、大陸性気候の影響によって、オンタリオの冬はアイスワインを造ることができるくらい気温が下がるのだと考えられます。 なぜ寒い地域にも関わらずブドウ栽培ができるのか? オンタリオのワイン産地は冬場は非常に気温が低いことが分かりました。 では反対に、なぜこのような寒さが厳しい地域にも関わらず、ブドウ栽培ができるのかについて考えてみたいと思います。 それには次の4つの理由があるのではないかと考察します。 ...

WSET Level3 記述式問題で重要に思えたところ(本試験の筆記問題対策)

繰り返しになりますが、WSET level3の最大の難関は記述式問題です。 (参考記事: WSET Level3 の試験構成 ) WSETの記述式問題では、出題されたテーマに対して、深く理解をしているかが問われます。 (参考記事: 一筋縄ではいかない!とてもWSET的だと思った記述式問題(問題例) ) そのため、記述式問題の基本的な対策は、WSETレベル3のテキストの読み込みと、講義ノートの見直しを主に行いました。 しかし、広大な産地全てについて、万遍無く、深く理解をするというのは途方もない作業に思われました。 さらに私の場合は英語受験だったので、日本語のようにテキストをスラスラ読むこともできるわけはなく、本試験までの日数から逆算をすると、とてもそんな時間は確保できないと思いました。 そこで記述式試験対策の方針としては、いくつか重要と思われる部分にヤマを張って、それらを重点的に勉強することにしました。「重要と思われる部分」は次のような判断基準で抜き出しました。 ・講義中に担当講師が「重要」「試験に頻出」と言っていた部分 ・サンプル問題で、何度も問われていた部分 (参考記事: WSET過去問は共有禁止!それでもWSETレベル3の試験問題の参考にしたウェブサイト ) ・複雑で、しっかり理解をしていないと説明ができないと思った部分(特に醸造工程のオプションなど) ヤマを張った部分に関しては何度もテキストを読み返して、テキストの重要ポイントは何度もノートに書きあげて英文を書く練習を続けました。 (参考記事: WSET Level3の英語受験を一発合格した勉強方法 ) (関連記事: WSET試験の記述問題対策では「動詞」が重要!? ) 「重要と思われる部分」として抜き出した具体例を下に紹介します: <ワインの保管とサービス> ワインの保管方法(参考記事: ワインの保管方法 ) ワインの提供温度 (参考記事: チャートで覚えたワインのサービス温度 ) ワインのデカンティング 発泡性ワインの栓の抜き方(参考記事: 非発泡性(スパークリング)ワインの栓の抜き方 ) ワインの保存に使われる方法(参考記事: ワインの保管方法 ) <ブドウ樹の栽培、畑の管理、ワインの醸造> 高接ぎとその特徴(参考記事: grafting(...

WSETで納得!JSAで疑問だったギヨ・ドゥブルとコルドン・ロワイヤの違い

JSAワインエキスパートを学んでいた時に、ブドウ樹の仕立て方でずっと疑問に思っていたことがありました。 それは、 「ギヨ・ドゥブルとコルドン・ロワイヤの違い」 。 両者ともに世界的に広く採用されている仕立て方である「 垣根仕立て 」の代表例なのですが、 ギヨドゥブルは長梢剪定 、 コルドンロワイヤは短梢剪定 の例として紹介されていました。 (参考記事: ブドウ樹の仕立て、剪定とは?短梢剪定、長梢更新剪定とは? ) それぞれぱっと見の形はすごく似ていて、その違いは、枝の太さの違いだけ。ギヨドゥブルは2本に分かれる枝が細くて、コルドンロワイヤはそれが太い。 なぜこのような似通った2つの仕立て方が用いられているのか が、当時の私にはわかりませんでした。 JSAソムリエ・ワインエキスパート試験では、ブドウの栽培方法、特に仕立て方に関してはあまり深い知識は必要なかったために、この2つの機能的な違いや、長梢剪定、短梢剪定に関する説明は試験対策講座でも省略されていました。また、当時、独自でネット検索をして色々調べてみたのですが、結局答えはわからず終いでした。 それから一年、こんな疑問があったことも忘れてしまった頃、WSETレベル3の講義を受けて この疑問を解決することができました! ギヨ・ドゥブルとコルドン・ロワイヤの選定の流れ WSET の講義を受けて分かったことは、次のようなこと: ギヨ・ドゥブル では、前年の新梢が一本だけ残され、その枝(長梢)が水平方向に延ばされる ギヨ・ドゥブル では、水平に伸ばされた長梢の上に、その年の新梢が垂直に伸びる ギヨ・ドゥブル では、その年の収穫が終わったら、その年の新梢1本だけを残して、残りの枝は刈り取られる コルドン・ロワイヤ では、一昨年かそれ以前に作られた腕枝(コルドン)の上に、去年の新梢の一部(短梢)が残される コルドン・ロワイヤ では、短梢から今年の新梢が垂直に伸びる ギヨ・ドゥブル、コルドン・ロワイヤともに 、新しいブドウの房は新梢の上にできる (ギヨ・サンプル/ドゥブルの剪定の流れ) (コルドン・ロワイヤの剪定の流れ) 仕立てが出来上がった状態では、それぞれとても似通った形になって...

