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1月, 2020の投稿を表示しています

最新記事

ワインから感じられる「スギ」の香りとは?(考察)

 ワインの香りを表現する際に、しばしば 「スギ」 という言葉が登場します。 この「スギ」という言葉は、おそらく英語の「Cedar」に由来しており、Cedarは正確には日本のスギと異なるセイヨウスギを意味します。 厳密には、日本のスギは、マツ綱のヒノキ科スギ属で日本固有種であり、Cedar は、マツ目マツ科のヒマラヤスギ属です。 香りとしては、スギもCedar(ヒマラヤスギ)も一般に、 森林浴を思わせる爽やかさや清涼感を香り を持つと言われています。基本的には、 「スギ」 も 「Cedar」 を似たような香りを持っているようです。 さて、ワインにおいて 「Cedar」 という言葉が使われる場合、多くの場合、これは 樽熟成を経た赤ワイン に対して使われます。「Oak」という表現に類似しており、 ワインが持つ木の香り を表す言葉として使われます。(※樽熟成の代わりにオークチップを使った場合でも感じられるようですが、その香りは弱くなるようです) そのため、香りのタイプとしては通常、 第2の香り(ワイン醸造に関係する香り) に分類されています。 また、ブドウ品種としては 「カベルネ・ソーヴィニヨン」 によく使われる言葉としても知られています。 カベルネ・ソーヴィニヨンは、製造工程において、比較的、 長期の樽熟成を伴う ことの多いブドウ品種です。そのため、ワインはオーク樽由来の木の香りを帯びることが多く、このような表現と相性が良いのだと思います。 また、カベルネ・ソーヴィニヨンは品種由来の香りとして、 「メンソール」 や 「ハーブ」 のような 青さや清涼感のある香り を持つことで知られています。これが樽熟成に由来する木の香りと相まって、森林浴を思わせる爽やかさや清涼感をもつ 「Cedar」 や 「スギ」 という表現用語で表されるのだと思います。 時々、カベルネ・ソーヴィニヨンの品種特徴として「スギの香り」と書かれていることがありますが、樽熟成を伴わないカベルネ・ソーヴィニヨンからはもしかしたらスギの香りは感じられないかもしれません。 一般的に、「スギ」や「Cedar」の香りを持つ赤ワインは、フレンチオークで熟成されたものであると言われています。例えば、ボルドーの赤ワインや、高品質なナパバレーのカベルネ・ソーヴィニヨンなどがこれに当たります。 アメリカンオークが樽熟成に使われた場

リースリング(Riesling)の主要産地とそのワインの特徴

前々回のソーヴィニヨン・ブランの主要生産地域一覧(参考記事: Sauvignon Blancの主要産地一覧と代替ワイン )に引き続き、今度はリースリングの主要生産地域一覧。 WSET L3のテキストの情報をもとに下のようにまとめました。 リースリングの産地としては、ドイツやアルザスのような涼しい地域のイメージが強いですが、ニューワールドのオーストラリア、アメリカ、ニュージーランドでも造られています。 リースリングはアロマティック品種で樽を効かせたものは少ないので、WSET L3の本番試験で代替ワインを求められるようなことがあれば、果実の熟度や香りのタイプの近いものを選ぶのが正攻法ではないかと思います。 ここでもWSETテキストの物足りなさで、New York StateとNew Zealandのリースリングについてはあまり細かい記述がありませんでした。きっと記述式試験にはでないということだと思い、あまり深く突っ込んで調べるようなことはしませんでした。 クレア・ヴァレーのリースリングは、テキストには「瓶熟成により、ハチミツやトーストの風味を醸すことがある」と書かれていましたが、授業では瓶熟成を経ていない若いワインでもこのような風味を醸すと説明されたので、少し疑問が残るところでした。試験ではテキスト通りに書いた方が無難かもしれません。 リースリングは他にカナダなどでも造られているのですが、キリがないのでこの辺りの産地にとどめました。 各品種の産地ごとの特徴は、WSET Level 2のテキストにまとめられていたので、こちらも参考にしました。品種によってはL3のテキストよりも詳しく説明がされていました。 (参考記事: 品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト ) <ドイツの品質分類ごとのリースリングの特徴> リースリングの場合は、ドイツの品質分類ごとのワインのスタイルも重要です。 どのようなブドウからどのように造られるのか?そして、その結果、どのような特徴を持ったワインが出来上がるのか?に注意して、それぞれのワインのスタイルをまとめました。 具体的には、TrockenbeerenausleseとBeerenausleseは、貴腐の影響を受けているために、必ず甘口で果実の皮の砂糖漬けのような香りを持っていることや、Eisw

