ドイツワインで覚えるべき品質基準と言えば、プレディカーツヴァインの6段の分類です。
試験などでは順番を問われることが多いのですが、おすすめの暗記法は、頭文字による語呂合わせです。
頭文字が「T E B A S K」なので、私は、「手羽好き」と覚えています。
もともとは、「手羽先」という覚え方を教えてもらったのですが、「TEBASAKI」だと、アウスレーゼとシュペートレーゼの順番を混同してしまうことが多かったので、「手羽好き(TEBASUKI)」という語呂合わせに変えました。
これだと、アウスレーゼの「A」は、明らかにシュペートレーゼの「S」より前に登場します。
順番を覚えて満足しがちなのですが、それぞれの分類の中身を抑えておくこともおすすめです。
個人的な経験を言うと、私自身があまり中身を理解できていなかったので、備忘用にポイントをまとめてみました。
まず、上の3段階(TBA~ベーレンアウスレーゼ)は、ブドウの「粒」による選別です。「粒」レベルで選別をすることで、非常に糖度の高いマスト(ブドウ果汁)を作ることができます。その代わり選別の手間や費用がかかるので、出来上がるワインも高額になります。
下の3段階は、粒レベルではなく、ブドウ(房)での選別です。「粒」ごとに収穫をするようなことは無いので、上の3段階のような手間や費用は掛かりません。その代わり、マストの糖度は上の3段階よりも低くなります。
とはいえ、最下層のカビネットもかなり糖度の高いブドウであるために、基本は残糖のある甘味のあるワインとなります。
辛口ワインは基本的には、プレディカーツヴァインよりも下の、クヴァリテーツヴァインなどに含まれます。(理論的には、プレディカーツヴァインからも辛口のワインを造ることはできるようですが、数はそれほど多くないようです)
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