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カリフォルニアのワイン産地の冷涼効果を図にしてまとめてみた

 



カリフォルニアはワイン産地としては緯度の高い地域です(北緯32~42度)。


そのため、冷涼効果がなければ高品質なワイン用のブドウの栽培はできません。


カリフォルニアの主な冷涼効果は、「海からの冷たい風」、「霧」、「標高」の3つです。


これらの冷涼効果が働くメカニズムを上のような図にしてまとめてみました。



① 海からの冷たい風


カリフォルニアはワイン産地にしては緯度が低く、比較的日照の強い地域です。


陸地の空気はこの日照により暖められて上昇気流となり、代わりに海からの冷たい風が内陸まで入り込みます。この冷たい海風は海岸山脈の切れ目を縫って入り込むために、全ての場所がこの冷たい風の恩恵を受けられるわけではありません。


カリフォルニア付近の海風が冷たい理由は、カリフォルニア海流と呼ばれる寒流が関係しています。


この午後から夜間にかけて吹き込む冷たい風は、夜間の温度を下げるために、日中と夜間の温度の気温差(日較差)を生み出します。この気温差のおかげでブドウは高品質なワインに必要な酸を保持することができるとともに、糖分の成熟が緩やかになるために、香りやタンニンが十分に成熟します。


(関連記事:なぜ温暖な地域でのブドウ栽培には冷涼効果が好まれるのか?を考察


これ以外にも冷たい風が吹き込む影響は、カビのリスクの軽減や、霜のリスクの軽減にもつながります。



② 霧の発生


海岸山脈を越えて内陸まで運ばれた湿気を含んだ空気は午後から夜間、明朝にかけて霧を発生させます。


これは午後から夜間にかけて気温が下がり、空気中の飽和水蒸気量が下がることが原因だと思われます。


霧はカリフォルニアの強い日照を遮ることで冷涼効果をもたらします。例えば明朝まで残った朝霧は、午前中の急な温度上昇を和らげます。


また、霧による日照の遮蔽はブドウの光合成にも影響を与え、ブドウの成熟のスピードを緩やかにすると考えられます。


このような霧の発生による冷涼効果ですが、この恩恵を受けられる地域は、海からの湿気を含んだ空気が入り込む、比較的標高の高くない地域に限られます。



③ 標高


霧の届かないような標高の高い地域ですが、ここでは標高の高さによる冷涼効果が期待できます。


しかし、このような標高の高い地域は日照を遮るものが何もないために、ブドウは強い日照を受けることとなります。このような地域では、黒ブドウの色素やタンニンの成熟が早まります。


<了>



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