チリのワイン産地は南北に長く広がりますが、地形的な特徴の影響を受けるために、実は南北よりも東西にかけて、気候や土壌の多様性が非常に高いと言われています。 従来の原産地呼称では、この東西にかけてのワインスタイルの特徴の違いが十分に表現されていませんでしたが、2011年から、この問題を解決するための新たな付加的な原産地呼称が加えられました。 それが、「コスタ(Costa)」、「エントレ・コルディリェラス(Entre Cordilleras)」、「アンデス(Andes)」の3つです。 これは従来の原産地呼称に付加的に加えられるもので、例えば「Aconcagua」で造られたワインに対して、「Aconcagua Costa」、「Aconcagua Entre Cordilleras」、「Aconcagua Andes」のようにラベルに表記されるようです。 上図のように、「コスタ」は海の影響を受ける地域、「アンデス」はアンデス山脈の影響を受ける地域、そして「エントレ・コルディリェラス」はその間の地域を表します。 この新たな原産地呼称の仕組み自体はシンプルなのですが、それぞれの名前、特に「エントレ・コルディリェラス(Entre Cordilleras)」を覚えるのが厄介です。 そこで、これを覚えるための語呂合わせを考えてみました。 エントレ・コルディリェラスは少し苦しいですが、英語のスペルも覚えられるように、それに合わせた語呂合わせにしてみました。 <了>
前々回のソーヴィニヨン・ブランの主要生産地域一覧(参考記事:Sauvignon Blancの主要産地一覧と代替ワイン)に引き続き、今度はリースリングの主要生産地域一覧。
WSET L3のテキストの情報をもとに下のようにまとめました。
リースリングの産地としては、ドイツやアルザスのような涼しい地域のイメージが強いですが、ニューワールドのオーストラリア、アメリカ、ニュージーランドでも造られています。
リースリングはアロマティック品種で樽を効かせたものは少ないので、WSET L3の本番試験で代替ワインを求められるようなことがあれば、果実の熟度や香りのタイプの近いものを選ぶのが正攻法ではないかと思います。
ここでもWSETテキストの物足りなさで、New York StateとNew Zealandのリースリングについてはあまり細かい記述がありませんでした。きっと記述式試験にはでないということだと思い、あまり深く突っ込んで調べるようなことはしませんでした。
クレア・ヴァレーのリースリングは、テキストには「瓶熟成により、ハチミツやトーストの風味を醸すことがある」と書かれていましたが、授業では瓶熟成を経ていない若いワインでもこのような風味を醸すと説明されたので、少し疑問が残るところでした。試験ではテキスト通りに書いた方が無難かもしれません。
リースリングは他にカナダなどでも造られているのですが、キリがないのでこの辺りの産地にとどめました。
各品種の産地ごとの特徴は、WSET Level 2のテキストにまとめられていたので、こちらも参考にしました。品種によってはL3のテキストよりも詳しく説明がされていました。
(参考記事:品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト)
WSET L3のテキストの情報をもとに下のようにまとめました。
リースリングの産地としては、ドイツやアルザスのような涼しい地域のイメージが強いですが、ニューワールドのオーストラリア、アメリカ、ニュージーランドでも造られています。
リースリングはアロマティック品種で樽を効かせたものは少ないので、WSET L3の本番試験で代替ワインを求められるようなことがあれば、果実の熟度や香りのタイプの近いものを選ぶのが正攻法ではないかと思います。
ここでもWSETテキストの物足りなさで、New York StateとNew Zealandのリースリングについてはあまり細かい記述がありませんでした。きっと記述式試験にはでないということだと思い、あまり深く突っ込んで調べるようなことはしませんでした。
クレア・ヴァレーのリースリングは、テキストには「瓶熟成により、ハチミツやトーストの風味を醸すことがある」と書かれていましたが、授業では瓶熟成を経ていない若いワインでもこのような風味を醸すと説明されたので、少し疑問が残るところでした。試験ではテキスト通りに書いた方が無難かもしれません。
リースリングは他にカナダなどでも造られているのですが、キリがないのでこの辺りの産地にとどめました。
各品種の産地ごとの特徴は、WSET Level 2のテキストにまとめられていたので、こちらも参考にしました。品種によってはL3のテキストよりも詳しく説明がされていました。
(参考記事:品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト)
<ドイツの品質分類ごとのリースリングの特徴>
リースリングの場合は、ドイツの品質分類ごとのワインのスタイルも重要です。
どのようなブドウからどのように造られるのか?そして、その結果、どのような特徴を持ったワインが出来上がるのか?に注意して、それぞれのワインのスタイルをまとめました。
具体的には、TrockenbeerenausleseとBeerenausleseは、貴腐の影響を受けているために、必ず甘口で果実の皮の砂糖漬けのような香りを持っていることや、Eisweinは凍ったブドウから造られているために純粋な果実味が前面に押し出されていることなどです。(Trockenbeerenausleseは貴腐の影響を受けたブドウの粒、Beerenausleseは過熟または貴腐ブドウの粒から造られています)
Ausleseも、Prädikatsweinの中間に位置するワインで様々な特徴を持っているので注意が必要です。このワインは、「個別に選別された完熟のブドウの房」から造られ、貴腐の影響を受けていることもあります。また、数は多くありませんが、辛口ワインを造ることのできる最上位のPrädikatsweinです。
そして、遅摘みのSpätlese、最下層のPrädikatsweinであるKabinettと続きます。
Prädikatsweinの下には、Qualitätsweinというマスト糖度がより低いワインのカテゴリーがあります。
WSET L3の試験では、リースリングの場合は代替ワイン問題よりも、ドイツワインの各カテゴリーの特徴を問う問題の方が重要な気がします。
次のように並ぶPrädikatswein(プレディカーツワイン)ですが、頭文字を取ると「TEBASK」です。
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Trockenbeerenauslese(トロッケンベーレンアウスレーゼ)
Eiswein(アイスヴァイン)
Beerenauslese(ベーレンアウスレーゼ)
Auslese(アウスレーゼ)
Spätlese(シュペートレーゼ)
Kabinett(カビネット)
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私は、「手羽好き」と覚えました。(手羽先だと、アウスレーゼの位置を誤ってしまう可能性があったため)