パロ・コルタド・シェリーとは?アモンティリャードとオロロソとの製法の違いを調べてみた

JSA試験、WSET試験を通して酒精強化ワインであるシェリー(Sherry)を学んできましたが、ずっと疑問に思っていたことがありました。 それは、「 パロ・コルタド・シェリーとは何なのか? 」です。 シェリーとは、スペイン・アンダルシア州カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラとその周辺地域で生産される酒精強化ワインのことで、ポート・ワイン(ポルトガル)、マデイラ・ワイン(ポルトガル)とともに、著名な酒精強化ワインと言われています。 シェリーには、フィノ(Fino)/マンサ二ーリャ(Manzanilla)、オロロソ(Oloroso)、アモンティリャード(Almontillado)、 パロ・コルタド(Palo Cortado) 、ペドロヒメネス(Pedro Ximenez)など様々な種類があります。 しかし、JSA、WSETどちらのテキストにおいても、 パロ・コルタド に関する記述 はとても少なく、製法に関する記述もなく、漠然とその特徴が書かれているだけでした。 その特徴は、 ・希少であること ・アモンティリャード(Amontillado)の香りを持つが、味はオロロソ(Oloroso)のボディとこくを持つ という2点だけです。 ずっと疑問に思っていたことを解決すべく、製法を中心にパロ・コルタドについて調べてみました。 参考にしたのは、次のサイトです: https://www.sherrynotes.com/sherry-types/palo-cortado/ https://www.sherrynotes.com/2015/background/palo-cortado-mystery/ まずは、パロ・コルタドの発祥から。パロ・コルタドは、もともとフィノとしては不適合として除外された樽からできたそうです。 <パロ・コルタドの発祥> ------------------------------------------------------------------------ ・パロ・コルタドは、もともとフィノ(Fino)の製造から偶然生まれたワインと言われている。 ・フィノシェリーでは、樽での熟成中にフロールと呼ばれる産膜酵母が発生し、フロールのもとで熟成される。しかし、フィノ樽の中には...

良いワインの条件とは?WSETのBLIC

ワインの 「品質レベル」 を学ぶことは、WSETのカリキュラムに従ってワインを学ぶ醍醐味の1つだと思います。 「品質レベル」 とは、その ワインの品質の高さ です。つまり、良いワインなのか、そうではないワインなのかということです。 WSETには「品質レベル」を評価する考え方として、「BLIC」という方法があるそうです。 BLICとは、Balance(バランス), Length(余韻), Intensity(凝縮度), Complexity(複雑さ)の頭文字です。 一般に、 これら4つの評価基準を全て満たしているワインは「素晴らしい(outstanding)」ワイン、3つを満たすものは「非常に良い(very good)」ワイン、2つを満たすものは「良い(good)」ワイン、1つしか満たさないものは「妥当な(acceptable)」ワインと言われるようです。そして、1つも満たさないものは「悪い(poor)」ワインです。 (※これは1つのガイドラインであって、必ずしもこの点数だけで厳密にはこの点数だけでワインの評価はできないそうです) 私もWSETを通してこの考え方を学びましたが、「なるほど!便利!わかりやすい!」と思いました。 しかし、実際にそれを実践しようとするとなかなかわかりにくかった部分もあったので、個人的な感想を紹介したいと思います。 Balance まず1つめは、4つの評価基準のうち、もっとも基本的な基準の 「バランス」 です。この「バランス」を満たしていない場合、ほとんどのワインは「悪い」ワインとみなされてしまいます。 バランスとは、例えば、次のようなポイントで評価がされるようです。 ・(果実味+糖分) vs (酸味+タンニン)はバランスがとれているか? ・甘味、酸味、タンニン、アルコールのいずれかが突出していないか? ・オークの香りが突出していないか? WSETをやり始めたころは、何が「正しいバランスなのか?」を判断することがとても大変でした。それはWSETを始めるまでに、あまりワインの品質について考えることがなかったからです。 しかし、いくつもテイスティングを重ねて、良いワインと言われるものをいくつか味わって、なんとなく「バランス」というものがわかってきたような気がしました。 多くのワインがバランスを満たしていると思うのですが、個人的には... ・寒い地...

