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2月, 2020の投稿を表示しています

最新記事

ワインから感じられる「スギ」の香りとは?(考察)

 ワインの香りを表現する際に、しばしば 「スギ」 という言葉が登場します。 この「スギ」という言葉は、おそらく英語の「Cedar」に由来しており、Cedarは正確には日本のスギと異なるセイヨウスギを意味します。 厳密には、日本のスギは、マツ綱のヒノキ科スギ属で日本固有種であり、Cedar は、マツ目マツ科のヒマラヤスギ属です。 香りとしては、スギもCedar(ヒマラヤスギ)も一般に、 森林浴を思わせる爽やかさや清涼感を香り を持つと言われています。基本的には、 「スギ」 も 「Cedar」 を似たような香りを持っているようです。 さて、ワインにおいて 「Cedar」 という言葉が使われる場合、多くの場合、これは 樽熟成を経た赤ワイン に対して使われます。「Oak」という表現に類似しており、 ワインが持つ木の香り を表す言葉として使われます。(※樽熟成の代わりにオークチップを使った場合でも感じられるようですが、その香りは弱くなるようです) そのため、香りのタイプとしては通常、 第2の香り(ワイン醸造に関係する香り) に分類されています。 また、ブドウ品種としては 「カベルネ・ソーヴィニヨン」 によく使われる言葉としても知られています。 カベルネ・ソーヴィニヨンは、製造工程において、比較的、 長期の樽熟成を伴う ことの多いブドウ品種です。そのため、ワインはオーク樽由来の木の香りを帯びることが多く、このような表現と相性が良いのだと思います。 また、カベルネ・ソーヴィニヨンは品種由来の香りとして、 「メンソール」 や 「ハーブ」 のような 青さや清涼感のある香り を持つことで知られています。これが樽熟成に由来する木の香りと相まって、森林浴を思わせる爽やかさや清涼感をもつ 「Cedar」 や 「スギ」 という表現用語で表されるのだと思います。 時々、カベルネ・ソーヴィニヨンの品種特徴として「スギの香り」と書かれていることがありますが、樽熟成を伴わないカベルネ・ソーヴィニヨンからはもしかしたらスギの香りは感じられないかもしれません。 一般的に、「スギ」や「Cedar」の香りを持つ赤ワインは、フレンチオークで熟成されたものであると言われています。例えば、ボルドーの赤ワインや、高品質なナパバレーのカベルネ・ソーヴィニヨンなどがこれに当たります。 アメリカンオークが樽熟成に使われた場

ブドウの収穫方法(手摘みと機械収穫)とワイン醸造の関係

ワインの収穫方法には、手摘み収穫(hand harvesting)と、機械収穫(machine harvesting)の2種類があります。 手摘み収穫には、機械収穫と比べて次のようなメリット・デメリットがあるようです。 -------------------------------------- <手摘み収穫のメリット (機械収穫と比べて)> ①傷付き(酸化)の防止 ②選果可能 ③機械収穫できないところも摘める <手摘み収穫のデメリット (機械収穫と比べて)> ❶熟練者の手配が困難 ❷作業時間が長い ❸労働コストが高い -------------------------------------- 基本的には、手摘み収穫は高コスト・高品質、機械収穫は低コスト・低品質ということが読み取れます。そのため、大まかには「手摘み収穫 → コスト高・高品質 → 高価格ワイン」、「機械収穫 → コスト安・低品質 → 量産ワイン」という図式が当てはまるようです。(たぶん、中には例外もあると思います) WSET L3では、栽培~醸造によりフォーカスを当てているため、この収穫方法と醸造方法についての関連性をさらに一歩深く理解していく必要があります。 その1つが、貴腐ワイン。貴腐の影響を受けたブドウを収穫する場合は、貴腐の発生と貴腐の程度はブドウの房や、その中の果実で異なることがあるので、手摘み作業は欠かせないようです。そのため、ソーテルヌ、トカイ・アスー、ベーレンアウスレーゼは手摘み収穫は必須です。 もう1つは、ボージョレ・ヌーボーなどの房全体を使って醸造をするタイプのワイン。ボージョレ・ヌーボーでは、マセラシオン・カルボニック(Maceration carbonique)という特殊な方法を用いて、ブドウを房ごと密閉タンクに入れて醸造をすることで、色が濃いわりに渋味の少ない赤ワインを造っています。機械収穫では、ブドウ樹を揺すって落ちたブドウの実だけが収穫されるので、この醸造方法に用いるような房ごとのブドウは得られません。 WSET L3の記述式問題では、このようなワインを造る場合に「どのような収穫方法を用いるべきか説明しなさい」などの問題が出題される可能性があるので、しっかりとした理解が必要です。 こ

