タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>
ワインに関する英文を読んでいると、石灰質土壌を表す言葉として、さまざまな言葉が登場します。
特に気になるのが、
① Limestone = 石灰岩
② Chalk = チョーク
③ Calcareous soil = 石灰質土壌
の3つです。
いつもこの3つの違いが分からままだったのですが、ここらで少し整理をしてみようとおもいました。
いきなり正解に行き着くのは難しそうなので、少し調べてみて、自分なりの理解をまとめてみようと思います。
まずは、「① Limestone = 石灰岩」から。
Limestoneとは、炭酸カルシウム(CaCO3)を50%以上含む堆積岩を指すようです。
次に、「② Chalk = チョーク」。
Chalkとは、未固結の石灰岩を指すようです。つまり、Limestoneの一種という位置づけのようです。
最後に、「③ Calcareous soil」です。
Calcareousとは、「石灰質の、炭酸カルシウムの」という意味です。なので、「Calcareous soil」とは、「石灰質/炭酸カルシウムの土壌」という意味になります。
炭酸カルシウム(CaCO3)を多く含む土壌は幅広く「Calcareous soil」と呼ぶことができ、①と②の両方を包含することができそうです。③は①と②に比べると、よりその化学的な組成に注目をした言葉であるようです。