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ワイン名称に出てくるフランス語の「Côte」と「Coteaux」の違いとは?

 タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>

はじめての失敗!WSET Diploma D4, D5 オンライン受講の感想と試験対策

D4(Sparkling wines)とD5(Fortified wines)についての取り組みについても忘れないうちにしたためておきたいと思います。


まず、スケジュール感は下の図のような感じです。


幸運にもD1とD2の進捗が順調に進んでいたので、一気に最短でD4とD5の受講&試験も進めてしまうスケジュールで取り組みました。


つまり、D4とD5の受講(オンライン)はD2(Wine Business)の試験準備と並行して取り組んで、D4とD5の試験は最短で受験してしまおうというスケジュールです。





D4とD5はそれぞれ試験範囲がそれほど広くないためか、試験日程は同日に設定されていました。ちなみにD4とD5の全体におけるWeightingはそれぞれ僅か5%ほどです:

D4 Sparkling Wines - 5%

D5 Fortified Wines - 5%


いままで学習をしてきたD1(Wine Production)が20%、D2(Wine Business)が10%であることを考えると、ボリュームはかなり軽めの内容です。


それでも2つの範囲を一度に受験することに一抹の不安はありましたが、「えいや」と受けてしまうことに決めました。



D4とD5の受講内容


受講内容は基本的には、一番最初のD1(Wine Production)とほとんど同じでした。


(関連記事:WSET Diploma D1オンライン受講の感想① ~オンライン受講の流れ~


異なる点としては、用意をしなければならないワインのタイプがより専門的なものになったことでした。当然、ふらっと近所のワインショップに立ち寄って、販売されているようなものではありません。例えば、ヴィンテージポートや、マデイラ、ヴィンテージシャンパーニュなどです。


これらの購入については、主に楽天などのオンラインショップの力を借りました。オンラインショップの存在は本当に偉大です。オンラインショップがいまほど発達していない時代には一体どうやって、マイナーなタイプのワインを集めていたのかと疑問に思ってしまいます。


(関連記事:WSET Diploma D1オンライン受講の感想⑤ ~テイスティング課題~


テイスティング課題の書き方にも、一部追加をされたものがありました。D1ではテイスティングノートを書くだけでよかったのですが、D4とD5では課題によって「ワインの製法やスタイル」の特定と、「その理由」の記述が追加されました。


D4、D5ではD2と同様に、グループ論述課題が無かったので(個人論述課題のみ)、完全に自分のペースで進めることができたので、ほとんど難しいことは無く受講を進めることができました。


(関連記事:WSET Diploma D1オンライン受講の感想④ ~個人/グループ論述課題~


論述を英語で書くことについては、D1、D2と続けてやってきたので、D4とD5についてはほとんど違和感なく取り組むことができるようになっていました。



犯してしまったテイスティングの失敗(D4とD5の試験内容)


D4とD5の試験はともに同じようなフォーマットで行われ、次のような内容です:

・論述+テイスティング合わせて90分(それぞれ45分程度の配分)

・テイスティングのワインは3種類


この試験の厄介なところは、「Fail」になった場合の再試験には論述とテイスティングの両方が含まれることです。D3はどちらか片方が受かれば再試験では免除されるのですが、D4とD5は試験内容が狭いせいか、再試験を受ける場合にはもう一度、全ての準備を行わなければなりません。そんなプレッシャーのある中での受験となりました。


いままでのワインの資格試験を通して、理論や論述についてはまったく苦手意識を持ったことは無かったので、鬼門はテイスティングにあると考えていました。


テイスティングの準備はオンライン受講のテイスティング課題の見直しを中心に行いましたが、結果的にはそれだけでは準備不足でした。


主に準備が足りなかったと思う点は次のような点でした:

① 紙の回答用紙に書き込む練習が足りなかった

② ワインのタイプ/産地/製造方法の判別と根拠説明のための準備ができていなかった


それぞれについて説明をしたいと思います。


① 紙の回答用紙に書き込む練習が足りなかった


Diploma試験としては初めてのテイスティング試験だったこともあり、試験中にこの点は非常に戸惑いました。以前に受験をしたLevel 3のテイスティング試験でも紙の回答用紙への記入だったので、同じようなものだと甘く考えていたのですが、その時の感覚では全く対応ができませんでした。