覚えられない時にどうする? ソムリエ・ワインエキスパート資格、WSET資格の取得に役立ったモチベーション

これまで、「JSAワインエキスパート」と、「WSET Level3 in Wines」の資格取得のための勉強を続けてきましたが、私は決して要領の良いタイプではないため、受講期間中はずっと授業の予習と復習を欠かさずづづけてきました。 半年にも及ぶ資格取得のための勉強は、時にはやる気を挫かれるようなこともありましたが、なんとかモチベーションを維持して勉強を続けることができました。 ワインの資格勉強でモチベーションになったことをランキング形式で紹介したいと思います。 1位 ワインを通して知ることのできる新しい知識 私はワインビジネスに関わっているわけではないので、これが一番のモチベーションです。例えばそれは、世界の地理だったり、アルコールの歴史だったり、ワインの化学反応だったりです。特にワインエキスパートではカバーをしているワイン産地が世界各国なので、普段はあまり関わることのない東欧や南米の地理学べる事は大きな楽しみになりました。また、WSETにおいては英語を学べることが一番のモチベーションになりました。英語って英語のために勉強をするとモチベーション維持が大変なのですが、ワインを学ぶためのツールの1つと考えると英語を学ぶこともあまり苦にはなりませんでした。 (関連記事: ワイン学習のモチベーションが上がる!(自粛期間にも)おすすめのワイン映画や読み物 ) 2位 落ちた場合の再試験の労力と費用 ちょっと後ろ向きかもしれませんが、実はこれも大きなモチベーションになりました。 私にとってのワイン資格は趣味以上のものではないため、一度落ちたら次回挑戦するための意欲が湧くか分かりません。特に受講から期間があいてしまうとテースティング能力はかなり落ちてしまうと思ったので、試験前にもう一度、テースティング力を磨くとなるとかなりの努力とお金が必要です。JSA試験は前年落ちた人のための対策講座が各ワインスクールで様々用意されているので、お金さえかければ、まだやりやすいかもしれないのですが、WSETでは参加できる講座が限られています。私は正直、WSETに関しては一度落ちたら再度受験をするイメージが全くわきませんでした。 「半年だけ頑張る」をスローガンにして、何とか試験勉強を乗り切りました。 (参考記事: WSET Level3 合格までのスケジュール )

ソーヴィニヨンブラン(Sauvignon Blanc)の主要産地一覧と代替ワイン

WSETの記述式試験の定番問題の1つに、代替ワインの提案問題があります。 例えば、こんな問題: -------------------------------------------- A customer who regularly purchases classic French wines requests New World alternatives. Recommend a suitable New World wine as a substitute for each of the wines listed, stating reasons for your selection. 定期的にフランスワインを購入しているある顧客から、ニューワルドの代替品をリクエストされました。 リストのそれぞれのワインに対して、代替品として適切なニューワールドのワインを勧めて、それを選んだ理由を述べてください。 -------------------------------------------- *問題はインターネット上に公開されていた"Specification for the WSET Level 3 Award in Wine and Spirits"のサンプル問題から引用 選択肢はメジャー産地のメジャー品種のワインの選択肢が多くて、次のようなワインがリストにあがったりします: -------------------------------------------- Pouilly-Fumé, Côte-Rôtie, Saint-Emilion, Margaux, Chablis -------------------------------------------- この手の問題を解くには、品種ごとの主要ワイン(産地)とそのワインの特徴をまとめておくと便利です。 例えば、主要な白ワイン品種である ソーヴィニヨン・ブラン について、私は次のようにまとめました。(大量生産品は除いて、プレミアムワインだけに絞っています) <ソーヴィニヨン・ブランの主要ワイン産地一覧> この品種は、第一アロマを生かした早飲みタイプと、オークを効かせて熟成さ

