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6月, 2021の投稿を表示しています

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なぜ、A.O.C. フラジェ・エシェゾー(A.O.C. Flagey-Echézeaux) のワインが無いのか?を考察

 今回のテーマは、ブルゴーニュの「コート・ド・ニュイ(Côtes de Nuits)」地区にある「 フラジェ・エシェゾー(Flagey-Echézeaux)  」村です。 場所は下の地図のように、モレ・サン・ドニ村、ヴージョ村、ヴォーヌ・ロマネ村の間に挟まれています。 コート・ド・ニュイの村名のワインが認められている他の村と比べると、特にそれほど小さい村でもありません。ヴージョ村やヴォーヌ・ロマネ村の方がよっぽど面積は小さめです。 しかし、このフラジェ・エシェゾー村ではその名を冠したAOCのワインを造ることは許されていません。つまり、「A.O.C. Flagey-Echézeaux」という名のワインは存在しません。 その代わり、この村で栽培されたブドウから村名を冠したワインを造る場合、全て「A.O.C. Vosne-Romanée」という隣の村の名前を冠したワインとして造られます。 なぜ、フラジェ・エシェゾー(Flagey-Echézeaux) には村名のワインが無いのでしょうか?少し疑問に思って、フラジェ・エシェゾーのブドウ畑について調べてみました。 まず、フラジェ・エシェゾーのブドウ畑の場所ですが、村名以上のワインを造ることのできるブドウ畑は、村の西側に局地化しているようです。村の中心地は、点線の楕円の部分に固まっているので、場所としては村の外れにあるようです。 この村の西側に局地化した畑のうち、大部分を占める畑は、特級畑である「エシェゾー(Echézeaux)」と「グラン・エシェゾー(Grands-Echézeaux)」です。 これら2つのグランクリュ畑から造られるブドウからは、唯一、フラジェ・エシェゾー村のアイデンティティの感じられる、「A.O.C. Echézeaux」と「A.O.C. Grands-Echézeaux」のワインが造られます。 残りの畑は、プルミエ・クリュ畑と村名ワイン畑となりますが、これらの畑で造られるワインはそれぞれ「A.O.C. Vosne-Romanée Premier Cru」と「A.O.C. Vosne-Romanée」となり、フラジェ・エシェゾー村の名前が使われることはありません。 それでは、ここでヴォーヌ・ロマネ村のブドウ畑の分布を見てみたいと思います。 これを見ると、ヴォーヌ・ロマネ村のブドウ畑は、フラジ...

ポートワイン栽培地のサブリージョンの覚え方はBCD

ポートワイン用のブドウはドウロ川(Douro River)上流で栽培されます。 栽培地域は大きく3つのサブリージョンに分かれているわけですが、ワイン試験においてこのサブゾーンの位置関係や名称はよく問われます。 そこで、この3つ地域の簡単な覚え方です。 左(大西洋側)から、右(大陸側)にかけて、「B→C→D」と覚えると忘れません。 「B」は、Baixo Corgo(バイショコルゴ)、「C」は Cima Corgo(シマコルゴ)、「D」は Douro SUperior(ドウロスペリオール)と、それぞれの頭文字をとっています。 海側(大西洋側)に近づくほど、湿った風の影響で降水量が増え、気候も涼しくなります。 涼しい地域(バイショコルゴなど)で造られたブドウは、より早飲みタイプのベーシックなルビーポートやトウニーポート、ロゼポートなどの製造に使われるようです。 暖かい地域、特にシマコルゴのブドウは、より果実の凝縮度が必要な、ヴィンテージポートや年数表記トウニーポートに使われるようです。 ドウロスペリオールが最も暖かく、乾燥している地域ですが、ここは現在、栽培が増加中で機械化の進む発展中の地域のようです。 (関連記事: JSAワインエキスパート試験6ヵ月(半年)集中勉強法 )

アメリカ西海岸ワイン産地(州)の位置関係に関する私的暗記法(ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州)

 アメリカ西海岸のワイン産地と言えば、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州です。 この3つを覚えるのはそんなに大変ではないのですが、いつもあやふやになってしまうのが、それぞれの位置関係です。 特に、オレゴン州とワシントン州の位置関係。 どっちが上で、どっちが下? そこで、こんな私的暗記法を考えてみました。 鷲(わし)は上空、俺(おれ)は地上、雁(かり)は水上という位置関係で覚えます。 まさに、州の位置関係の通りです。 (関連記事: JSAワインエキスパート試験6ヵ月(半年)集中勉強法 )