Reserveと、ラベルに書かれたワインをよく目にすることがあると思います。
何となく意味がわかっていそうな言葉ですが、実は正確な意味がよくわかっていないことが多い言葉だと思います。
そこで、ラベルに「Reserve」と書かれた「Reserve wine」の意味を調べてみました。
まず、「Reserve(取っておく、蓄えておく)」という言葉は、もともとワインメーカーが特に品質の高いワインを直ぐには販売せずに、取っておいた/蓄えておいたことに由来するようです。
スペインで使われる「Reserva」やイタリアの「Riserva」も「Reserve」と同じような意味合いを持つ言葉です。
しかし、これらの言葉が正確に意味するところは、国によって大きな違いがあるようです。
例えば、スペインやイタリアの「Reserva」や「Riserva」は、それぞれのワイン法によって用法が明確に決められた言葉です。ワインラベルに「Reserva」や「Riserva」と表記をするには、両者ともに特定の熟成期間を経ていることが求めらます。
一方でアメリカなど、その使用がワイン法などで制限されていない地域の場合は、「Reserve」の意味するところはかなりあいまいです。多くの場合は、ワインメーカーによってそのワインを特別に見せるためのマーケティングツールとして利用されているようです。
そのような地域では、多くのワインメーカーは特に品質が高いワインや、長期熟成用に作ったワインに「Reserve」という用語を用いているようですが、場合によっては特に大きな意味はなく、全てのワインに「Reserve」という言葉を用いる例もあるようです。
最後に、ワインラベルには現れませんが「リザーブワイン」という言葉が使われているワイン産地もあります。それは、フランスのシャンパーニュです。
シャンパーニュで収穫されたブドウは、一度全てがスティルワイン(非発泡ワイン)として醸造され、その一部がその年に製造されるシャンパーニュの製造に使われます。そして、残りのスティルワインは次年度以降のシャンパーニュの製造に使うワインとして保管され、このワインは「リザーブワイン(Reserve wine)」と呼ばれます。
このように「リザーブワイン(Researve wine)」は、様々な意味を持った言葉としてワイン業界で使われているようです。