タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>
WSETの英語受講で、私が少し苦労をしたのがワイン用語の正しい発音です。
例えば、「Bordeaux Supérieur」。日本語では、「ボルドー・シュペリウール 」や「ボルドー・シュペリュール」と書かれることが多いと思います。
しかし、いざこれを英語の文章の中で言おうと思うと、少し考えてしまいます。カタカナの音のままで発音をしたら明らかに不自然です。
WSETでは「Bordeaux Supérieur」の正しい発音を次のように紹介しています
https://www.youtube.com/watch?v=wHtH-cBWuVw&index=23&list=PLBEyL8JWZDOtc2_xhcCUXYRCVgAjqXz9t
ここで紹介されている発音は「シュペリウール」や「シュペリュール」でもなく、英語の「superior」に近い発音です。
WSETは公式サイトにおいて、このようなワイン用語の正しい発音の例をいくつか紹介しています。(英語サイトなので、”正しい発音=英語学習者向けの正しい発音”という意味だと思います)
https://www.wsetglobal.com/knowledge-centre/how-to-say-it/
この中で私が気になったのは次のような用語:
・ Auslese, Spätlese
・ Vendanges tardives
例えば、「Bordeaux Supérieur」。日本語では、「ボルドー・シュペリウール 」や「ボルドー・シュペリュール」と書かれることが多いと思います。
しかし、いざこれを英語の文章の中で言おうと思うと、少し考えてしまいます。カタカナの音のままで発音をしたら明らかに不自然です。
WSETでは「Bordeaux Supérieur」の正しい発音を次のように紹介しています
https://www.youtube.com/watch?v=wHtH-cBWuVw&index=23&list=PLBEyL8JWZDOtc2_xhcCUXYRCVgAjqXz9t
ここで紹介されている発音は「シュペリウール」や「シュペリュール」でもなく、英語の「superior」に近い発音です。
WSETは公式サイトにおいて、このようなワイン用語の正しい発音の例をいくつか紹介しています。(英語サイトなので、”正しい発音=英語学習者向けの正しい発音”という意味だと思います)
https://www.wsetglobal.com/knowledge-centre/how-to-say-it/
この中で私が気になったのは次のような用語:
・ Auslese, Spätlese
・ Botrytis
・ Pommard・ Vendanges tardives
・ Champagne
・ Minervois
・ Minervois
・ Puligny-Montrachet
まず「Auslese (アウスレーゼ)」「Spätlese (シュペートレーゼ)」はそれぞれ語尾が「ゼ」で終わっていますが、音声で聞くと「ザ」に近い発音です。そういえば、私の担当講師がずっと「アウスレーザ」「シュペートレーザ」と発音をしていて、私はこれが訛りだと思っていたのですが、どうやら正しい発音だったようです。
「Botrytis」は「ボトリティス・シネレア」でおなじみですが、音声例での発音は「ボトライティス」です。
「Pommard (ポマール)」は「ポマー」に近い発音。「Vendanges tardives(ヴァンダンジュ・タルディヴ)」は、「ヴァンダーン・タルディーヴ」に近い発音です。
「Champagne」「Minervois」「Puligny-Montrachet」もそれぞれフランス語独特の発音です。
このページのNoteに書かれているように、これらが唯一の正しい発音とは限らないと思いますが、海外で使う場合、少なくとも日本語表記をそのまま読んだカタカナ発音よりはずっと通じる確率が高そうです。