このブログでも散々書いてきましたが、WSET試験において最も大変だと思うのが筆記試験対策です。
その中でも個人的に特に大変だと思うのが、「栽培・醸造」分野です。
この分野は、ブドウ栽培理論、および、ワイン醸造理論について学ぶ部分であり、WSETの中で最も理論的な部分だと思います。
そのため、うわべだけの知識だけでなく、しっかりとした理論を理解していないと、筆記試験で十分な得点は得られないと思います。
さらには、この分野はWSETで取り上げられる世界のさまざまなワインを理解する上で根幹となる部分であり、「栽培・醸造」分野がしっかりわかっていないと、各地域の個別のワインを理解することも難しくなってしまいます。
ちょうど下の図のようなイメージです。(viticulture = 栽培、vinification =醸造)
「栽培・醸造」分野をまとめる
WSETのテキストは基本的に文章が中心です。
文章を追いながらテキストを一通り読み終えてみると、読んだ直後はわかったような気になります。しかし、実際に練習問題などを解いてみると、自分が全然理解していないことに気が付かされます。
そんな情報のまとめ方として、個人的に有効だと思うのが、テキストの内容を表にまとめることです。
表にまとめてみることで、情報を一覧できたり、情報を整理できるので、一気に理解が深まります。
特に、「栽培・醸造」分野には、さまざまな栽培・醸造手法(オプション)が登場するのですが、これらについては、「定義・概要(definition/explanation)」、「メリット(advantages)」、「デメリット(disadvantages)」でまとめるのが個人的にはおすすめです。
WSETの筆記試験問題ではよく、「~とは何かを説明せよ」や「~の特徴を説明せよ」という問題が登場するのですが、このようなまとめ方をしておくと、すぐに書くべきことが頭に浮かびます。
また、「なぜ~は高級ワインに用いられるのか?」や「なぜ~は安いワインには向いていないのか?」、「~の良い点、悪い点を論ぜよ」、「~の適用について論ぜよ」なども問題が出題されても、メリット・デメリットをまとめておくととても役に立ちます。
上の例は、「Cold soaking」のみに絞った例ですが、「マセラシオン」をテーマに「発酵後のマセラシオン」や「熱を使ったマセラシオン」などを並べてそれぞれの手法の「メリット・デメリット」を比較してみると、どのようなワインにそれぞれのマセラシオンが適しているのがが一目でわかるようになります。