自宅でできる!ソムリエ・ワインエキスパート2次試験対策、セルフ小瓶練習法

私は食品や飲料関係の仕事をしているわけではなく、日々、嗅覚や味覚のトレーニングを積んでいるわけではありませんでした。 ワインスクールに通ってはいましたが、ブラインドテイスティングでは品種もほとんど正解できず、テイスティングコメントも講師の模範解答に近づくことはなかなかできずにいました。 「ワインスクールの練習だけじゃ、ワインエキスパートの2次試験は受からない...」 そんな思いで、自宅でもできる練習方法を探し出し、なんとか JSAソムリエ・ワインエキスパート試験 を 一発合格 することができました。 この記事ではワインエキスパートの2次試験(テイスティング試験)対策として行っていた 自宅練習法 を紹介します。 JSAワインエキスパート試験の形式 ワインエキスパート試験では、例年、白ワイン2種、赤ワイン2種、ワイン以外のお酒1種の計5種類のお酒が出題され、ブラインドテイスティングを行います。 4種類のワインについては、外観・香り・味などのワインの特徴に加え、産地・ヴィンテージ・ブドウ品種などの回答が求められます。回答は選択式で、マークシートに回答を記入する形式です。 ワイン以外のお酒については、お酒の名称を回答するだけの問題です。通常、4種類の選択肢の中から、だたしいお酒1つを見つけ出します。 2019年度のテイスティングテストの各評価項目の配点は次の通りでした。 ------------------------------------ ・外観 19% ・香り 26% ・味わい 17% ・その他の項目 9% ・収穫年 5% ・生産地 7% ・主なブドウ品種 12% ・飲料の銘柄 各3% ------------------------------------ ちなみに、ソムリエ試験では少し出題形式が異なり、例年、ワインが3種、ワイン以外のお酒が2種出題されます。ワイン、ワイン以外のお酒に対する回答方法は、ワインエキスパート試験と同様で、回答をマークシートに記入していきます。 テイスティング試験に合格するために必要なこと テイスティング試験に合格をするには、ワインを視覚的・嗅覚的・味覚的に 「正しくとらえ」 、それを回答用紙に 「正しく表現...

サントル・ニヴェルネ地区(ロワール)でシュナンブランが栽培されない理由を考察

 フランスのロワールでは、地域によって主に生産されている白ブドウ品種が異なります。 アンジュ―&ソミュール地区とトゥーレーヌ地区における主要な白ブドウ品種は「シュナンブラン」である一方で、サントル・ニヴェルネ地区では「ソーヴィニヨンブラン」です。 シュナンブランが、アンジュ―&ソミュール地区とトゥーレーヌ地区の広域で栽培されているにもかからわず、なぜサントル・ニヴェルネ地区で一気に生産されなくなるのかを、シュナンブランの特徴をもとに考察してみました。 まず、 シュナンブランの特徴 と言えば... ・萌芽が早く(春の霜にやられやすい)、晩熟(秋の雨にやられやすい) ・樹勢が強い品種である(十分な水と栄養を与えれば高い収量が得られる) ・ボトリティス菌に侵されやすい(甘口ワインの醸造にはボトリティス菌は良い影響を与える) ・うどんこ病や幹の病気にもかかりやすい ・果実の熟し方にばらつきがある(高品質のワインを造るためには、選果をしながら収穫する必要がある) ・酸味が強い ・非芳香族系品種である ・スパークリングワイン、辛口、オフドライ、甘口など様々なスタイルのワインを生産するロワール中流域の主要品種 ・ロワール地方では、青リンゴやレモンのアロマを持つ(鉄っぽさやスモーキーさを伴うこともある) ・南アフリカで最も栽培されている品種(辛口、甘口、貴腐ワイン、スパークリングワイン、酒精強化ワインが生産されている) ・南アフリカでは、熟した黄色いリンゴや桃のアロマに、トロピカルフルーツのニュアンスが感じられる などです。 このうち、栽培における重要な特徴は、「 萌芽が早く 」、「 晩熟」 という部分です。 ロワール中流域の気候 は、ブドウ栽培にとっては涼しい気候ですが、大西洋の影響を受けて年間の寒暖差はやや緩和されています。 また、海洋性の影響を受けますが、ペイナンテ地区ほど春や秋の雨に悩まされることもなく、早霜のリスクもそれほど大きくはないと考えられます(内陸にいくほど大陸性気候の影響を受けることで、冬と春の気温差がはっきりして、萌芽の時期が均一になるため)。 このようにロワール中流域のアンジュー&ソミュール地区とトゥールーヌ地区では、春から秋まで十分な生育期間が確保できるので、シュナンブランのような萌芽が早く晩熟な品種でも十分に栽培できると考えられます。また反対に、...

