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5月, 2022の投稿を表示しています

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なぜ、A.O.C. フラジェ・エシェゾー(A.O.C. Flagey-Echézeaux) のワインが無いのか?を考察

 今回のテーマは、ブルゴーニュの「コート・ド・ニュイ(Côtes de Nuits)」地区にある「 フラジェ・エシェゾー(Flagey-Echézeaux)  」村です。 場所は下の地図のように、モレ・サン・ドニ村、ヴージョ村、ヴォーヌ・ロマネ村の間に挟まれています。 コート・ド・ニュイの村名のワインが認められている他の村と比べると、特にそれほど小さい村でもありません。ヴージョ村やヴォーヌ・ロマネ村の方がよっぽど面積は小さめです。 しかし、このフラジェ・エシェゾー村ではその名を冠したAOCのワインを造ることは許されていません。つまり、「A.O.C. Flagey-Echézeaux」という名のワインは存在しません。 その代わり、この村で栽培されたブドウから村名を冠したワインを造る場合、全て「A.O.C. Vosne-Romanée」という隣の村の名前を冠したワインとして造られます。 なぜ、フラジェ・エシェゾー(Flagey-Echézeaux) には村名のワインが無いのでしょうか?少し疑問に思って、フラジェ・エシェゾーのブドウ畑について調べてみました。 まず、フラジェ・エシェゾーのブドウ畑の場所ですが、村名以上のワインを造ることのできるブドウ畑は、村の西側に局地化しているようです。村の中心地は、点線の楕円の部分に固まっているので、場所としては村の外れにあるようです。 この村の西側に局地化した畑のうち、大部分を占める畑は、特級畑である「エシェゾー(Echézeaux)」と「グラン・エシェゾー(Grands-Echézeaux)」です。 これら2つのグランクリュ畑から造られるブドウからは、唯一、フラジェ・エシェゾー村のアイデンティティの感じられる、「A.O.C. Echézeaux」と「A.O.C. Grands-Echézeaux」のワインが造られます。 残りの畑は、プルミエ・クリュ畑と村名ワイン畑となりますが、これらの畑で造られるワインはそれぞれ「A.O.C. Vosne-Romanée Premier Cru」と「A.O.C. Vosne-Romanée」となり、フラジェ・エシェゾー村の名前が使われることはありません。 それでは、ここでヴォーヌ・ロマネ村のブドウ畑の分布を見てみたいと思います。 これを見ると、ヴォーヌ・ロマネ村のブドウ畑は、フラジ...

shrivel の意味 | 英語ワイン書籍に出てくる英単語

  「shrivel = しなびる,しぼむ,しおれる」 です。 カタカナで読み方を表すと「シュリヴェル」です。 ある定義によれば「shrivel」は、「wrinkle and contract or cause to wrinkle and contract, especially due to loss of moisture.( 特に水分の損失により、しわが寄って収縮すること )」です。 ワインの書籍では、ブドウがしなびて、干しブドウのような状態になる場合に使われることが多いです。 例えは、「 Berries  shrivel.(ブドウの粒がしおれる) 」 その他にも、葉や茎、花などが、「しおれる」場合にも「shrivel」という言葉が使われます。

ウンブリア州の主要ワインの覚え方【語呂合わせ】

イタリアのウンブリア州には 「オルヴィエート(Orvieto)DOC」 と 「モンテファルコ・サグランティーノ(Montefalco Sagrantino)DOCG」 という2つの有名なワインがあります。 この2つの重要なDOC/DOCGワインの覚え方を考えてみたいと思います。 ちなみに両者の位置はどちらも州の比較的南部に位置しています。 オルヴィエートDOCには、 「グレケット(Grechett)」 と 「トレッビアーノ・トスカーノ(Trebbiano Toscano)」 という主に2種類の白ブドウ品種が使われます。2つのブドウ品種の単独またはブレンドで、60%以上の割合を占めている必要があるようです。より品質の高いワインでは、グレケットの割合が高くなるそうです。 モンテファルコ・サグランティーノDOCGは、 「サグランティーノ(Sagrantino)」 という黒ブドウ品種100%から造られます。熟成期間33ヵ月間(うち、樽熟成12か月間)という長い熟成期間が規定されています。 ウンブリア州はアペニン山脈の西側にあり、トスカーナに近い気候であるために、このような長期熟成のパワフルなワインが造られるのかもしれません。 ちなみに、ウンブリア州の最も栽培面積の多いブドウ品種はサンジョヴェーゼであり、ここからもトスカーナと似たブドウ栽培がおこなわれていることが分かります。 さて、2つのワインの覚え方ですが、次のような語呂合わせを考えてみました。

