今回のテーマは、ブルゴーニュの「コート・ド・ニュイ(Côtes de Nuits)」地区にある「 フラジェ・エシェゾー(Flagey-Echézeaux) 」村です。 場所は下の地図のように、モレ・サン・ドニ村、ヴージョ村、ヴォーヌ・ロマネ村の間に挟まれています。 コート・ド・ニュイの村名のワインが認められている他の村と比べると、特にそれほど小さい村でもありません。ヴージョ村やヴォーヌ・ロマネ村の方がよっぽど面積は小さめです。 しかし、このフラジェ・エシェゾー村ではその名を冠したAOCのワインを造ることは許されていません。つまり、「A.O.C. Flagey-Echézeaux」という名のワインは存在しません。 その代わり、この村で栽培されたブドウから村名を冠したワインを造る場合、全て「A.O.C. Vosne-Romanée」という隣の村の名前を冠したワインとして造られます。 なぜ、フラジェ・エシェゾー(Flagey-Echézeaux) には村名のワインが無いのでしょうか?少し疑問に思って、フラジェ・エシェゾーのブドウ畑について調べてみました。 まず、フラジェ・エシェゾーのブドウ畑の場所ですが、村名以上のワインを造ることのできるブドウ畑は、村の西側に局地化しているようです。村の中心地は、点線の楕円の部分に固まっているので、場所としては村の外れにあるようです。 この村の西側に局地化した畑のうち、大部分を占める畑は、特級畑である「エシェゾー(Echézeaux)」と「グラン・エシェゾー(Grands-Echézeaux)」です。 これら2つのグランクリュ畑から造られるブドウからは、唯一、フラジェ・エシェゾー村のアイデンティティの感じられる、「A.O.C. Echézeaux」と「A.O.C. Grands-Echézeaux」のワインが造られます。 残りの畑は、プルミエ・クリュ畑と村名ワイン畑となりますが、これらの畑で造られるワインはそれぞれ「A.O.C. Vosne-Romanée Premier Cru」と「A.O.C. Vosne-Romanée」となり、フラジェ・エシェゾー村の名前が使われることはありません。 それでは、ここでヴォーヌ・ロマネ村のブドウ畑の分布を見てみたいと思います。 これを見ると、ヴォーヌ・ロマネ村のブドウ畑は、フラジ...
WSETの英語受講で、私が少し苦労をしたのがワイン用語の正しい発音です。
例えば、「Bordeaux Supérieur」。日本語では、「ボルドー・シュペリウール 」や「ボルドー・シュペリュール」と書かれることが多いと思います。
しかし、いざこれを英語の文章の中で言おうと思うと、少し考えてしまいます。カタカナの音のままで発音をしたら明らかに不自然です。
WSETでは「Bordeaux Supérieur」の正しい発音を次のように紹介しています
https://www.youtube.com/watch?v=wHtH-cBWuVw&index=23&list=PLBEyL8JWZDOtc2_xhcCUXYRCVgAjqXz9t
ここで紹介されている発音は「シュペリウール」や「シュペリュール」でもなく、英語の「superior」に近い発音です。
WSETは公式サイトにおいて、このようなワイン用語の正しい発音の例をいくつか紹介しています。(英語サイトなので、”正しい発音=英語学習者向けの正しい発音”という意味だと思います)
https://www.wsetglobal.com/knowledge-centre/how-to-say-it/
この中で私が気になったのは次のような用語:
・ Auslese, Spätlese
・ Vendanges tardives
例えば、「Bordeaux Supérieur」。日本語では、「ボルドー・シュペリウール 」や「ボルドー・シュペリュール」と書かれることが多いと思います。
しかし、いざこれを英語の文章の中で言おうと思うと、少し考えてしまいます。カタカナの音のままで発音をしたら明らかに不自然です。
WSETでは「Bordeaux Supérieur」の正しい発音を次のように紹介しています
https://www.youtube.com/watch?v=wHtH-cBWuVw&index=23&list=PLBEyL8JWZDOtc2_xhcCUXYRCVgAjqXz9t
ここで紹介されている発音は「シュペリウール」や「シュペリュール」でもなく、英語の「superior」に近い発音です。
WSETは公式サイトにおいて、このようなワイン用語の正しい発音の例をいくつか紹介しています。(英語サイトなので、”正しい発音=英語学習者向けの正しい発音”という意味だと思います)
https://www.wsetglobal.com/knowledge-centre/how-to-say-it/
この中で私が気になったのは次のような用語:
・ Auslese, Spätlese
・ Botrytis
・ Pommard・ Vendanges tardives
・ Champagne
・ Minervois
・ Minervois
・ Puligny-Montrachet
まず「Auslese (アウスレーゼ)」「Spätlese (シュペートレーゼ)」はそれぞれ語尾が「ゼ」で終わっていますが、音声で聞くと「ザ」に近い発音です。そういえば、私の担当講師がずっと「アウスレーザ」「シュペートレーザ」と発音をしていて、私はこれが訛りだと思っていたのですが、どうやら正しい発音だったようです。
「Botrytis」は「ボトリティス・シネレア」でおなじみですが、音声例での発音は「ボトライティス」です。
「Pommard (ポマール)」は「ポマー」に近い発音。「Vendanges tardives(ヴァンダンジュ・タルディヴ)」は、「ヴァンダーン・タルディーヴ」に近い発音です。
「Champagne」「Minervois」「Puligny-Montrachet」もそれぞれフランス語独特の発音です。
このページのNoteに書かれているように、これらが唯一の正しい発音とは限らないと思いますが、海外で使う場合、少なくとも日本語表記をそのまま読んだカタカナ発音よりはずっと通じる確率が高そうです。