忙しい社会人がワインエキスパートを目指す場合におすすめのワインスクール

以前の記事(参照記事: JSAワインエキスパート試験対策のためにワインスクールに行くべきか?それとも独学? )で、ワインスクールと独学の比較をしましたが、 忙しい社会人が一発合格を考えるのであれば、ワインスクールに行くことがおすすめです。 前の記事でも書きましたが、一発合格を逃してしまうと、費用・労力の面で大きな負担を強いられてしまいます。また、ワインエキスパート試験はその年の合格を逃してしまうと次年度まで待たなければならないので、そこまでモチベーションが続くかもわかりません。さらに、ワインエキスパート試験で学ぶ内容はワインを学ぶ上でのほんの最初の一歩なので、もしここで躓いて1年間同じ勉強を続けることを考えると、本当に時間がもったいないと思います。まだまだこの先に広いワインの世界が広がっているはずで、それを学ぶ機会を失うことにつながってしまいます。 私はワインエキスパート試験対策のためにワインスクールに通ったのですが、当時はあまり深く考えず、大手だからというだけであるワインスクールに通いました。 このスクール以外の試験対策講座には通わなかったので他のスクールと比較をすることは難しいのですが、私は大手のワインスクールこそ忙しい社会人に向いていると思いました。 それは、大手のスクールにはその資金力を利用した忙しい社会人をサポートするための様々なサービスが用意されていることです。 私がとても役に立ったと思ったサービスを紹介したいと思います。 -------------------------------------- 1. 振替制度 ソムリエ・ワインエキスパート講座は、3月~7月の約5ヵ月間、毎週決まった曜日の決まった時間に通い続けなければならなかったのですが、どうしても仕事の関係で通えない日が何日かありました。しかしそんな時は、振替制度を利用することで、他の都合の良い日に行われている授業に無料で参加をすることができました。 大手のワインスクールでは、同じ内容の授業がいくつも並行して行われているので、選べる曜日や時間の選択肢がとても多く、忙しい社会人には大助かりでした。振替回数には上限はなかったので、当初申し込みをした曜日と時間から新たな時間帯に移るようなことも可能でした。

アルコール発酵にまつわる2人の重要人物の覚え方【語呂合わせ】

ワインを学ぶときに必ずと言っていいほど出くわす重要な化学式に、次のようなアルコール発酵の化学式があります。 <アルコール発酵の化学式> C6H12O6 (ブドウ糖) → 2 C2H5OH (エタノール) + 2 CO2 (二酸化炭素) ブドウジュースが、ワインと二酸化炭素に変わる仕組みです。 これが 酵母による発酵によって引き起こされることを解明した 人物は、 ルイ・パスツール (Louis Pasteur) 。 そして、その仕組みを 化学式で示した人物 が、 ジョセフ・ルイ・ゲイ=リュサック (Joseph Louis Gay-Lussac) です。 この2人の人物は、JSAソムリエ・ワインエキスパート試験でも頻出なのですが、役割も名前とても覚えにくいです。フランス人らしく2人とも「ルイ」が名前に入っているのが余計混乱を招いている気がします。 二人がどんな人物かを知るために、もう少し詳しく2人の経歴を調べてみました。 まずは、 「発酵のメカニズムを解明した人」、 ルイ・パスツール から。 wikipediaで調べると パスツール の肩書は、 生化学者・細菌学者 。「近代細菌学の開祖」と言われるように、細菌学の分野で大きな業績を残しました。1822年生まれのフランス人です。 1854年にアルコール業者から、ワインの腐敗の原因を調べて欲しいとの依頼を受けて、微生物学の研究を始めたそうです。そして、 1858年 にアルコール発酵に関する書籍を出版し、 酵母による発酵によって糖からアルコールが造られること を示しました。 また、彼は牛乳、ワイン、ビールの腐敗を防ぐパスチャライゼーション(Pasteurisation)と呼ばれる低温での殺菌法や、ワクチンの予防接種という方法を開発したことでも知られているようです。 彼は、 生物や食品分野 で功績を残したようです。 次に、 「化学式を示した人」、 ジョセフ・ルイ・ゲイ=リュサック 。 ゲイ=リュサック は、 化学者・物理学者 。1778年生まれのフランス人で、パスツールよりも44歳年上です。 彼は、シャルルの法則(気体の体積が温度上昇に比例して膨張するという法則)や、気体反応の法則などで知られています。 そして、 1810年 には アルコール発

