WSET Diplomaについての前回の記事では、学習範囲について調べてみましたが、今回は必要な英語力について調べてみました。
WSETレベル3は日本語での受講&受験が可能ですが、レベル4にあたるディプロマは受講・受験ともに英語のみです。
(関連記事:WSET Level 4 (Diploma)の学習内容と各ユニットの構成について調べてみました)
ディプロマのSpecification(WSET Level 4 Diploma in Wines Specification)を見ると次のように書かれています。(https://www.wsetglobal.com/qualifications/wset-level-4-diploma-in-wines/ からSpecificationにアクセスが可能です)
--------------------------------------------
1.2. Recommended prior learning (推奨される事前学習)
1.2.1 For entry onto the WSET Level 4 Diploma in Wines, candidates must hold either the WSET Level 3 Award in Wines or the WSET Level 3 Award in Wines and Spirits. (WSET レベル 4 ディプロマ・イン・ワインに参加をするには、WSET レベル 3 アワード・イン・ワインまたは WSET レベル 3 アワード・イン・ ワイン・アンド・スピリッツのいずれかを取得していることが必要です。)
1.2.2 Candidates sitting where English is not their first language are strongly recommended to have IELTS at 6.5 or above or be able to demonstrate an equivalent ability level. (英語を母国語としない受験者は、IELTS 6.5 以上、または同等の能力を証明できることが強く推奨されます。)
1.2.3 It is strongly recommended that candidates read the documents in the Resources section of the online area; this provides key guidance on how to approach the theory and tasting examinations. (オンラインのリソースセクションにあるドキュメントを読むことを強く推奨します。)
まずは、1.2.2によれば、英語力はIELTS 6.5以上が強く推奨されています。
IELTS(International English Language Testing System)とは、「米国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、および英国を含む英語圏の国々に留学、就労または移住を希望する人々の英語力を測定する、ハイステークスの英語試験」と言われています。
あるサイトの換算によると、IELTS 6.5は、
・TOEFL iBT: 90~99
・TOEFL CBT: 233~274
・TOEFL PBT: 577~597
・TOEIC: 820~870
と言われています。
TOEIC820点以上はかなりの高得点だと思いますが、この程度の英語力は少なくとも求められているようです。
さらに1.2.1 によると、WSETレベル3の取得が前提条件となっています。
つまり、英語力でいうと、WSETレベル3を英語試験で取得できる程度の英語力は必要と言えそうです。
最後に1.2.3 によると、一連の関連資料は事前に目を通しておいた方が良いとのこと。
当然これらは英語の資料だと思うので、英語ですらすら長文を読めるだけの英語力は求められているようです。