英語の説明力を試されたルミアージュとデゴルジュマンの工程

WSET L3の英語受験において、特に英作文の力を試されたのは、非発泡性ワイン、特に伝統的方式におけるルミアージュ(動瓶)とデゴルジュマン(澱抜き)の工程の説明でした。 伝統的方式の工程の説明やその目的は、試験においてかなり出題される可能性が高いのではないかとしっかりと準備をしておいたのですが、このルミアージュ(動瓶)とデゴルジュマン(澱抜き)は、専門用語もたくさん出てくるし、日本語でも説明ができるか不安な内容でした。 一読しても、英文も複雑で、各工程の詳細をしっかりと説明する自信が全くなかったので、テキストの英文を分解して、自分なりの簡易な英文に作り替えて、それを覚えるという対策をとりました。この方法は、これ以外にもヴィンテージポートのデカンティングの手順や、スパークリングワインの開栓手順を覚える際にも活用しました。 下が、ルミアージュとデゴルジュマンの工程を自分なりに覚えやすい英文に分解した例です(使われている単語が一部難しいので、実際はもう少し簡易な単語に替えました)。テキストの説明よりも冗長になってはいますが、各ステップを単文の一行の英文にまとめることで、覚えるのも書くのもかなり楽になりました。 --------------------------------------------------------------- <Overall explanation of riddling and disgorgement > (ルミアージュとデゴルジュマンの概要) Riddling and disgorgement are processes to remove the lees sediment, after the period of maturation. (ルミアージュとデゴルジュマンは、一定の熟成期間を過ぎたのちに、沈殿した澱を取り除くための工程である) <Detailed flow of each process (各プロセスの詳しい流れ)> Riddling (ルミアージュ/動瓶) ① Bottles were placed horizontally in the holes of an A-frame rack called a pupitre.  (瓶はピュピートルと呼ばれるA字型に開かれた棚の穴に水平に

トカイ・アスーとその他のトカイワイン (WSET Level 3)

WSET L3のテキストではわずか2ページほどしか割かれておらず、とてもマイナー感のあるトカイ(ハンガリー)のワイン。 しかし、しっかり読み込むと、記述式問題で出題されそうな特殊ワインがいくつか含まれています。 特にトカイ・アスーは、貴腐の影響を受けていない健康なブドウでベースワインを造ってから、そのワインに貴腐ブドウを漬け込んで造られます。他の甘口ワインと比べて(参考記事:「 甘口ワインの醸造手法のまとめ 」)特殊な製造方法で、いかにもWSETの出題者が好きそうな製法です。 トカイではトカイ・アスーを含めて5種類のワインが紹介されているので、こちらを表形式でまとめてみました。まとめた項目は、使われるブドウ(grape selection)、醸造方法(wine making)、熟成方法(maturation)、出来上がるワインの特徴(characteristics of the final wine)です。 5つワインの中でも特に、特有の製法・特徴を持つ、トカイ・サモロドニ(Tokaji Szamorodni)、アスー・ワイン(Aszú wine)、トカイ・エッセンシア(Tokaji Eszencia)の3つに注意をしました。 また、これら3つはハンガリー語であるためか、スペルが独特なので、英語受験に向けてしっかりとスペルも覚えました。 その他のWSET L3の重要ポイントはこちら→「記事: WSET Level3 記述式問題で重要に思えたところ 」 (関連記事: トカイワインの主要ブドウ品種の語呂合わせによる覚え方 ) (関連記事: サモロドニ?サモドロニ?まぎらしいトカイワインの名称の覚え方 )

WSETの英語試験対策で気を付けたドイツのワイン用語

ドイツワインの勉強を経験したことのある方ならばおなじみの言葉、「クヴァリテーツワイン」「プレディカーツヴァイン」「ベーレンアウスレーゼ 」「トロッケンベーレンアウスレーゼ 」。 WSETのテキストでは、これらの用語に対して次のような2種類のスペルが併用されています。(英語、日本語どちらのテキストでもそうだったと思います) Qualitätswein / Qualitätswein e Prädikatswein / Prädikatswein e Beerenauslese / Beerenauslese n Trockenbeerenauslese / Trockenbeerenauslese n 語尾のわずかな違いなので、はじめのうちは気が付かなかったのですが、試験勉強に取り掛かって正しいスペルを覚えようとしたときにこれらが併用されていることに気が付いてしまいました。 日本語試験だったらカタカナで書けば済むことなのですが、英語受験ではどちらを書けばよいのかとても気になるところです。 で、様々なサイトを調べて行きついた結論が、「左側はドイツ語の単数形、右側はドイツ語の複数形」ということでした。結局、誰にも確認をしていないのでこの結論が正しいかどうかはわからないのですが、もしこれがドイツ語の名詞の変化であるならば、テキストのどこかに説明を加えて欲しいと思いました。ドイツ語なんてちゃんと勉強をしたことがないので、そんなことわかりません... 多分、単数形、複数形どちらを書いても本試験の点数に大きな影響はないとは思いますが、念のため違いを覚えて本試験に臨みました。

