ニュージーランドでもっとも有名なワイン産地と言えば、マールボロ(Marlborough)だと思います。
そして、ここにはさらにいくつかのブドウ栽培地域が含まれています。
それは、「ワイラウ・ヴァレー(Wairau Valley)」、「アワテレ・ヴァレー(Awatere Valley)」、「サザン・ヴァレーズ(Southern Valleys)」です。
ワイラウ・ヴァレーは、沿岸からワイラウ川に沿って内陸まで広がる栽培地域です。
栽培面積が最大の地域で、沿岸部の平野から、海の影響の少ない内陸部まで様々な環境に囲まれています。
ソーヴィニヨン・ブランが多く栽培されていますが、栽培環境によって、パッションフルーツの香りを持つブドウから、草のような青い香りを持つものまで、さまざまな成熟度のブドウが得られます。
沿岸部は特に土壌が肥沃で水はけもく暖かさを得られるために、よりアロマの強いブドウが得られるようです。
アワテレ・ヴァレーは、マールボロの最東部に位置します。
この地域は海に近く標高も高い地域であるために、ワイラウ・ヴァレーよりも涼しく風の強い地域です。
涼しい環境であるために、酸味の高いソーヴィニヨン・ブランが得られます。
ピノノワールの栽培もおこなわれていますが、涼しく風の強い環境のために、果皮が厚く実が小さくなるために、色が濃い目のワインが造られると言われています。
サザン・ヴァレーズは、ワイラウ・ヴァレーとアワテレ・ヴァレーの間に位置する地域です。サザン・ヴァレーズはいくつかの谷をまとめた相称となっており、そのために名称は単数形の「ヴァレー」ではなく複数形の「ヴァレーズ」になっています。
ワイラウ・ヴァレーやアワテレ・ヴァレーと比べて、新しいブドウ畑が多い地域のようです。
この地域の土壌は、水はけの悪い粘土の含有率が多いため、より水はけの多い地域に比べて冷涼効果が得られます。そのため、暑さに弱いピノノワールの産地として知られています。
土壌による冷涼効果はありますが、アワテレ・ヴァレーほど涼しい産地ではないようです。
さて、これら3つのブドウ栽培地域ですが、個人的にはなかなか覚えるのに苦労をしています。特にニュージーランドの産地は聞き馴染みが無いうえに、似たような名前が多いので、何かと混同しがちです。
そこでここでも語呂合わせに頼って覚えてみました:
ワイら (ワイラウ)
慌てて (アワテレ)
マルボロ (マールボロ)
隠す。
<了>