ロワール地方のアンジュ&ソミュール地区は、ロゼワインの製造で有名な地域です。 この地域で造られる主要なロゼワインと言えば次の3つです: ・ロゼ・ド・ロワール(Rosé de Loire) ・ロゼ・ダンジュ(Rosé d’Anjou) ・カベルネ・ダンジュ(Cabernet d’Anjou) この3つのロゼワインの特徴を簡単にまとめてみました。 <続く>
ワインに関する説明を読んでいると、時々、「素朴な」や「ラスティックな」、「Rustic」と表現されるワインが登場します。
何となく意味が分かるような気がしますが、実はあまりわかっていないような気もするので、このようなタイプのワインのスタイルについて考察をしてみたいと思います。
「素朴なワイン」の説明でよくあげられている言葉としては次のようなものがあります:
・無骨な
・気取らない
・骨太な
・粗削りな
・ブドウ品種に忠実な
・原料を活かした
・テロワールを表現した
また、「素朴なワイン」の反対のスタイルとしては次のようなものがあげられています:
・上品な
・洗練された
・エレガントな
・シルキーな
・樽熟成などの醸造テクニックを前面に押し出した
これらの言葉から考察をすると、「素朴なワイン」とは、醸造技術を前面に押し出さず、ブドウの持つ本来の特徴を表現した、場合により粗さの残るワインであるようです。
ちなみに、「素朴なワイン」とは文脈によりさまざまなタイプのワインを表すこともあるようですが、一般的には赤ワインを指すことが多いようです。その理由は、素朴な(Rustic)という言葉が、タンニンの性質を表す言葉として使われることが多いからのようです。
よく「素朴なワイン」として表されるワインは次のような特徴をもっているようです:
・酸味が高め
・しっかりとした舌触りのある粗く乾燥したタンニンを持つ
・野生味のある/乾燥した果実やハーブの風味を持つ
・土のニュアンスを持つ
ブドウ品種としては、力強い品種であるカベルネソーヴィニヨンやプティ・シラーを使ったワインに対する形容として用いられることがよくあるようです。
<了>