出題頻度高め?甘口ワインの醸造手法のまとめ(WSET レベル3)

WSET L3の記述式試験では、よく特殊ワインの製造方法が問われると担当の講師から聞きました。 広い意味で言えば、甘口ワインも特殊ワインの一つ。通常の辛口ワインの醸造方法と比べて、主にアルコール発酵からその後で特殊な工程が加えられます。 テキストでは様々な手法が箇条書きでまとめられているのですが、毎回読むのが大変で、私は次のように表にまとめて覚える方法をとりました。表にしておくと、次回、復習をするときにぱっと調べたいことがわかるのでとても便利です。 特に注意をしたのが、その手法がどのタイミングで行われるのか?(timing of adding sugar) どんなワインで使われるのか?(examples) そのワインはどんな特徴を持つのか?(characteristics of the final wine) です。 言葉が似ているせいか(両方pではじまる)、私は"passerillage (樹上でブドウを乾燥させる方法)"と"passito (収穫後にブドウを乾燥させる方法)"を混同してしまうことが多かったのですが、このようにまとめるとその違いは一目瞭然です。 その他のWSET L3の重要ポイントはこちら→「記事: WSET Level3 記述式問題で重要に思えたところ 」

非ネイティブのWSETレベル3英語対策

私はWSETレベル3を英語で受講して、英語で受験し、無事合格をすることができました。 英語受講をする前までは、「ワイン英語がちゃんと聞き取れるのかな?」「講師からの質問に答えられるかな?」「他の生徒についていけるかな?」と不安ばかりでした。 英語受講は、世界で活躍するワインの専門家や、日本語クラスを受講できない英語ネイティブ向けで、私のような「ワイン英語を勉強したいだけの非ネイティブ」なんかが興味本位で参加をしてもよいのかと、受講申し込みをするまではかなり頭を悩ませました。 そんな私がWSETレベル3の英語受講や、英語受験のポイントだと思ったことを、英語学習にフォーカスをあてて紹介したいと思います。 ワインを英語を学んだきっかけと、学んでよかったと思うこと 英語でワインを学ぼうと思ったきっかけは、「英語でワインのことが話せるようになりたい!英語でテイスティングコメントが言えるようになりたい!」という単純なものでした。 そして実際にWSETの受講と受験を終えてみて、今では思いもよらなかったようなしっかりとした英語でのテイスティングコメントが言えるようになりました!これはWSETが提供しているSATと呼ばれるワインテイスティングツールのおかげでもあります。 (参考記事: SAT式ワインの英語テイスティングコメント(英語表現) ) また、受講前には思いもよらなかった「さらなるワイン学習について興味が深まる」という大きなメリットも得られました。 (参考記事: ワインを英語で学ぼうと思ったきっかけと意外な発見 ) (参考記事: ワイン講座を英語で受けるメリット ) 英語受講対策:英語クラスについていくためのポイント 英語クラスを受講してはじめに思ったことは、受講生は当初思っていたような、ワインのプロや、英語ネイティブばかりではなかったことでした。 私のように興味本位でワイン英語を勉強したいと思っている日本人や、英語ネイティブではない外国人、また上位資格のディプロマを目指したいからレベル3を英語で受けている人など、様々な方々がいて少し安心したのを覚えています。 (参考記事: ワイン資格の勉強をしているのはどんな人たち?~日本語、英語クラスの違いなど~ ) 講義で使われる英語は難しい言い回しなど

