ワインの第一の香り(primary flavour)と言えば、「果実」、「草/ハーブ」、「花」、「香辛料」などの香りがあります。
この中で、「果実」、「草/ハーブ」、「香辛料」は日々の生活で手にするものなので、個人的には、なんとなく香りのイメージがわかります。
しかし、「花」って身近なようで、意外に日常的に触れ合うことがありません。
なので、私は「花の香り」が苦手だし、どんなワインに「花の香り」が当てはまるのかよくわかりません。
恥ずかしながら、ほとんど感覚的に、「花っぽい」香りを感じたときに、あてずっぽ的に「花の香り」をテイスティングノート書き込んでいます。
このままではいけないと、最近、花の香りについて調べてきました。
まず、花の香りに主に寄与をしているのは、テルペン(terpene)という香り物質のようです。
テルペンは植物から生成される有機化合物の大きな分類で、エッセンシャルオイルの主成分なのだそうです。マスカット品種(Muscat)には、リナロール(linalool)やゲラニオール(geraniol)というテルペンが含まれ、その典型的な「ブドウの香り」の原因になっているようです。
また、他の品種では、リースリング(Riesling)、ゲヴュルツトラミネール(Gewürztraminer)、トロンテス(Torrontés)などにもテルペンが含まれているようです。
こうして見てみると、強い香りを持ついわゆる「アロマティック品種」が花の香りを持っているようです。
いわゆる「華やかな香り」を持つワインが「花の香り」を持つのでしょうか?
まだこの件は研究中なので、新たな情報があったらまたアップデートをしたいと思います。