その理由の1つはとにかくテイスティング試験の記述にかけられる時間が少ないことです。


テイスティング質問にかけられる時間は、試験時間のおよそ半分の45分です。そのうち、3つのワインについて回答を書かなければならないので、1つのワインにかけられる時間は15分程度です。


1つのワインに対してたった15分間で、ワインの特徴を把握して、それをテイスティングノートとして書き表さなければなりません。さらに、ワインによっては、テイスティングノートに加えて、産地・ワインタイプ・製造方法の特定を求める質問が用意されています。これらの質問への回答では、単なる産地・ワインタイプ・製造方法だけではなく、それを特定した根拠を説明することが求められます。


テイスティングを1~3分くらいで終わらせて、テイスティングノートの記述に5~7分程度、産地・ワインタイプ・製造方法の回答と説明に5分程度をかけて1~2分の見直しをしたら、これで15分たってしまいます。


最初の数口のテイスティングで方針を決めて、一気に書き出すのですが、途中で気の迷いが生じて回答の方向性を変えようなものならもう時間が足りなくなってしまいます。15分という時間は本当にあっという間に過ぎてしまいます。


さらに、時間を足りなくさせる要素がもう1つありました。それは、回答スペースの少なさです。個人的な感覚では、どんなに省スペースで回答を書いても、結局は余白まで使わないと書ききれなくなってしまいます。そして、時には余白でさえ足りなくなってしまうことも多々ありました。こんな時、新たなスペースを生み出すために、一度記述した回答を消して再度書き直しをする羽目になるわけですが、これは本当に貴重な時間の浪費でした。


このように紙用紙への回答の場合、「タイムマネジメント」と回答用紙の「スペース(余白)マネジメント」が重要になるわけですが、ずっとパソコンを使って回答を書いてきた私にとっては、まったく準備のできていないものでした。


「時間をかけずに簡潔にテイスティングノートを書く練習」、「省スペースで英文を書く練習」をもっと事前にすべきだったと後悔しています。



② ワインのタイプ/産地/製造方法の判別と根拠説明のための準備ができていなかった


Diplomaのテイスティング試験ではLevel 3と同様に、ワインの特徴(外観、香り、風味、品質、熟成能力)を文章で表現するテイスティングノートの記述が求められます。


しかし、Level 3の試験と異なる点は、テイスティングノートに加えて、ワインのタイプ・種類や、産地、製造方法について書かせる追加質問が用意されていることです。また、これらの質問については通常、その根拠を説明することも求められます。


私が犯した大きな失敗の2つ目は、D4, D5試験に当たって、これらの追加質問の準備ができていなかったことです。


D4, D5のテイスティング試験に向けてしっかりと「Tasting Guidance」の資料を読み込んだつもりでしたが、D4, D5ではこれらの追加質問は問われないと勝手に勘違いをしていました。つまり、D4, D5ではテイスティングノートさえ書ければ良いと思っていたわけです。


この思い込みは非常に致命的なミスとなりました。


問題用紙に予想外の問題が書かれているのを目にして、慌ててしまっただけではなく、その質問に対するテイスティング練習も十分にできていませんでした。


ただ単にテイスティングノートを書けば良いと思っていたので、ワインの種類や産地を判別するようなテイスティング練習をあまりしてきてはいませんでした。


例えば、出題されたスパークリングワインを口に含んだときに、それがシャンパーニュなのか、カバなのか、プロセッコなのか、しっかりとワインのタイプを判別できるような練習が必要だったわけです。


そしてワインのタイプが分からなければ、ワインの産地や製造方法を問われた場合に、それを正確に答えることができないわけです。プロセッコが出題されてその製造方法を問われた場合に、そのワインがカバだと思い込んでいたならば、誤って製造方法を「瓶内二次発酵」と答えてしまうことになってしまいます。



試験結果は?


