タイトルの通り、ワインの名称に出てくる 「Côte」 と 「Coteaux」 は非常に紛らわしい言葉です。 両者ともに丘陵地や斜面を表す言葉ですが、「Côte」は 「コート」 、「Coteaux」は 「コトー」 と表記されることが多いようです。 「Côte」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Côtes du Rhône (コート・デュ・ローヌ) ・Côtes de Provence (コート・ド・プロヴァンス) 一方で、 「Coteaux」 を含んだワイン名の例としては次のようなものがあります: ・Coteaux Champenois (コトー・シャンプノワ) ・Coteaux Bourguignons (コトー・ブルギニヨン) この2つの言葉の違いを調べてみましたが、どうやら 「Côte」 の方が狭い、特定の丘陵地・斜面を表し、 「Coteaux」 は比較的広い地域を表し、複数の丘陵地・斜面を表すことが多いようです。 例えば、 「Côtes du Rhône 」 はローヌ川沿いにある斜面という特定の地域のブドウ畑から造られたワインを示しています。一方で、 「Coteaux Champenois」 は、シャンパーニュ地方にある広範囲の数々の丘陵地から造られたワインを指しているようです。 詳しいことはそこまでよくわかりませんが、 ・「Côte」 → 狭い、特定のエリア ・「Coteaux」 → 広い、包括的なエリア のような使われ方のようです。 ちなみに、プロヴァンス地方のロゼワインのAOCでは、広さにそんなに違いがないにも関わらず「Côte」と「Coteaux」 の名が付くAOCが入り混じっています。 「Côte」と「Coteaux」 のどちらが含まれるのかは、必ずしも広さだけでは決まらないようです。 <了>
JSAソムリエ・ワインエキスパートの勉強はとにかく範囲が広くて、あまり細かいことに構ってられません。
そのためいくつか分からないまま飛ばしてしまったことがありました。
その1つが、オーストリアの16の限定的生産地域。
このDAC産地は9産地あるとのことなのですが、残りの7産地はDAC産地になることを選んでいないため、産地にDACがついていないのです。
・DAC産地以外で作られたPODワイン → 上質ワイン(Qualitaswein)
これがWSET Level3を勉強して理解できたことです。
もう一つ、オーストリアで紛らわしかったのが、ワイン生産地域の数!
JSAではオーストラリアの生産地は「3つのブドウ栽培地方と、9つの包括的生産地域、16の限定的生産地域」に細分化されていると習ったのですが、包括的生産地域(=州連邦)が4つしか見つからないんですよね...
これ実は、4つの州連邦以外はあまり重要ではなくて省略されているみたいなんです。
実際に、
・PDO生産地域に指定されているのは、4つの州連邦と16の小地区(限定的生産地域)のみ
・16の小地区を包含しているのは4つの州連邦のみ
なんです。
「ドイツと同じ!」と言われてあまり時間が割かれないオーストリアですが、ちゃんと考えてみると結構複雑です。
そのためいくつか分からないまま飛ばしてしまったことがありました。
その1つが、オーストリアの16の限定的生産地域。
疑問だったことは...
「なぜ、地域名にDACがついているものと、そうでないものがあるのか?」
「なぜ、地域名にDACがついているものと、そうでないものがあるのか?」
ということです。
例えば、「ヴァッハウ」はDACではありませんが、「クレムスタール」はDACです。
「DACが付いた限定的生産地域は、オーストリア原産地統制呼称ワイン(District Austriae Controllatus)産地になることを選んだ産地である」
ということです。
このDAC産地は9産地あるとのことなのですが、残りの7産地はDAC産地になることを選んでいないため、産地にDACがついていないのです。
しかし、次に新たな疑問が湧きました。それは、
「なぜ7産地はDAC産地になることを選んでいないのか?」
ということです。
こちらも調べてみたのですが、どうやらDAC産地になるためにはさらにいくつかの基準を満たすことを地域の生産者たちが合意することが必要で、さらにその地域を最もよく表すと考えられているワインのスタイルしか作れなくなってしまうようです。もし、異なるワインのスタイルを作ろうと思ったら、もうその地域の名称は名乗れず、もっと広域な名称しか名乗れなくなってしまうようなのです。
オーストリアの16の限定的生産地域では、PODワイン(原産地呼称保護ワイン)が作れるのですが、DAC産地と、そうでない産地では造られるPODワインが次のように異なります。
「なぜ7産地はDAC産地になることを選んでいないのか?」
ということです。
こちらも調べてみたのですが、どうやらDAC産地になるためにはさらにいくつかの基準を満たすことを地域の生産者たちが合意することが必要で、さらにその地域を最もよく表すと考えられているワインのスタイルしか作れなくなってしまうようです。もし、異なるワインのスタイルを作ろうと思ったら、もうその地域の名称は名乗れず、もっと広域な名称しか名乗れなくなってしまうようなのです。
オーストリアの16の限定的生産地域では、PODワイン(原産地呼称保護ワイン)が作れるのですが、DAC産地と、そうでない産地では造られるPODワインが次のように異なります。
・DAC産地で作られたPODワイン → DACワイン
・DAC産地以外で作られたPODワイン → 上質ワイン(Qualitaswein)
DAC産地以外で造られる上質ワイン(Qualitaswein)の場合は、認可されている35のブドウ品種を使えば、どのようなスタイルのワインでも作ることができるそうです。
しかし、DACワインはブドウ品種と、ワインスタイルが地域ごとに厳しく定められており、作ることのできるワインのスタイルは特定のものに限られます。
これがWSET Level3を勉強して理解できたことです。
もう一つ、オーストリアで紛らわしかったのが、ワイン生産地域の数!
JSAではオーストラリアの生産地は「3つのブドウ栽培地方と、9つの包括的生産地域、16の限定的生産地域」に細分化されていると習ったのですが、包括的生産地域(=州連邦)が4つしか見つからないんですよね...
これ実は、4つの州連邦以外はあまり重要ではなくて省略されているみたいなんです。
実際に、
・PDO生産地域に指定されているのは、4つの州連邦と16の小地区(限定的生産地域)のみ
・16の小地区を包含しているのは4つの州連邦のみ
なんです。
「ドイツと同じ!」と言われてあまり時間が割かれないオーストリアですが、ちゃんと考えてみると結構複雑です。