WSET レベル3試験の成績評価に関する考察

WSETでは理論試験とテースティング試験の合計得点(aggregate mark)によって、 成績評価 が次のように決められています。次のようにWSET Level 3 Award in WinesのSpecificationに明記されています。 もし、"Pass with distinction (優)"の成績で合格をしたい場合には、理論試験(おそらく、選択式試験、記述式試験のそれぞれ)とテースティング試験において、それぞれ65%(個別成績Pass with merit)以上をとったうえで、80%以上の合計得点をとる必要があります。 理論試験 の選択式試験と記述式試験には、次のようにそれぞれ50 marksと100 marksが割り振られています。 テースティング試験 には、白ワイン20 marks、赤ワイン21 marksの合計41 marksが割り振られています。 日本語のSpecificationだと少しあいまいなのですが、英語のSpecificationには、"Candidates will receive an overall grade based on their aggregate mark over all examination papers." (受験者にはすべての試験のmarkの合計に基づいて総合評価が与えられます。)と書かれています。 理論試験=150 marks, テースティング試験=41 marksということを考えると、普通に英語を読むと合計mark=191 marksの何パーセントをとったかによって成績評価が決められることになります。(これはspecificationを読んだうえでの推測なので、必ずしも正しいかどうかはわかりません) これを前提に考えると、各パートの配点割合は次のようになるはずです: 理論試験(選択式) = 約26% 理論試験(記述式) = 約52% テースティング試験 = 約22% そしてこの割合がそのままその試験の重要度となるはずです。荒っぽく言うと、記述式試験は、理論式試験やテースティング試験の2倍重要ということになります。 また成績評価ごとの合計marksは次のようになると考えられます: Pass w

WSET Level3 合格までのスケジュール(情報収集から合格発表まで)

WSET Level3の合格までのスケジュールをまとめてみました。 受験の検討を始めてから1年がかりのスケジュールでした。 (関連記事: ワインを英語で学ぼうと思ったきっかけと意外な発見 ) <私のWSET Level3 合格までのスケジュール> -------------------------------------------------- 1月 (情報収集) ・WSET L3の受験を検討、受講方法および受験方法などの調査 2月 ( 情報収集 - 主にAPPに関して ) ・各スクール(APP)の説明会参加 ・事前勉強開始(事前入手したWSET L2, L3テキスト[英語]の読み込み) 3月 (申し込み) ・受講するスクールの選択と申し込み 4月~6月 (WSET L3クラス受講) ・スクールでの受講 (1~2週間ごと) ・スクールからの宿題の実施 (主に記述式問題[ショートエッセイ]) ・授業の復習資料の作成(理論およびテイスティング) ・自宅テイスティング練習 (主に苦手なタイプの品種・ワイン) ・試験内容の調査(Specificationの読み込み、ネット検索などでの参考問題収集) 7月~9月 (引き続きWSET L3クラス受講) ・スクールでの受講 (1~2週間ごと) ・スクールからの宿題の実施 (主に記述式問題) ・授業の復習資料の作成(理論およびテイスティング) ・自宅テイスティング練習 (主に苦手なタイプの品種・ワイン) ・試験対策の実施(試験対策用資料の作成、ネットで見つけた参考問題への回答) 9月~10月 (試験勉強) ・授業の復習資料・試験対策用資料のブラッシュアップと復習 (ブラッシュアップをしながら覚えるのでフラッシュカード[単語カード]の利用は無し) ・スクールからの宿題と、ネットで見つけた記述式参考問題の整理 (※) ・記述式問題練習 - (※)を繰り返し覚えるまで解く ・自宅テイスティング練習継続 (主に苦手なタイプの品種・ワイン) ・単語帳の作成 (主にワイン名、地名、専門用語のスペル確認のため) 10月 (受験) ・試験勉強継続&本番試験 11月~12月 (結果待ち) ・結果を待ちつつ資料の整理など 翌年1月 (合格通知) ・試験結果