地図と地名で覚えるマルケ州のDOCG

イタリアのマルケ州のDOCGは、名前が複雑なものがあって覚えるのが大変です。 特にヴェルディッキオ(Verdicchio)種から造られる2種類のDOCGワインである「カステッリ・ディ・イエージ・ヴェルディッキオ・リゼルヴァ」と「ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ」は名前が長くて複雑です。 しかし、これらのワインがそれぞれ「イエージ」と「マテーリカ」という地域で造られる「ヴァルディッキオ」主体のワインであると覚えておくと、比較的その名前は頭に入りやすいと思います。 このように、マルケ州のDOCGを覚えるために役立つ地名を簡単に地図にまとめてみました。 それぞれの地域は 「イエジ(Jesi)」 、 「マテーリカ(Matelica)」 、 「コーネロ(Conero)」 、 「オフィーダ(Offida)」 、 「セッラペトローナ(Serrapetrona)」 です。 (※コネーロは、コネーロという明確な地名は無かったので、コネーロ山のある辺りです。山の名前から来ている地名なのか、昔の地名なのか、あまりよく分かりません。) そして、次の図がそれぞれの地域で造られるDOCGワインです。 内陸の涼しい地域の 「イエジ」 や 「マテーリカ」 では、ヴェルディッキオ種主体の白ワインが造られています。ヴェルディッキオ種はマルケ州で最も多く栽培されている白ブドウ品種です。 海沿いの暖かい地域では 「コーネロ」 や 「オフィーダ」 では、 モンテプルチァーノ(Montepulciano) 種主体の赤ワインが造られています。モンテプルチァーノ種はマルケ州を代表する黒ブドウ品種です。 ちなみに 「オフィーダ」 では ペコリーノ(Pecorino) と パッセリーナ(Passerina) という名前の白ブドウ品種から造られる白ワインもオフィーダDOCGとして製造されています。 最後に 「セッラペトローナ」 では、 ヴェルナッチャ・ネーラ( Vernaccia Nera ) 種という土着品種から発泡性の赤ワインが造られています。ブドウの一部をアパッシメントして造るワインですが、流通量が少なくなかなか手に入らないワインのようです。 マルケ州のDOCGは、基本的に「白ワイン=ヴェルディッキオ」、「赤ワイン=モンテプルチァーノ」と考えて、「オフィーダの白と、セッラペトローナは例外的」と覚えれば...

トスカーナの主要DOC(G)は、「シエナ」を基準にすると覚えやすい

トスカーナには非常に多くのDOCGやDOCがありますが、それらの場所を覚えるには、 「シエナ」 を基準に覚えるのが便利だと思います。 なぜならば、シエナはトスカーナ州の中心に位置しており、主要DOCGやDOCがシエナを囲むように位置しているからです。 上図のように、 「シエナ」 の位置はトスカーナ州の中心です。より大きな都市である 「フィレンツェ」 は州の北部に位置しています。 そして、主要なDOCGやDOCの位置関係は、上図のような並びです。 シエナの北部には、 「キアンティ・クラッシコDOCG」 があり、それを取り囲むように「キアンティDOCG」があります。両者ともに、おおよそシエナとフィレンツェの間にあることは有名です。 シエナの北西には、白ワインのDOCGである 「ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミャーノDOCG」 が位置しています。 今度はシエナから南部に目を向けると、 「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノDOCG」 があります。そして、シエナの南東部には 「ヴィーノ・ノビレ・モンテプルチャーノDOCG」 があります。 シエナに近い北部と南部には伝統的な産地が多く、サンジョヴェーゼを主体とした赤ワインが多く造られています。 シエナの東部から南西部は海に近い産地です。ここでは、サンジョヴェーゼに加えて、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなどの国際品種の利用も許可しているDOC(G)が多いことが特徴です。 シエナの東部には、ボルドーブレンドの生産で有名な 「ボルゲリDOC」 があります。 シエナから見てより海に近い南部には、 「モレッリーノ・ディ・スカンサーノDOCG」 や 「マレンマ・トスカーナDOC」 が位置しています。前者では、サンジョヴェーゼ種主体の赤ワインが造られていますが、後者ではサンジョヴェーゼ種だけではなく国際品種も含めた様々な品種を利用したワインが造られています。 (関連記事: 地図を使ったトスカーナのDOCGの暗記法 ) サンジョヴェーゼ(Sangiovese)のシノニム サンジョヴェーゼは産地ごとに異なる名前で呼ばれています。 キアンティ、キアンティ・クラッシコの地域では 「サンジョヴェーゼ」 と呼ばれていますが、 モンタルチーノでは 「ブルネッロ(Brunello)」 、 スカンサーノでは 「モレッリーノ(Morellino)」 、 と呼ばれ...