品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト(さまざまなテイスティング試験にも使えます)

以前の記事(参照記事: 英語クラスについていくための英語力 )で、ワイン英語対策としてWSETレベル2のテキストを購入したことを書きました。 このテキスト、英語対策だけではなく、 WSETレベル3の試験対策としても非常に役に立ちました 。 役に立つ理由は、「 品種ごとの主要産地 」と「 産地ごとのワインの特徴 」が詳しく書かれているためです。 WSETレベル3の記述式試験では、「 特定の産地のワインのスタイルを書かせる問題 」がよく出題されると聞いていました。そのため、試験勉強でも品種x産地ごとのワインスタイルを何度も調べるのですが、レベル3のテキストでは品種の詳しい情報はテキストの複数箇所に別れて書かれていたので、網羅的に調べるのが大変でした。 一方で、レベル2のテキストは 各チャプターが品種ごとにまとまっている ので、 特定の品種に対して主要産地や、そのワインを網羅的に調べることが非常に簡単 でした。また、レベル2は品種に主眼を置いているために、レベル3のテキストでは省略されているような 各地のワインスタイルもしっかりと記述がなされていました 。 価格も4000円以内とレベル3のテキストほど高くはないので、WSETレベル3の試験勉強を行うにあたって、レベル2のテキストを用意しておくことは決して損はないと思いました。 最新のレベル2テキスト(英語版もしくは日本語版)はWSETのオンラインショップで購入可能です。 また、Amazonなどのサイトで中古を見つけることも可能です。 → https://amzn.to/3CuPhJQ (Amazonへのリンクです) 私は費用を浮かせるためにAmazonで中古品を購入しました・ Level 2の書籍では、シャルドネ、ピノノワール、カベルネソーヴィニヨン&メルロー、ソーヴィニヨンブラン、シラー&グルナッシュ、リースリングが個別のチャプターで説明されていました。また、その他の品種チャプターの中では、ピノグリ(ピノグリージョ)、ヴェルディッキオ&トレッビアーノ、シュナンブラン、メロンブラン、ヴィオニエ、アルバリーニョ、セミヨン、ゲヴュルツトラミネール、トロンテス、ガメイ、テンプラニーリョ、サンジョベーゼ、ジンファンデル、ピノタージュ、カルメネール、マルベックなどの様々な品種の説明もあり...

シュナン・ブランの味わいは産地によってどう違う? ~産地比較テイスティング~

 リースリング、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランに引き続き、今回はシュナン・ブランのワインです。 (関連記事: リースリングの味わいは産地やタイプでどう違うのか? ~産地やタイプによる特徴の違いのまとめ~ ) (関連記事: シャルドネの味わいは産地によってどう変わるのか? ~産地ごとの特徴の違いのまとめ~ ) (関連記事: ソーヴィニヨン・ブランの味わいは産地によってどうかわるのか? ~産地ごとの特徴の違いのまとめ~ ) まずシュナン・ブランの主な特徴をまとめると次の通りです。 ・主要産地は、ロワール(仏)と南アフリカ。 ・高い酸味を持つノンアロマティック品種。 ・果実の成熟が不均一で、一房のブドウの中でも成熟度合が異なる (ロワールでは... ) ・スパークリングワイン、スティルワイン(辛口、オフドライ、甘口)など様々なスタイルのワインが造られる。 ・多くのワインは、ミディアムボディ、やや残糖あり、高い酸味、オーク熟成なし、緑色系果実から南国系果実の香りや、青い香りを持つ (南アフリカでは... ) ・主に低価格帯の大量生産ワインに使われ、その多くは、ミディアムボディ、辛口~オフドライ、中程度~高い酸味、柑橘系~南国系果実の香りを持つ。 ・ブレンドワインにも使われる ・近年、高価格帯のワインの製造も増えている 主な特徴はこのあたりだと思います。 そして、主要産地のワインの特徴は下の表にまとめてみました。ロワールでは、「ヴーヴレ」、「サヴィニエール」、「コトー・デュ・レイヨン」でそれぞれ特徴的なスタイルのワインが造られています。 シュナン・ブランのテイスティング では、この情報を踏まえて、実際にテイスティングをしてみようと思います。 今回用意をしたワインは次の通り。 ワイン①:『Domaine Brunet Vouvray Demi Sec Vieilles Vignes 2014』(ヴーヴレAOC) ワイン②:『Savennieres Chateau D'epire 2005』(サヴニエールAOC) ワイン③:『De Trafford Chenin Blanc De Trafford Wines 2018』(南アのプレミアムCB) ワイン④:『Libertas Chenin Blanc Distell 2019』(南アのテーブルワインCB) ワイン①:『...