ワイン用語の正しい発音「アウスレーゼ?」「アウスレーザ?」

WSETの英語受講で、私が少し苦労をしたのがワイン用語の正しい発音です。 例えば、「 Bordeaux Supérieur 」。日本語では、「ボルドー・シュペリウール 」や「ボルドー・シュペリュール」と書かれることが多いと思います。 しかし、いざこれを英語の文章の中で言おうと思うと、少し考えてしまいます。カタカナの音のままで発音をしたら明らかに不自然です。 WSETでは「Bordeaux Supérieur」の正しい発音を次のように紹介しています https://www.youtube.com/watch?v=wHtH-cBWuVw&index=23&list=PLBEyL8JWZDOtc2_xhcCUXYRCVgAjqXz9t ここで紹介されている発音は「シュペリウール」や「シュペリュール」でもなく、英語の「superior」に近い発音です。 WSETは公式サイトにおいて、このようなワイン用語の正しい発音の例をいくつか紹介しています。(英語サイトなので、”正しい発音=英語学習者向けの正しい発音”という意味だと思います) https://www.wsetglobal.com/knowledge-centre/how-to-say-it/ この中で私が気になったのは次のような用語: ・ Auslese, Spätlese ・ Botrytis ・ Pommard ・ Vendanges tardives ・ Champagne ・ Minervois ・ Puligny-Montrachet まず「Auslese (アウスレーゼ)」「Spätlese (シュペートレーゼ)」はそれぞれ語尾が「ゼ」で終わっていますが、音声で聞くと「ザ」に近い発音です。そういえば、私の担当講師がずっと「アウスレーザ」「シュペートレーザ」と発音をしていて、私はこれが訛りだと思っていたのですが、どうやら正しい発音だったようです。 「Botrytis」は「ボトリティス・シネレア」でおなじみですが、音声例での発音は「ボトライティス」です。 「Pommard (ポマール)」は「ポマー」に近い発音。「Vendanges tardives(ヴァンダンジュ・タルディヴ)」は、「ヴァンダーン・タルディーヴ」に近い発

読んでおいて良かったWSETのSpecification(仕様)

WSETでは、各コースに関する詳細な情報が「Specification (仕様)」としてまとめられています。 L3 英語版: https://www.wsetglobal.com/qualifications/wset-level-3-award-in-wines/ L3 日本語版: https://www.wsetglobal.com/jp/japanese-qualifications/level-3-award-in-wines-jp/ この資料はWSETのコースに申し込みをしなくても、上のWSETの公式ウェブサイトから誰でも入手することが可能です。 ページ数は34ページで、なかなか読み応えのある資料なのですが、 試験で問われること や、 試験の形式 、 試験の合格基準 、 各試験の問題例 も載っているので、WSETの試験をイメージする上でとても役に立ちました。 (参考記事: WSET Level3 の試験構成(マーク式、記述式、テースティング) ) 特に読んでおいてよかったと思うのが、試験の合格基準に関わる「2 試験の構成と結果」の部分でした。 私はWSETの試験を受けるにあたって、ある対策講座クラスに出席をしたのですが、そこでは「理論試験は、選択式問題と記述式試験の合算で55%以上をとれば受かるかもしれない」と講師が説明をしていました。「合格基準は、合算で55%かもしれないし、個別に55%かもしれないし、それは明らかにされていないけど、私は合算だと思います」と。 しかし、「Specification (仕様)」を読むと、しっかりと次のように書かれています: ----------------------------------- ユニット1:理論試験の試験時間は2 時間で、2 部構成になっています。問題の構成は次の通りです。 • 多肢選択式問題50 問 • 記述式問題4 問(各25 点) このユニットの試験に合格するには、 各部の問題で正解率55% 以上を得点する必要があります 。 ----------------------------------- ちなみに英語では次の通りです。 ----------------------------------- Unit 1: Theory Exam

英語受講の参考になるWSETオフィシャルビデオ

WSETのウェブサイトである  https://www.wsetglobal.com/  には、Knowledge Centreのページに学習に役立つ様々なコンテンツが用意されています。 特にWSETの英語受講を考えているのであれば、WSET Videos ( https://www.wsetglobal.com/knowledge-centre/videos/ ) はとても有用だと思います。 WSET Level3 (wine)の場合、この中の「3 Minute Wine School Series」と「Wine Service Series」はテキストの内容の予習・復習として役に立つと思います。私はこの存在を知らなかったのですが、もし知っていたらきっと予習ツールとしてもっと利用ができていたと思います。 「3 Minute Wine School Series」は3分程度で各ワイン地域の概要を説明している動画で、オフィシャルページには一部しか掲載されていませんが、下のYoutubeページでこのシリーズ全ての動画の閲覧が可能です。 https://www.youtube.com/playlist?list=PL80E1D1621CEE5D4B 「Wine Service Series」は、テキストの「Storage and Service of Wine」のチャプターで学ぶワインのサービス方法を実演しているので、視覚的な補助として役立つと思います。 個人的な感想ですがこれらの動画の説明で使われている英語のレベルや単語は実際の授業にかなり近いものだと思うので、これからWSETの英語受講を考えている場合には、実際の授業をイメージする上で参考になる素材だと思います。