結局、試験結果としてはD5(酒精強化ワイン)は何とか無事合格をしましたが、D4(スパークリング)はテイスティング試験のみ「Fail」となってしまいました。


D4の理論部分は「Pass」の評価をもらっていましたが、D4, D5ともに理論とテイスティングの両方を「Pass」して初めて合格となるために、D4の試験対策は一からやり直しとなってしまいました。


一度「Pass」の評価をもらったD4の理論試験の試験対策を再度やらなければならないのは、本当にやる気の起きないことでした。


D4の試験は、直ぐに再試験の申し込みをして、2度目の試験で何とか合格をすることができましたが、D6とD3の試験準備が大幅にずれ込んでしまいました。


D4を落として、初めてのDiploma試験での失敗としってしまいましたが、やはり「Diplomaは甘くない」と思わせてくれるような経験でした。


<了>

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テイスティング下手のJSAワインエキスパート(ソムリエ)2次試験対策

テイスティング下手の私がワインエキスパート2次試験を一発合格 JSAワインエキスパート資格は、世間一般にソムリエと言われている方々が所有しているJSAソムリエ資格と同等レベルの資格であり、テイスティング能力も同等のレベルが必要と言われています。 実際に、どちらの資格においても、理論試験対策、テイスティング対策において学習する内容はほぼ同じです。 あるサイトによればソムリエ・ワインエキスパートの合格率は、1次試験の合格率は30~40%、2次試験の合格率は70~80%程度と言われています。1次試験に比べると、2次試験の合格率は圧倒的に高いのですが、それでも油断はできません。なぜなら、1次を受かる人はしっかりワインを勉強をしてきた人たちなので、その人たちの2割も落ちてしまうというのは決して少ない割合ではないからです。 また2次試験には、昨年1次試験を受かって2次試験に落ちた、いわゆる「1次試験免除組」が加わってきます。1年をかけてテイスティングの練習をみっちりしてきたこの人たちは2次試験のレベルを少し上げているかもしれません。 私はワインを仕事にしているわけではないし、ワインを頻繁に飲んでいるわけでもないし、お酒の中で特別ワインが好きだというわけでもないし...とにかく2次試験のテイスティングにおいては不安要素ばかりでした。 そんなテイスティング下手の私が、JSAワインエキスパート試験の2次試験(テイスティング試験)を一発で突破した方法を紹介します。 テイスティングを学べばワインの世界が一気に広がる! ワインエキスパートの資格を取得するまで、私は自分でワインが選べないタイプの普通のワイン素人でした。 ワインリストのワインの名前もわからなければ、どんな味がするかもわからない...。お店に行けばソムリエや店員さんのおすすめに従うだけ...。 そんな私が、ワインエキスパートのテイスティング対策をしていく中で徐々に自分でワインを選べるようになりました! ワインリストやラベルからワインの味を知る手掛かりは、「ワイン産地」、「ブドウ品種」、「ワインの等級(ある場合)」、「生産者」、「ヴィンテージ(収穫年)」などです。 ワインエキスパート用のテイスティング対策を経験することで「生産者」以外の、「ワイン産地」x「ブドウ品...