品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト(さまざまなテイスティング試験にも使えます)

以前の記事(参照記事: 英語クラスについていくための英語力 )で、ワイン英語対策としてWSETレベル2のテキストを購入したことを書きました。 このテキスト、英語対策だけではなく、 WSETレベル3の試験対策としても非常に役に立ちました 。 役に立つ理由は、「 品種ごとの主要産地 」と「 産地ごとのワインの特徴 」が詳しく書かれているためです。 WSETレベル3の記述式試験では、「 特定の産地のワインのスタイルを書かせる問題 」がよく出題されると聞いていました。そのため、試験勉強でも品種x産地ごとのワインスタイルを何度も調べるのですが、レベル3のテキストでは品種の詳しい情報はテキストの複数箇所に別れて書かれていたので、網羅的に調べるのが大変でした。 一方で、レベル2のテキストは 各チャプターが品種ごとにまとまっている ので、 特定の品種に対して主要産地や、そのワインを網羅的に調べることが非常に簡単 でした。また、レベル2は品種に主眼を置いているために、レベル3のテキストでは省略されているような 各地のワインスタイルもしっかりと記述がなされていました 。 価格も4000円以内とレベル3のテキストほど高くはないので、WSETレベル3の試験勉強を行うにあたって、レベル2のテキストを用意しておくことは決して損はないと思いました。 最新のレベル2テキスト(英語版もしくは日本語版)はWSETのオンラインショップで購入可能です。 また、Amazonなどのサイトで中古を見つけることも可能です。 → https://amzn.to/3CuPhJQ (Amazonへのリンクです) 私は費用を浮かせるためにAmazonで中古品を購入しました・ Level 2の書籍では、シャルドネ、ピノノワール、カベルネソーヴィニヨン&メルロー、ソーヴィニヨンブラン、シラー&グルナッシュ、リースリングが個別のチャプターで説明されていました。また、その他の品種チャプターの中では、ピノグリ(ピノグリージョ)、ヴェルディッキオ&トレッビアーノ、シュナンブラン、メロンブラン、ヴィオニエ、アルバリーニョ、セミヨン、ゲヴュルツトラミネール、トロンテス、ガメイ、テンプラニーリョ、サンジョベーゼ、ジンファンデル、ピノタージュ、カルメネール、マルベックなどの様々な品種の説明もあり