ナパヴァレーAVA(カリフォルニア)の覚え方を正攻法で考える

 ワイン学習において、ナパヴァレーAVAの暗記は難関だと思います。 いままで語呂合わせによる覚え方などを考えてきましたが、今回は正攻法による覚え方を考えてみたいと思います。 まず、ナパヴァレーの位置ですが、ナパ郡の西部の広い範囲に位置しています。そして、ソノマ郡とソラノ郡に挟まれたやや内陸に位置しています。 東西を、ヴァカ山脈とマヤカマス山脈に挟まれているために、東のセントラルヴァレーからの暖かい空気や、太平洋からの冷たい空気から守られています。 しかし南部はサン・パブロ湾に面しているために、ここからの冷たい海風や霧の影響を受けています。また、北部の一部も山脈が少しだけ途切れているために、ソノマ郡からやってくる涼しい空気の影響もやや受けます。 さて、ここから本題のナパヴァレーのAVAに関してです。 ナパヴァレーには、この地域全体をカバーするNapa Valley AVAと、その中に16の小地域のAVAが含まれています。覚えるのが難しいAVAは、この16の小地域のAVAです。 主だったAVAは、下の図のように、山の斜面と、谷底の川の近くに、南北に並んでいます。 数あるものを覚えるための1つの方法としては、それぞれの要素をグルーピングすることだと思います。 そこで、これらのAVAを、まずは山の斜面にあるもの(緑色)と、谷間にあるもの(無色)に分けてみたいと思います。 緑色のAVAではほとんどの畑が霧の冷涼効果を受けないフォグライン(Fog line)よりも高い標高に位置しています。一方で、無色のAVAの畑は霧の影響を受けるフォグラインよりも標高の低い場所に位置しています。 そして、次にサン・パブロ湾からの冷たい風と霧の影響を受ける度合によって、谷間のAVAを3つのグループに分けようと思います。南に位置するAVAほどその影響は大きく、北に位置するAVAほどその影響は小さくなります。 下図の青い地域は湾からの影響を大きく受け涼しい地域であり、赤い地域は湾からの影響はほとんどなく暖かい地域です。そして黄色はその中間くらいです。 谷間の南部のAVA まずは、谷間のAVAのうち、もっともサン・パブロ湾に近い地域にある3つのAVAです。 ・ロス・カーネロス(Los Carneros) ・クームズヴィル(Coombsville) ・オーク・ノール・ディストリクト(Oak Kn...

ソムリエ・ワインエキスパート試験で苦労をした年号の覚え方

WSETと比較をしてみると、JSAソムリエ・ワインエキスパート試験で特徴的な部分は、ワインに関する歴史が問われることでした。 (関連記事: WSETレベル3とJSAソムリエ・ワインエキスパート資格の違い、どちらがおすすめ? ) ワインやワイン産地には興味があるんですが、正直、ワインの歴史にはそこまで興味を持てませんでした。ワイン愛好家にとって重要なことは、おいしいワインを見つけることや、おいしいワインを飲むことであり、ワインがどんな歴史をたどってきたかなんて近代を除いてそんなに重要なことではないと思えるからです。 「歴史なんか覚えて、何の役に立つの?」正直こんな気持ちでした。 だから、いざ覚えようと思っても、興味のないことはなかなか覚えられません。ワインの色などは語呂合わせを駆使して覚えてきたのですが、年号関連は語呂を作っても同じような語呂ばかりになってしまい、この方法もあまり役に立ちませんでした。 そこで始めたのが、正確な年号を覚えるのはとりあえず置いておいて、年号の順番を覚えるというやり方。特定のトピックにおいて、関連した年号を1つの図にまとめていくと、何となく時代背景が見えてきて、少しずつ頭に入ってくるような気がします。さらに、キーとなる年号だけ覚えておけばその前後関係を覚えておくだけで、JSAソムリエ・ワインエキスパート試験は4択なので十分対応可能だと思いました。 例えば原産地管理法の年号は、ヨーロッパ→北米・南ア→南米・豪州→NZ・日本のように広まっていくのがわかります。 また、ブドウの伝来もヨーロッパ→南米→アメリカ・南ア→豪州→NZ→日本のように広がっています。 そして、日本も長野・山梨から始まり、北海道や山形に広がっていくのがわかります。 正確な年号を語呂合わせで覚えるよりも、こちらの方が時代背景がわかるので後々役に立つ知識になるとおもいました。 このような類似のトピックで情報を1つの図にまとめていくやり方は、その他覚えにくい生産量のデータや、気候区分を覚えるのにも役に立ちました。単なる数字を覚えるよりもずっと楽に暗記ができました。 例えば、フランス各地の栽培面積とワイン生産量。 そして、各地の気候区分。 試験中に具体的な数字が浮かばなくても、なんどなくこれらの図が頭に浮か...

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