テイスティング下手のJSAワインエキスパート(ソムリエ)2次試験対策

テイスティング下手の私がワインエキスパート2次試験を一発合格 JSAワインエキスパート資格は、世間一般にソムリエと言われている方々が所有しているJSAソムリエ資格と同等レベルの資格であり、テイスティング能力も同等のレベルが必要と言われています。 実際に、どちらの資格においても、理論試験対策、テイスティング対策において学習する内容はほぼ同じです。 あるサイトによればソムリエ・ワインエキスパートの合格率は、1次試験の合格率は30~40%、2次試験の合格率は70~80%程度と言われています。1次試験に比べると、2次試験の合格率は圧倒的に高いのですが、それでも油断はできません。なぜなら、1次を受かる人はしっかりワインを勉強をしてきた人たちなので、その人たちの2割も落ちてしまうというのは決して少ない割合ではないからです。 また2次試験には、昨年1次試験を受かって2次試験に落ちた、いわゆる「1次試験免除組」が加わってきます。1年をかけてテイスティングの練習をみっちりしてきたこの人たちは2次試験のレベルを少し上げているかもしれません。 私はワインを仕事にしているわけではないし、ワインを頻繁に飲んでいるわけでもないし、お酒の中で特別ワインが好きだというわけでもないし...とにかく2次試験のテイスティングにおいては不安要素ばかりでした。 そんなテイスティング下手の私が、JSAワインエキスパート試験の2次試験(テイスティング試験)を一発で突破した方法を紹介します。 テイスティングを学べばワインの世界が一気に広がる! ワインエキスパートの資格を取得するまで、私は自分でワインが選べないタイプの普通のワイン素人でした。 ワインリストのワインの名前もわからなければ、どんな味がするかもわからない...。お店に行けばソムリエや店員さんのおすすめに従うだけ...。 そんな私が、ワインエキスパートのテイスティング対策をしていく中で徐々に自分でワインを選べるようになりました! ワインリストやラベルからワインの味を知る手掛かりは、「ワイン産地」、「ブドウ品種」、「ワインの等級(ある場合)」、「生産者」、「ヴィンテージ(収穫年)」などです。 ワインエキスパート用のテイスティング対策を経験することで「生産者」以外の、「ワイン産地」x「ブドウ品

ピノ・ノワール(Pinot Noir)の主要産地とそのワインの特徴

ピノ・ノワールはブルゴーニュの赤ワインをはじめ、素晴らしいワインを造ることで有名な品種です。 WSETを学んだ限りでは、早熟な品種であるために涼しい場所でなければ良いワインができないデリケートな品種というイメージを受けました。 ヨーロッパでは、ワイン産地としては北に位置するブルゴーニュやドイツ、ニューワールドでは、海からの冷却効果が得られたり、昼夜の寒暖差による冷却効果がえられるような特別に涼しい地域で栽培されています。 WSET L3のテキストで、ピノ・ノワールの主要産地としてあげられているのがまさにそのような産地です。 産地別のワインの特徴では特に「ボディ」に注目をして覚えました。コート・ド・ニュイの上質なワインや、カリフォルニア、セントラルオタゴ、(ヤラヴァレーも?)では特にフルボディのピノノワールが造られていることに注意をしました。 一方で、コード・ド・ボーヌ、ドイツ、オーストラリア、その他ニュージーランドでは、ライト~ミディアムくらいのボディのワインが造られている印象でした。 ピノ・ノワールは、WSETの試験対策として産地以外にも品種の特徴だったり、房を使う特別な醸造方法だったりと何かと覚えることが多い品種でした。 各品種の産地ごとの特徴は、WSET Level 2のテキストにまとめられていたので、こちらも参考にしました。品種によってはL3のテキストよりも詳しく説明がされていました。 (参考記事: 品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト )

カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)の主要産地とそのワインの特徴

最も有名な赤ワイン品種の1つであるカベルネ・ソーヴィニヨンの主要産地は、世界各国に渡ります。 カベルネ・ソーヴィニヨンの産地と言えば、なんといってもボルドーのオー・メドック。サンテステフ、ポイヤック、サンジュリアン、マルゴーなど、世界的に有名なコミューンが含まれます。 WSET L3の試験において、「なぜこれらの地域がカベルネ・ソーヴィニヨンの産地として適しているのか?」「どのようなブレンドが行われ、なぜブレンドが行われるのか?」「ブレンドに用いられる品種とその役割は何なのか?」という質問は重要で、講義でも時間が割かれて説明されていました。この記事では詳細は省略しますが、私は試験に向けてこの辺りはきっちりと準備をしておきました。 また、世界各国のカベルネ・ソーヴィニヨンの産地も選択問題で問われる可能性が高そうだと思ったので、この一覧にあがる地域は暗記をして試験に臨みました。 代替ワインの問題(参考記事: ソーヴィニヨンブラン(Sauvignon Blanc)の主要産地一覧と代替ワイン )では、最も出題されそうだと思ったのはボルドースタイルのワイン。こんな問題が出るのではないかと思ってヤマをはりました「ボルドーの産地の代わりのワインを、ニューワールドの産地から推薦して、その理由を述べよ。」 この表から推測するに、ボルドースタイルのワインの産地としては、「マーガレットリヴァー」「ホークスベイ」「ステレンボッシュ」辺りが該当しそうです。 各品種の産地ごとの特徴は、WSET Level 2のテキストにまとめられていたので、こちらも参考にしました。品種によってはL3のテキストよりも詳しく説明がされていました。 (参考記事: 品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト )

ワイン英語が聞き取れなかった理由と、その対策

英語のワイン講座(WSET L3)に出席をして感じたことが、テーマによって授業の理解度がかなりかなり変わるということ。 例えば、ブルゴーニュやボルドーのワインがテーマの場合にはかなり理解度が高いのですが、ブドウ栽培・ワインの醸造部分の説明になると途端に理解度が下がりました。 そんな中、ある人が言っていたことを思い出しました。 「話せない単語や言葉は聞き取れないよ」 まさにその通りだと思いました。 ブルゴーニュやボルドーがテーマの場合、出てくる言葉は普段の英会話でも使えるような耳なじみのある英単語が多かったのですが、ブドウ栽培・ワイン醸造がテーマになると、"acetaldehyde"とか、"inflorescence"とか、"sterile filter"とか普段使わないような英単語が多く含まれていました。 講義の予習もしていたこともあり、これらの英単語の意味は全く分からなかった訳ではなかったのですが、講義を聞く上で致命的なのは次の2点でした。 ① 正確な発音がわかっていなかった ② 言葉を聞いた瞬間にその意味のイメージが広がらなかった 口頭の英語は、書かれた英語とは違って、正しい発音がわからなければその言葉を捕まえることができません。また、その言葉を捕まえることができたとしても即座に意味が分からないと、話の内容全体の理解が追い付きません。とても辞書で調べている暇などありません。 それまで行っていた授業の予習では、テキストを読んでわからない英単語が出てきたら、英和辞典で意味を調べて終わり!という、「英単語→日本語の単語」という単純作業しか行って行っていませんでした。そのため、 正確な発音(①) と 言葉のイメージ付け(②) という大事な部分はほとんど補えていなかったのだと思います。 これでは授業を「聞く」ための予習としては不十分だと、少しずつ予習のやり方を変えていきました。変えた内容は、 テキストを少なくとも頭の中で音読する こと、そして、英文は日本語に翻訳して理解をするのではなく、 可能な限り英語として理解をすること 。この2点を心掛けて授業に臨むことにしました。授業中にいちいち英語と日本語の間を行ったり来たりしていたのでは、とても授業には追い

シャルドネ(Chardonnay)の主要産地とそのワインの特徴

ソーヴィニヨン・ブラン(参考記事: ソーヴィニヨンブランの主要産地一覧と代替ワイン )、リースリング(参考記事: リースリングの主要産地とそのワインの特徴 )に引き続き、白ワインでもっとも有名な品種と言っても過言ではない世界各地でつくられている シャルドネ 。 WSET L3でも主要産地として、 シャブリ、コードドール、マコネ (以上、ブルゴーニュ)、 カリフォルニア、オーストラリア、ニュージーランド、チリ などがあげられています。 シャルドネは産地によって、香りや風味、製法が異なります。シャブリのような緑色系果実主体のフレッシュでライトボディのものから、カリフォルニアのトロピカルフルーツ主体でしっかりとしたMLFや樽熟成を経てヘーゼルナッツやバターの香りのするものまで、様々なスタイルがあります。 そのため、「代わりのワインを推薦せよ」というWSET L3の記述試験によくでる代替ワイン問題でも出題されそうです。 例えば、「シャブリの代わりの同じ品種主体のワインをニューワールドの産地から推薦せよ」という問題の場合は、冷涼な産地のエレガントなつくりのワインが良さそうです。 表から探すと、私だったら冷涼な地域として有名な、カリフォルニアのロスカーネロスや、オーストラリアのモーニントン・ペニンシュラを選んでしまいそうです。(正しい答えはわかりませんが...) 各品種の産地ごとの特徴は、WSET Level 2のテキストにまとめられていたので、こちらも参考にしました。品種によってはL3のテキストよりも詳しく説明がされていました。 (参考記事: 品種情報がよくまとまった便利なWSET Level 2 テキスト )